注意報が出るだけでも、ものすごく用心しないといけないのが、雷。
そう、ボラン農場のある場所は、昔から雷がよく落ちることで知られています。
そんなわけで、お昼頃からゴロゴロ鳴り出した先日も、インターネット接続ボックスの電話線プラグも、電源プラグも、全て外しておきました。
お昼ご飯の後、Jおじさんが納屋横の小屋までコーヒーポットを取りに行ってました。私も用事があって納屋に入ろうとしたその時、
納屋の屋根上方に火の玉、と同時に《カチン》という大きな音が。
聞き覚えのあるあの音!と思う間もなく、ドカーンと大音響。

気が付けば、小屋の中でJおじさんが何か叫んでました。なんでも、雷がすぐ横をかすめて行ったとか。でも、火の玉が見えた1秒ほど後に落雷の音がしたので、納屋の上に落ちたとは思えません。
落ちたところは多分電話線の上。その電話線を伝って雷が我が家に入って来たのでしょう。幸い、火の玉は走って行っただけで、火事にもならず、焦げ跡もなく済みました。
コーヒーを飲んで、しばらくすると雷雨が収まったので、電話線と電気の点検です。
電気は、過電流になるとメーターのところですぐに切れるので、冷蔵庫も冷凍庫も大丈夫でした。電話線は、雷が通って来て、ダメになったかも。でも、インターネットボックスはコンセントから外してあったから大丈夫、
・・・と思ったら大間違い。
ボックス、壊れてました。電話線も電源も接続してなかったのに。
これって、どなたか説明していただけませんか。『雷雨の間、コンセントは全部抜いておいてください。』ってメッセージがよく来るから(そう言えば、今回は来なかったね)、その通りにしたのに。
Jいわく、近くの電子部品がダメになるほど強力な電流が走ったんで、もしあれに当たってたら死んでた。
おかしなことに、電話線自体はなんともなかったようです。(別に文句はないけど、ふしぎ。)
インターネットなしでは困るので、次の日、バスに乗って1日がかりでボックスの交換に行ってきました。
私は朝から出かけたので知らなかったけれど、ご近所の家もことごとく雷の被害にあってました。家によっては、電化製品がダメになった、電気コンセントの一部と電話線がダメになった、といろいろですが、台所を炎が走ったとか、窓の外に(外で良かった)火の玉が落ちたとか、けっこう派手だったそうです。
電気設備は個人の責任で、ブレーカーが正常に機能するようにすべきです。でも、電話線を伝って家の中に雷が入ってくるのは、どうしたら防げるんでしょうか。
外の電話線だとかインフラを管理している会社に抗議したら、今回はボックスを交換して直ったのでこの件は完了しました、の一点張り。
後で確認すると、エアー電流にやられたボックスに繋がったままだった電話機も故障してました。
雷で焦げた電話機って、これで何台目? 電話機は貸し出しではなくて、買い取りです。雷が近くに落ちるたびに買い替え。電話機って消耗品なの? インフラを見直さずに、壊れれば買い替えろ、なんて・・・。
こちらは、どこに移動しても、やんちゃばかりしてる(前方)四人組。

集団脱走が絶えません。
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新年にあたり、ボラン農場よりみなさまのご健康とご多幸をお祈りいたします、
と、せめて松の内にごあいさつしたかったのですが、こんなに遅くなってしまいました。すみません。
言い訳ですが、
去年のクリスマスの翌日から電話回線が故障してました。べつに固定電話はなくても良いけれど、インターネットがまともに使えないのには困りました。
最初にO○○○geに(携帯で)電話したら、『遅くとも12月31日までに復旧の予定。』と。
クリスマスとお正月の間の、みんながお休みの時なので、まあしょうがないか、とのんびり待つことに。
でも、何も言わないでおくと、故障していても平気だと思われそうなので、12月30日に『復旧工事はどうなってますか。』と問い合わせたら、
『昨日修理に行った技術者から、復旧した、と連絡なかったですか?』と。
もちろん、私達はそんなこと知りません。
調べてもらったら、どうも、その日は修理できなかった様子です。
そう言われて、私達にはピーンと来ました。電話回線の修理は、接続ボックスの中をいじる会社と、回線ケーブルを触ることができる会社が別々なんです。どちらもO○○○geの下請け会社ですが、まず、接続ボックス屋さんが来て、それでも直らなかったらケーブル屋さんの出番です。
でも、12月31日になってもケーブル屋さんは来ませんでした。
1月2日に(元日から腹を立てたくなかったので)もう一度O○○○geに問い合わせました。
答えは、『1月4日に修理の予定です。』
電話したのはJで、とても丁寧な応対で怒る気にもならなかったとか。インターネットが使えなくて困ってる、と言ったら、3G/4Gでデータ通信ができるボックスを貸し出しましょうか、と言ってくださったのですが、それを遠くまで借りに行く時間がないので、その時はお断りしました。
でも、1月5日になっても、電話回線は故障のまま。
ここはフランスですから、べつに驚くほどのことではありません。ただ、黙っていると後回しにされるので、私がO○○○geに電話を。
事態を説明すると、コールセンターの方、しばし絶句してはりました。何の情報もないので、この地区担当の者にお電話させます、と言うことに。
Jの携帯に電話があって、説明はこうでした。
問題の回線は、地下に埋まっている箇所で、全部で5軒が影響を受けている。今、どこを掘ったら良いか知るために、図面を取り寄せている。それが手に入って、実際に重機で掘り出して、工事をして、復旧は早くて今月末だろう。
えぇっ、1月末までインターネットが使えない、とさすがのJおじさんも怒りました。すると、向うの方は、
『そんな言い方しはるんやったら、電話切るで、ほんとに切るで!』と言ったとか。
ここはフランスです。相手がお客様でも、絶対にあやまったりしません。
それなら、この間話の出たボックスを借りよう、とそのための手続きをしてもらって、翌日、私がはるばるバスに乗って(往復2時間、帰りのバス待ちが2時間)取りに行くことになりました。
その電話の後、翌日の段取りもあるので、私は、近くのスーパーまで買い物に。
その途中、前から気になっていた、電話線が電信柱から外れていて、かなり引っ張られてそうな箇所に、高所作業車が来てました。その車が、かわいいと思うほどちっちゃくて、かなり古そうで、みすぼらしくて、ゴンドラに乗ってる人大丈夫かな、と思いながら通り過ぎました。
買い物を終えて家に帰ると、Jはニコニコ、こきげんで、
『電話回線、復旧したで。』
さっきの電話は、完全に人まちがいでした。このあたりの電話回線は、みんな電柱の上ですから。
いかにもフランスらしい、新年早々の笑い話でした。

新しい回線は拒否されたのに、私がADSLを申し込んだS○Rから、いつまでたっても連絡がありませんでした。
Jおじさんは、早くインターネットが使いたくてうずうずしているので、カレにあるS○Rのお店に何度も足を運んだ結果、6月27日(月)にやっと、《新しい回線は、フ○○○・テレコムから拒否されたので、お送りしたBOXを返送してください。》と回答がありました。
なぜ、S○Rとの関係がはっきりするのを待っていたか と言うと、いろいろしてくれたS○R社には気の毒だけど、晴れてダイレクトにつながった電話回線のADSLは、○レンジ社と契約したかったからです。
なぜなら、
Jおじさんは、フ○○○・テレコムのエンジニアさんへの感謝の気持ちと、もしも問題があった場合のことを考えて、エンジニアさんと同じ会社である○レンジにしたい、
○レンジなら、インターネットのみの契約ができる(電話もインターネットにつないだら、電話のトラブルがあった例を何度も聞いた)からです。
そして、6月30日(水)におなじみの(営業の神様のような責任者のいる)○レンジのお店に行って、ADSLの契約をして来ました。
ADSLがつながるまで(本当に電話回線がダイレクトにつながっていれば)一週間 ということで、わくわく、どきどきしながら、待っていました。ところが、一週間たっても、10日たっても、何の連絡もありませんでした。いつも悲観的なJおじさんは『やっぱり、アカンかったんちゃう?』
アカンかっても、あのエンジニアさんがつながった って言ってるからには、きっと何とかしてくれる と堅く信じて待っていると、7月12日の朝、○レンジからとうとう『ADSLが開通しました。急いでBoxを接続し、数々のサービスを今すぐご利用ください。』というメッセージが!
わ~い、Wimaxはさっさと片付けて、ADSLだぞぉ と私は、大喜びでした。Jおじさんもまだかまだかと待っているので、早く接続してあげよう と大急ぎで、電話のプラグにコードをつないでルーター(Wimaxに使っていたもの)に持って行った時、そこで初めて間違いに気付きました。
電話につなぐコードは、どちらも電話のプラグが付いています。ところが、ルーターには、インもアウトも、Ethernet しか付いていません。この間、お店で、『今まで使ってたルーターで大丈夫ね。』って確認したのに・・・。
『このルーター、きっと単なるルーターで、モデムを兼ねてないからアカンわ。しゃあないから、明日、お店に行って、BOX借りてくるね。』とJおじさんに言ったら、『なんで、今日行けへんねん。』と答えが返って来ました。時計を見ると、まだお昼のバスに乗れそうな時間だったので、すぐに行くことに。
そのバスで、とんでもない恥かきの旅になってしまったのですが、その話は今回全てカットして、またまた○レンジのお店に。そこで、レンタルのBOXの設定を全部してもらって(有償だったけど)、夕方のバスで家に戻りました。
もちろん、すぐにBOXを接続して、ランプが点滅し、点灯するのを待ってトライしてみると、ちゃんと動きました。Wimax(たまに動いていた時)に比べて速いとは感じないけど、いつでも使いたい時にすぐ使えるのが、すごく快適です。(みなさんにはあたりまえのことでしょうが・・・。)
ということで、5年間続いた闘いが終結し、ボラン農場にインターネット新時代が来たのです。(完)
最後までお付き合いくださって、ありがとうございました。

その日(6月18日)来たトラックは、電話線に届くキャビンが付いていました。午前中、電話回線ボックスのある北の道路の方から、トラックがバックする時の《ピッ、ピッ、ピッ》という音が聞こえていたので、ああっ、ひょっとしたら と思っていました。
さて、今度の技術者さんは、
『アタラシカイセン、ツケタデ。』と言うのです。(二人とも、ポルトガル人で、もう一人はフランス語全く話せないよう。)
私たちが『ええっ?! フ○○○・テレコムからは、新シ回線はできないから、今ある電話を電柱に付いているモデムから外して、直接配線する って聞いたんですけど。』と言うと、
『アタラシカイセン、モシコンダヤロ。』と・・・。
『いや、最初は新しい回線を申し込んだけど、フ○○○・テレコムは、それはできないから、今ある回線を配線し直してくれる ってことになってるんですけど。』と言っても、会社に話が行っていないのか、言葉がわからないのか、全く理解してくれませんでした。
そうして、前に来た会社の人が、まあ、せっかく来たから と付けて行った電話のプラグに装置を当てて、
『ADSLキテルデ。』
できないはずの新しい回線をどこから持って来たのか、あとでトラブルになっては困るので、お休みの日で気が引けたけれど、フ○○○・テレコムのあのエンジニアさんの携帯に電話することにしました。
エンジニアさんに聞くと、やっぱり新しい回線 と言う話はなくて、『ちゃんと図を描いて、この回線をダイレクトにつないでくれって指示したのに!』とたいそうお怒りでした。そして、その場で、技術者さんと直接話をしてもらって、話がようやくわかったようでした。
技術者さんがしたのは、ADSLの契約をしていない家の回線を、うちの電話がつながっているモデムにくっつけて、そうして場所を空けて《アタラシカイセン》を引っ張って来たとか・・・。昔だったら、そういうこともやったけれど、今はダメ とエンジニアさんに叱られたようです。そして、もう、午後の一時をすっかり回っていたけれど、すぐに全部やり直しに行くハメに。
その時私たちが理解したのは、《アタラシカイセン》は取り外し、今ある電話は、《ADSLキテナイ》ので、それはフ○○○・テレコムに頼むように、でした。と言うことは、せっかく来てもらったのに何の役にも立たなかったわけです。
『なっ、5年間どうしてもアカンかったことが、急にできるようになるはずないねん。』とJおじさん。やっと、うちの電話をまともな回線にする と言ってもらったのに、実際にはなかなかそうならないのに、がっかりしてしまいました。
月曜日の朝、フ○○○・テレコムのエンジニアさんが電話してくださった時も、せっかく来てくれたけど、何にも変わりなし と私は言いました。それはおかしい とエンジニアさん。ちょっと聞いてみます ということでいったん電話を切りました。
その後、10分もしないうちにまた電話が鳴って、
『土曜日に来た会社の責任者に聞いたら、お宅の電話は、確かにダイレクトにつなぎ変えた と言うことです。あとは、お店に行って、ADSLの申込みをするだけですよ。いや、インターネットでも申し込めますけどね。』
こんな時、私のボキャブラリーが乏しくて、ちゃんとしっかりお礼が言えないのが悲しいです。とにかく、とにかく、私たちは大喜び。Jおじさんも、お礼にお肉10キロ持って走って行きそうな勢いでした。
ところが、それで、私が新しい回線を申し込んだS○R社との契約が無効になったのかどうか、はっきりしないままで、その先に進めませんでした。
(つづく)
そろそろ、お天気が回復しそうだけど、今朝はやっと10℃と、まだまだ寒いT村です。
さて、今日から、ちょっと前に書き貯めてあった表題の長編をお届けしようと思います。(下の写真も、もうかなり前の物)

ど田舎のT村でも、ボラン農場だけADSLが接続できないという不運に会い、電話が使えなくなる超低速インターネットから、WImax、そして3Gと、考えられるものは、全てやってみました。
県が大金を投じて導入したWImaxは、
私たちが契約した○○○○netというプロバイダーはもう存在しない(他の会社に買い取られた)、
発信アンテナの管理会社も、聞いた所によると、会社が替わった、
県内でWImaxに加入している家庭はたったの120軒程度、
と どうしようもない状態になってしまいました。
うちでは、去年の8月31日からまともに使えなくなった と何度も何度も電話で訴えたのに、○○○○netは、アンテナ管理会社が回答をくれないのでわからない と言うばかり。だから、毎月の使用料を払うのを拒否して、請求書発行手数料の3ユーロだけ送っても、何にも言わないし、じゃあ、切ります とも言わない不思議な会社です。
メールチェックだったら3Gでできるけれど、これではまともに仕事ができないので、たまりかねて、3ヵ月ほど前に、県のWImax担当の方に相談しました。
その方は、以前にも○○○○netにメールを送っていただいた方ですが、今回は、WImaxの機材を持って、ボラン農場まで駆けつけてくださいました。調査の結果、電波はちゃんと届いているのに、お互いに通話を始めない(セッションが開かない)ことがわかりました。
この問題は、○○○○netではなく、アンテナ管理会社の責任なので、県の担当者の方がその場でその会社に電話して、調査を頼んでくださいました。でも、未だに音沙汰なしです。こういうのって、決して技術が悪いのではなくて、それに係わる人の質が悪いのだ と私は思います。
さて、通訳・翻訳という職業柄、ないでは済まさせないインターネットなのに、なんで村で私たちだけが?!(正確に言うと、うちと回線を共有しているお隣もそうだけど、そこは、別棟にADSLが来ているので、必要なし)と腹立たしい思いを、村にADSLが来て以来、ずっとして来ました。
さて、家に窓やドアが入って、保険もかけられる状態になった時、前から考えていたことを実行しました。
私たちの抗議を受け付けず、ADSLがつなげられないのは『技術的な問題』として、毎回同じ手紙を送って来たフ○○○・テレコムとは競争相手であるS○Rのお店に行って、新しい家用 と称して、新しい電話回線を申し込みました。S○Rは、ADSL+電話でセットにして売っているので、うちのように電話しかできない回線は存在しません。
お店でうちに来ている回線のテストをして、大丈夫だと確認して、契約書にサインをして、技術屋さんが電話線の設置に来る日時も設定してもらいました。Jおじさんは、もうアタマから『そんなことできるはずがない。』と言っていたけれど、もしもダメならタダなので、とにかくその日(5月26日)を待つことにしました。
その日、電話工事ならどこに頼んでもここの会社 という下請け会社のユニフォームを来た技術者が二人、ボラン農場にやって来ました。車から降りてすぐに
技術者:『ここの回線ボックスは、つい最近、トレーラーハウスに越して来たとこに、もう最後に一個しか残ってなかったのをつないだから、もう場所がありません。』
私:『なにっ、一個残ってた?!(なんでフ○○○・テレコムは私たちにそれを言わなかった?!)それ、ひょっとして、ADSLなしの電話だけとちゃうん?』
技術者:『いえ、ADSLもつなぎました。』
私たちは、フ○○○・テレコムにバカにされていたのでしょうか。
とにかく、下請け会社としては、ボックスに場所がなければどうしようもないので、新しく回線を引くことはできないけれど、電話回線を管理しているフ○○○・テレコムに調査に来てもらうよう頼みます、ということになりました。
フ○○○・テレコムの調査なら前にも来てもらったし、その時してくれるはずだった工事がなぜかキャンセルされて、その後問い合わせても『調査の結果、不可能。』という答えでした。だから、本当にフ○○○・テレコムが来てくれるのか、私たちは不安でした。
それから数日後の5月31日の朝、Jおじさんが、大急ぎで隣町まで定期健康診断に行こうと、車のエンジンをかけた時、フ○○○・テレコム と書いた車が中庭(家と納屋の間)に入って来ました。せっかく来てくれたエンジニアさんに、健康診断に遅刻しそうな上、血液検査のため朝ご飯を食べてなかったJおじさんが、食ってかかりそうになったのをなだめて、私が応対しました。
エンジニアさんによると、今の状態では新しい回線を引くことは不可能だけど、今うちで使っている電話を、モデムを通さない普通の回線にすることはできそうだ ということでした。その日、エンジニアさんは、界隈の電話回線ボックスを全部チェックし、つなぎ直していた と午後また出かけて、ちょうど通りかかったJおじさんが言ってました。
そして、エンジニアさんが言った通り(日にちは一日ずれたけど)、6月18日土曜日の朝、また別の会社のトラックが、ボラン農場の中庭に入って来ました。
(つづく・・・)
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