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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

遅ればせながら、新年

まずは、新年のごあいさつから。(今ごろなに? なんて思わないでくださいね。)

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(小さ過ぎてごめんなさい。)

去年から引き続き、毎日雨ばかりだけど、みんなで元気にお正月を迎えたボラン農場です。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
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新年

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遅ればせながら、『みなさん、どうぞ良いお年を!』(フランス語で Bonne année !)

上の写真、ボラン農場の初日の出は、実は今日でした。昨日は、一日中雨で、これで一年をスタートする気になれなかったので、雨天順延にした次第です。

昨日は朝から10℃と異常に温かかったけれど、今日は少し気温も下がり、午前中はにわか雨で、ボラン農場名物の虹も出ました。

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今年は幸せな年になるしるし と勝手に解釈しています。

さて、南側の放牧地の草を全部食べ、年末の29日に、家のすぐ南側の放牧地に登って来た牛たち。

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31日に予行演習をした後、昨日から、本格的にボラン食堂にごはんを食べに来ています。

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まだまだ、つながれるのがいやで暴れる一年生もいますが(二年生も)、つながれてしまうとみんなおとなしく、せっせと乾草を食べます。

毎日、こうして一頭ずつつないでごはん(乾草)を食べさせるのは、めんどうだけれど、それぞれの体型や性格も良くわかって、こんなに有益なことはありません。

夜、放牧地に帰る時、ぼ~っとして家の前まで行ってしまうのや(ファンタ)、道草を食っているうちに柵を閉められそうになるのやら(ジゼル)、一年生は、それぞれみんなおもしろい子たちばかりです。

さて、今年はどんな話が生まれることやら。どうぞ、今年もボラン農場の愉快なメンバーをご声援ください。

雨、嵐、そしてカゼ

いったいいつからか思い出せないほど、ずっとこんなお天気が続くボラン農場です。(写真は、牛たちが大畑上にいた時。今日からは大畑下に移動。)

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たまには晴れ間も出るけれど、この時期は、日が短いために暗い印象があり、その上こんなにジメジメされたら、これでクリスマスがなかったらどうしてたか といつも思います。

そう言えば、先週の土曜日だけは、めずらしくお天気が良かったけれど、アルモリカン牛組合の年次総会に行ったJおじさんは、おみやげに強力なカゼをもらって来て、とうとうダウンしてしまいました。

おかげでその前の週に続いて、牛飼い、馬飼いは、みんな私がすることに。幸い、雨が降ると牛や馬たちはそれほど水を飲まず、飲み水の心配がないので、全て難なくクリアできました。

ところが、火曜日、去年膨大な量の翻訳の仕事を下さった会社から連絡があり、緊急の仕事がある と言うことで、まあ、2ページなら と引き受けてしまいました。

私が恐れていた通り、翻訳するフランス語の文章は、ほとんど1000語あり、(2ページ半)、内容もややこしいのに、落ち着いて仕事ができる時間なんてほとんどなく、類いマレなるハードスケジュールに。

そしてお約束の水曜日の夕方、最終確認をあと半分残したところで、5時半を過ぎ、暗くなり始めました。真っ暗になる前に、マルキーズとげんきを牛舎に戻さないといけないので、私は、翻訳の仕事を放り出して、外に。

もう少しでマルキーズとげんきが牛舎に入るところで、Jおじさんが走って来て、『C(呼び捨て)から電話やでぇ!』

翻訳会社のCさん、私がなかなか翻訳を送らないので心配して電話して来たのです。他の人達はもう提出したのに って叱られました。Cさんってパリの人だから、私が牛を牛舎に入れるのに仕事を中断した なんて言ったらどんな顔をしたでしょうか。だから、何も言わず、『すぐに送る。』とだけ言いました。

でも、このギャップ・・・。牛が大事か、仕事が大事か。私には、生き物である牛の方が、明らかに優先です。でも、結局、私がぐずぐずしたために、私が翻訳したページを東京で夜中の2時半まで待っていた方に、気の毒な事をしてしまいました。(それならそうと、はじめから言ってよ。)

その翌日、木曜日の夜は、大西洋から嵐が通って行きました。もう何日も前から、時速130キロの突風を伴った嵐がこちらの方に来そうだ と聞いていたのですが、幸い、この辺りではよくある強風程度ですみ、心配していた停電も(お肉が冷蔵庫にぎっしり入ってるので)免れました。

ところが、昨日フと気が付くと、電話が通じなくなっていました。インターネットが使えるものだから、午後になるまで全く気が付きませんでした。昨日も、今日も、○ラ○ステレコムに連絡して、やっと、19日の夕方6時までには復旧の見込み という返事をもらいました。

この週末は、お肉のお客さんがいらっしゃるので、電話なしは不便だけど、みなさん、次々に買いに来てくださっています。

そして、こんな忙しい時に、私はとうとうJおじさんにカゼをうつされて、ボーッとしています。

温かいのか、寒いのか?

今週の水曜日、仕事でちょっと南の方(とは言ってもプルターニュ)に行ったら、お天気が良かったこともあって、フリースのベストでは暑くて、フウフウ。

ところが、家に着いたらイヤに寒くて、びっくり。同じブルターニュでも、南と北ではこんなに温度差が と思ったけれど、良く考えてみると、途中通って来た(北の)レンヌもそんなに寒くなかったから、やっぱり、このあたりだけ特別に寒いようです。

そして、昨日の朝は、この秋(まだ冬じゃない)初めて霜が降りました。そして、こんなに寒いのに(5℃以下)のに、また霧です。

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この後、霧もすっきり晴れ、いよいよ冬型の天気か と思ったら、今朝は雨が降り、南風に変わり、また急に温かくなりました。

去年の今ごろは、気温はもう氷点下で、それに雪が積もって大変でした。去年は特別だったとしても、11月は、真冬並みの寒さになることがよくあります。なのに、この温かさは、ちょっと不気味です。

去年の11月27日、雪の降る中《ふぶき》を産んだマルキーズ。今年は、予定日もとっくに過ぎ、大きなお腹が重くてしんどいはずなのに、本人はごくフツーにしています。これも、この温かさのせいでしょうか。

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今日から新しい牧草地に移動して、草はたっぷりあるし、お天気は良いし、心配することなんかないの って言われているようです。

湿度100パーセント

もう、寒くなるはず と思っていたら、今日は霧。異常に温かいです。

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朝方に雨が降って、ああ、止んだと思ったら、お昼頃には、濃い霧にすっぽり包まれてしまいました。風通しの良いここでこんなだと、下界(ここより下の平地)はさぞかし見通しが悪いだろう と郵便物の投函は、Jおじさんに行ってもらいました。

今の時期は、朝は8時にやっと明るくなり始めて、夕方は5時過ぎると暗くなり、日がだんだん短くなるのを感じます。それも、一日中霧だと、気持ちまで暗くなりそうです。

これを、ブルターニュらしい幻想的な風景 と思えば良いのでしょうが、牛たちの、特にお産間近なマルキーズの、様子を見るのに不便です。(近くまで行かないと、だれがどこにいるのかわからない。)

霧だと言うのに、夕方には大雨が降り、びしょぬれの牛たちがかわいそうだけれど、みんな文句も言わず、黙々と草を食べていました。少し寒くても良いから、早くこんなお天気に戻りますように。

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(昨日の写真)