ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

みよと青空とトラクターと

今朝は日の出と同時に 牛の叫び声で起こされました。牛は《モーモー》鳴くことになっていますが、私には《ポー》に聞こえるすごい声です。マルキーズは(まだ種付けしていないのはマルキーズだけ)発情してもこんな声出すはずないよなー と半分寝ぼけたまま考えていました。そうすると また《ボー!!!》。どうも 若い牛の声です。ええっー、もしかしたら とあわてて飛び起き、発情カレンダーを見ると・・・みよの前回の発情からちょうど18日目。

確認に行ってみると やっぱりそうでした。みよがそわそわして、かまってくれる牛を探していました。マルタノじいさんの種は 古くてもうダメなのでしょうか。2回目も付かなかったようです。なので また人工授精の申し込みをしたのですが、今度は別のお父さん(タンブー)です。

朝っぱらから あわただしいスタートでしたが、今日は画期的なことがありました。見てください この青空。

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生きてさえすれば良いことってあるんですね。暖かい(まだ暑くない)お日さまと澄みきった青空。もう何ヵ月もご無沙汰していたので もうここでは見られないのでは と疑い始めていました。ああ、良かった。それに、このお天気 続く予定なんです。一週間どころか 10日以上 もしかしたら2週間続くかも知れません。

だから、もう朝から近所中のありったけのトラクターが草刈りをしています。この2ヵ月以上 草刈りをしたくてうずうずしていたので みんな大喜びで飛んで行った という感じです。一度にこんなにたくさんのトラクターの音を聞いたことは 今までありません。

さて、ボラン農場の草刈りですが、Jはこんな時の準備も念入りです。今朝はまだ草がびしょびしょだったので、少し乾くのを待ちながら トラクターのキャビンに掃除機をかけることから始めました。みよを牛舎に入れる という予定外のことに時間を取られたのもあるのですが、後れ馳せながら午後5時前にやっと出動して行きました。

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梅雨明け間近 ?

今日は一日中曇でしたが 雨は降りませんでした。昨日は朝から晩まで雨がしとしとで 完全に気が滅入ってしまいました。明日はまた雨の予想。でも、でも、月曜日から一週間はお天気が良くなり、気温はそれほど上がらないけれど 雨はない見通しです。月曜日は満月で 風向きが変わって お天気が変わる可能性はあるので かなり信じています。

さあ、お天気が良くなると いよいよ乾草作りです。もしも 今年は乾草ができなくて、よそから買うことになったらどうしよう と心配していたのですが、どうにか希望が持てそうです。

乾草が始まるとJは超大忙しになるので 私一人で牛たちに水がやれるように それに合わせて 牛たちを家(小屋)に近い区画に入れる計算でした。それが お天気のせいで計算違いになり 牛たちはすでにその区画にいます。

牛たちがここにいる時は しょっちゅう様子を見に行けるので便利です。具合の悪い子はいないかなー、発情した子はいないかなー(マルキーズは・・・)、お水は充分あるかなー と外に出る度にチェックします。

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でも もしかしたら チェックされているのは私 ? 

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子牛は好奇心が強いからわかるけど、大人にも見られてます。

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今年はまだ寒いのでやってないのですが、
外でバーベキューをするとこうなります。

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牛肉100%メルゲーズソーセージが一番好きみたいです。

全部で147頭

数日前に パリの畜産研究所から ブルターニュ地方種牛2006年末の実績報告書が届きました。その表紙になんと うちの牛たちが。(もっと見栄えの良い写真なかったんかいな と言った人がいますが。。。)この資料は アルモリカン、カナディアン(その昔ブルターニュやノルマンディーからケベックに行った牛が戻って来て 今では全20頭)、フロマン・デュ・レオンに関するものです。

いつもなら 7月頃に研究所のAさんがブルターニュまで調査に来て、うちにも必ず寄ってくれて、その後 8月末に届いていた報告書です。今年は Aさんにお目にかかれず なんとなく寂しいですが、2月に寄ってくれたし、子牛の誕生や牛のよそへの移動は その都度連絡しているので 用は足りたのでしょう。

報告書によると アルモリカン牝牛(女の子なのでアルモリケヌと呼びます)の頭数は147頭になり、2005年末の136頭に比べると 11頭増えています。2才以上の牝牛の数も 2005年の97頭から114頭に増え やっと100頭の大台を超えました。オーナーの数は 54名だったのが52名に減り、1人当たりの平均頭数が増えたことになります。

報告書には オーナー毎に牝牛のリストが付いています。それは 2006年末ではなく今日現在のもので、今年生まれた牝牛たちの名前も入っています。それによると 一番頭数が多いのは アルモリカン牛飼育者組合の会長(組合長と言うべき?)のB君で、23頭(そのうち一頭は種雄牛)です。

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ボラン農場は メス13頭で その次に多いことになります。10頭程度のところは他に3~4人で、一頭だけのところもかなりあります。

頭数が確実に増えているのはうれしいことなのですが、まだまだ《動物園で見る動物》というイメージから抜け出せません。いつになったら『お肉がおいしい牛』って言ってもらえるんでしょうか。

今日は久しぶりに朝からずっとお天気が良くて、半袖でも寒いと感じませんでした。(今は寒い。)このところ 5~6日前から毎日 かき回したと思ったら雨が降っていた F君の乾草がとうとうロールになりました。あの忍耐力はすごいと思います。トラクターがロールベーラーを牽いて帰るところを見たら 2台で来ていました。きっとすごく急いでたんでしょう。明日は また雨の予想ですから。

変わりなし

もういいかげんにしてくれー と叫びたくなるくらい 全く変わりがありません。はい、お天気の話です。

もう7月の中旬も過ぎ 真夏のはずなのに 昨日も今日も朝の気温が12℃でした。乾草は(信じられないでしょうが)まだ始めていません。気温が低いせいか 草がまだ硬くなっていないのが幸いです。うちは 250キロ(直径130センチ)のロールが100個あれば足りるので まだ気が楽ですが。

今日のボラン農場です。

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牛たちは もう今週の水曜日に今の牧草地に移動しました。お馬さんたちは 芝刈り機代わりにあちこちで草を食べていたのですが、今は牛たちの食べ残しを片付けています。動物たちは 雨が降っても文句も言わず 黙々と草を食べています。

また雨が降って来た と思ったら 雷が鳴り始めました。りんりんがひとりで何も言わずに震えています。でも、こんなに寒いのに どないなってるんでしょうね。

ボラン君のお家

今週はまた仕事だったのですが いつもなら車でトコトコ2時間のところを 前日の日曜日に電車に乗ってレンヌまで行き 目的地に行くバスの待ち時間を利用して ボラン君に会いに行く計画を立てました。

レンヌは大都市です。いなか者の私が車でうろうろしたら 他の人の迷惑になるし、車による大気汚染低減のため なるべく公共交通機関を使いましょう と言いながら 私みたいな運転嫌いが自家用車なんかに乗っていては いつまでたっても良くなるわけがありません。

一週間前に 電車やバスの時刻を調べた時から それがたやすいことではないのはわかっていました。週日さえ電車やバスの本数が少ないのに 日曜日となると 一日に一往復だけ とか 運休 とかが多いのです。車のない人は 日曜日は家にいるしかないんでしょうか。それでもめげずに ボラン君に会いたい一心で 朝早めに家を出るスケジュールを組みました。

駅に行くには ボラン農場の丘の下を通っているバスが夕方一本しかない(普通の日でも 一日に一往復)ので Jに送ってもらいました。そうしてレンヌに着いたのが11時頃でした。レンヌの駅にはたどり着いたけれど ボラン君のいるエコミュージアムは 街外れにあります。平日はバスが通っているけど 日曜日は運休なので メトロで近くまで行って後は歩こう というのが私のプランでした。ところが・・・

私は2泊3日で出かけたので 荷物を持っていました。エコミュージアムまで歩くには いくら転がるとは言っても足手まといです。それで 駅の手荷物預かり所に行ったら・・・閉まっていました。その近くに駅の案内所のようなところがあったので聞いたら 特に日曜日だから閉まっているのではなくて 爆弾騒ぎを避けるために 荷物は一切預からないよう 県からお達しが出ているのだそうです。この間 アンジェに行った時は駅で荷物を預けられたので 意外でした。(アンジェでは空港のように検査機があった。)

さあ どうしよう ということになったのですか、どちらにしろエコミュージアムが開くのは午後2時なので まずお昼ごはん ということにしました。食事にしても 日曜日なのでお休みのところが多くて(こんな大都市なのに)しょうがなく 一年中いつでも開いている世界的に有名な某ファーストフードのお店に行ったのは省略します。

腹ごしらえがすむと元気も出てきます。まだ充分時間もあるので 荷物を持ったまま歩くことにして メトロに乗りに行きました。降りた駅は まわりが団地ばかりで もうほとんど郊外のようなところです。どちらの方向に歩けば良いのかバス停で確認したのに 100メートルほど行ったロータリーで エコミュージアムの標識がちょうど私が来た方向を指していました。それで また元に戻ると そこにはエコミュージアムだけ標示がなくて いったいどの方向なのかわからなくなってしまいました。ちょうどお昼ごはんの時間なので 歩いている人など見つかりません。(車ばかり。)

そうしているうちに お日様も照り始め 歩いてエコミュージアムまでたどり着ける自信がなくなってきました。でも、せっかくここまで来たのに 何が何でもボラン君に会いに行くんだ という堅い決意で・・・タクシーを呼びました。(だって、タクシーって高いんですよ。特に日曜日は。) 

という数々の障害にもめげず 遥々やって来たエコミュージアムです。

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この建物は博物館になっていて おもしろそうだったのですが 私は目的のボラン君を探しにまっすぐ牛舎へ。

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牛舎には ブルターニュ地方種の毋子がいたのですが ボラン君の姿は見えません。よく考えてみると いなくてあたりまえなのです。ボラン君は去勢していないので 牝牛といっしょにすることはできません。そこに 牛たちの世話をしていたおじさんがいたので聞きました。

私『すみません。アルモリカン種の雄牛はどこでしょうか。』
おじさん『えぇー?』
私『あの、ボラン・・・』
おじさん『あぁ、ボランね。この後ろに回ったとこ。』

わー、うれしい。おじさん ちゃんと《ボラン》と言ってくれた。そう思いながらボラン君を探しに行きました。建物の後ろは放牧地になっていて その向こう側のフェンスの前に いた、いた。

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呼んだのですが、見てるだけでちっとも来てくれません。ものぐさな子なので 寝ているのにわざわざ起きて 私の顔を見に来るようなことはしません。ずっと待っていたのですが、一度起き上がって草を食べただけで また寝そべってしまいました。

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そうしているうちに あまり時間に余裕がなかったので ボラン君を近くで見ることができないまま バスに乗りに駅まで戻る時間になってしまいました。耳が下がってたとか ひとりぼっちでさびしそうとか ちょっと気になりましたが もともとのんびりした子だったので あれで普通なのだと思います。

今回は 時間がなくて本当に残念だったのですが エコミュージアムは ゆったりとしてとても良い所でした。子供連れがメインで 牛、馬、ロバ、羊、ヤギ、豚、鶏などの家畜を見たり、触ったり、馬車に乗せてもらったり 楽しそうでした。近場の方にはぜひお薦めします。(ねっ、ぺんぎんさん。)私も今度は Jといっしょにゆっくり博物館も見てみたいと思います。それに 今度は絶対にボラン君を近くで見るぞ。

晴れのち雨

昨日は みよの人工授精を頼んであったので めずらしくスタートの早い一日になりました。受精師さんが何時に来るかわからないので、遅くとも9時には みよを牛舎につないでおかないといけません。

朝早くから 牛たちを追いかけて走りまわったり、大きな声を出したりするのはめんどうだったので 最初から 今日は全員牛舎に入れてつなぐ ということにしました。全員をつなぐ と言うと子牛たちもです。

子牛たちも もう大きくなったので この機会に チェーンにつながれることに慣れるように 練習してみました。あまり大きくなってからだと 力が強くなって 暴れられるとめんどうです。6~7ヵ月ならまだ 押したり引っぱったりできるし、習得も早く ちょうど良い時期です。

まず つながれてもぜんぜん平気のカシュー(後)とベラ(前)です。右隣のアーニカ(大食い)が 彼らの前の乾草を食べようとしますが ベラは立派に応酬します。(ベラも大食いのせい?)

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同じく 余裕のコラです。お母さんのユプサの横でしっかり乾草を食べ、寝そべってくちゃくちゃやってます。この後、見事な毋子連携プレーで つながれたままおっぱいまで飲んでました。

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かなは つながれる時は嫌がったのですが、そういう主義なだけで つながれてしまうと お母さんの横でくちゃくちゃやっていました。(手前から順番に ベルナデット、みよ、マルキーズ、かな)

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パニック気味だったのはシュパで、つながれてからずっと後ろに逃げようと踏ん張ったままでした。前に押してやって 引っぱらない方が楽なのを理解させようとしたのですが、それでも引っぱり続けて とうとうチェーンから抜け出てしまいました。(だから写真なし。)引っぱれば良い と思わせたのは失敗でしたが 次回はもっと落ち着いてくれるでしょう。

さて、肝心のみよですが、フィリップさんが10時前に来てくれて どうにか間に合ったようです。五刀流のフィリップさんにご注目ください。

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マルタノのストロー1本で 5本のストローができたので それを全部用意して背中に挿してあるのです。

みよが一回目に付かなかったことで ふと思い出したのですが、マルキーズもマルタノの種がなかなか付かなくて もらっていた種を全部使い尽くしてしまい 別の種雄牛にしたら一回でOK ということがありました。(そうして生まれたのが みよ。)もしかしたら、マルタノじいさん 歳のせいでもうダメなかのも知れません。だったら、今回失敗しても、必ずしもみよに責任があるわけではないので 希望が持てます。(ホッ。)

昨日は 暑いと感じるほど良いお天気になりました。買い物に出たら 刈り取り機を付けたトラクターを何台も見かけて、あせってしまいました。家に帰るなり Jに報告すると『明日とあさって雨やで。』

晩ご飯が終わり11時ごろになると 遠くからポン、ポンという音が聞こえました。私だけ(りんりんは怖くてガタガタ、Jは興味なし)急いで外に見に行きました。7月13日恒例の花火です。どこの町なのかわかりませんが 南の方向に花火がよく見えました。(東から 隣町の花火の音も聞こえたけれど 何も見えなかった。)日本の花火ほどきれいではありませんが 家にいて見られるのはうれしいです。

カメラを持って走って来たので 写真を撮ろうとしたのですが ピントが合わず、《夜景》に設定しなあかん と思っているうちに雨が降って来ました。そのせいか 花火もいつもよりテンポが早く 次々にいろんな色と形が打ち上げられ あっと言う間に終わってしまいました。

そうして また夜の間 雨が降りました。今日は一日中曇りです。天気予報によると今日は全国的に晴れで 気温も30℃以上のところが多いそうです。ここだけなんです、お天気が悪いのは。

あれっ ? 声が違う !

と思って牛たちを見に行きました。

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カシューはこのとおり どうしたの っていう顔で私を見ています。それに この子だったとしたら 泣き過ぎでもっとかすれ声のはずです。

もしかして とよく見てみると やっぱりそうでした。心配していた通り みよがまた発情したみたいです。さっき12時2分前(12時で今日の人工授精締め切り)にちらっと見たら みよとベルナデットがくっついて なんとなく怪し気だったのですが、すぐに草を食べ始めたので はっきりしたことは言えませんでした。

今の感じだと まだ発情が始まったばかりのようですが、明日の午前中に人工授精だと 少し遅いような気がします。それよりも 前回の失敗で もう残り数回分しかないマルタノの種を無駄にしてしまった と思うと申し訳ないです。みよにもらったのは2回分なので チャンスはあと一回だけ。今度失敗したらどうしよう と不安です。

先月 人工授精をした日から数えて 今日は18日目だから 極端に短い周期だと言えません。でも、他の(種が付く)牛たちに比べると少し短いです。今までにどうしても種が付かなかった牝牛たちは 16日位の周期でした。前にも言ったように 2回目でダメなら 何度やっても成功したためしがありません。でも、でも、みよちゃん 今度だめだったら お肉 ?! なんてことは考えないようにします。

今日は 朝から霧雨が音もなく降っています。昨日はめずらしく青空が出て、お馬さんたちの食べ残した雑草・毒草刈りをした証拠写真です。

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真ん中の点が私です。かなりの斜面なので 全部刈るのにまだ数日かかりそうです。

昨日はまた 乾草作り始めないの とか明るい話題が飛び交ったのですが、安定したお天気になるまで まだもう少しの辛抱のようです。

やっぱり泣いてます

昨日の夜(8時は完全に過ぎていた)お日様が傾き始めると とうとうカシューが泣き出しました。

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いつものおっぱいの時間だったのか、他の子牛がおっぱいを飲むのを見て お母さんを思い出したのか、最初はちょっと甘え声でした。そのうちに マジでお母さんがいない とわかって だんだん大きな声で泣き始めました。お母さんを探して 放牧地から出られると大変なので 様子を見に行ったのですが、みんなといっしょに草を食べながら叫んでいました。

幸い 暗くなると寝てくれたのですが(もしかしたら寝ぼけて泣いたかも知れないけど 私も寝ていたので覚えていない)、また今朝は お日様が登るのと同時に再開です。小屋の近くまで来て大きな声で叫ばれると 抗議されているように聞こえます。これが何日続いても がまんするしかありません。かわいそうなのは カシューなので。

出発の日

今日は 洗濯物がたまっていたし、来週仕事に行く時の電車の切符を買っておきたかったので 朝早くから 隣の県にあるカレと言う町まで行きました。カレは(カレーではありません。念のため)毎年7月に開催される音楽フェスティバルで有名な町です。私はいつも その町の小さなショッピングセンターにあるコインランドリーに行きます。コインランドリーなら うちから15キロの隣町にもあるのですが、洗濯機の性能が悪いし、料金も高いので わざわざ2倍も遠いカレまで行きます。カレのコインランドリーだと 洗濯に1時間かかりますが すぐ横にスーパーがあるので 待っている間に買い物ができるし ここの洗濯機だと 洗濯物はほれぼれするほどきれいになります。

ただ、今朝は 予定通りには行きませんでした。コインランドリーは マシンが壊され コインが全部盗られていて 私と同時に洗濯物を抱えて入って来た人が オーナーに通報 ということになりました。そのうち オーナーが駆けつけて、結局 マシンを修理するまで閉店。そんなことがあったので 思ったよりずっと遅くうちに帰ったのですが、今日の本題は ここからです。

もう1ヵ月も前から決まっていたのですが、今日は ユゴリンがPさんのところに行く日でした。昨日のうちに連絡がなかったので きっと 前回のつぼみちゃんの時のように お迎えは夕方だろう と勝手に思っていました。だから、午前中に用事を済ましておきたかったのです。

私がうちに戻ったのは 12時過ぎでした。Jはちょうどその時 Pさんからの留守電メッセージを聞いていたところで ひどく慌てています。折り返しPさんに電話をせよ という主旨だったのですが、どうやら Pさんがいつも頼んでいる牛の運送屋さんが 今日のお昼にうちに来るつもりらしいのです。それに Pさんは2時にならないと自宅に戻れないので Jにユゴリンを牛舎に入れて欲しいということでした。JはPさんに電話をして お迎えのトラックが何時に来るのか 確認して欲しいと頼んだのですが、その返事をもらったのは トラックがうちに着く15分前でした。

さあたいへん。牛たちは すぐ横の牧草地にいるとは言え みんなの中からユゴリンだけを捕まえて 牛舎につなぐのには ある程度時間が必要です。Jは そんなことだったらもっと早く知らせてくれればいいのに とか トラックが着くまでに捕まえられない とか かなり不機嫌です。

牛は繊細な動物です。私たちの気が立っているとすぐに見つかってしまいます。牛舎の後ろのパドックから呼ぶと、牛たちは次々入って来てくれました。ユゴリンが入ったとこで 入り口を閉めると イッジーばあちゃんと、ユーチカだけ みんながいた放牧地に残されてしまいました。とにかく パドックに入った牛たちといっしょに ユゴリンを牛舎に入れようとすると だれもそちらには行こうとせず 狭いパドックを駆け足でぐるぐる回り始めました。みんな興奮状態ですから 回っているうちに 子牛たちが数頭 隣の牧草地に押し出されてしまいました。そうなると 今度は毋牛たちもそちらに行きたがります。すると今度は 放牧地にいたユーチカが入り口まで来て《私も入れてー》。

どうにも収拾がつかなくなったので、Jに入り口を抑えていてもらい 私はイッジーばあちゃんを呼びに行きました。ばあちゃんはあまり気が乗らなかったようですが それでも無理やりパドックに入れ、牛舎まで行ってもらいました。そうすると 他の牛たちは牛舎が気になり始めて、強い方から順番に 一頭ずつ牛舎に入り始めました。下っ端だけになると 全員一斉に牛舎に駆け込み めでたくユゴリンが捕まりました。と 同時に 大きな家畜運送トラックが大きな音をさせて 坂を下りてきました。

その時は1時頃で そのままPさんちに向かうと Jはお昼ごはん抜きになってしまいます。案の定 運転手さんも食事前だったので、Jといっしょに軽く食事をしてもらうことにしました。その間 私はひとりで牛舎につながれているユゴリンを見に行きました。食事をしてもらわなかったら お別れを言うひまもなく出発してしまったところです。

ユゴリンは 生まれた時からかわいがってきた私の牛です。お母さんのスターレットに似て 生まれつき小さかったユゴリンは 私が呼ぶと走って来て 服でも何でも舐めました。そうすると お母さんが心配して 大慌てで後をついて来ました。

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ユゴリンは 離乳しても良い時期にお母さんがよそに行ってしまったので 他の子牛のように母乳を飲みたいだけ飲めませんでしたが、太る体質のようで いつもコロコロしていました。一度目のお産で アリスと名付けてあった(絶対にメスだと信じきっていた)牝牛を死なせてしまい、今年も心配だったのですが、立派に産めるのを見せてくれました。お産をして、ミルクを出すと少しは痩せるかと期待したのですが、やっぱり脂肪太りのままで うちの目標に合わず手放すことになりました。Pさんは ユゴリンのことを 完璧なアルモリケヌ(アルモリカンの女性形)と思ってくれているので うちにいてJから ちびデブ と罵られるよりずっと良いはずです。

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ユゴリンの並外れて良いところは性格です。人間好きで、誰か来ると必ず頭を掻かせます。トラックに乗る時も 素直にJの後をついて行きました。トラックの敷居の前で肘をついてしまったけど、すぐに起き上がって トラックに乗り込みました。そして あっと言う間にトラックは出発しました。

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他の牛たちが心配しないかな と思ったのですが、見事に無関心です。ユゴリンの息子カシューさえ お母さんがいなくなったのに気がついていないみたいに 無心に草を食べていました。後で泣いても知らないよ。

雨に負けそう

今日は曇でしたが、雨が降らなかっただけマシです。(と言ったらまた降って来た。)たまにお日様が出ると 太陽ってこんなに熱かったの と思うほどご無沙汰していました。夕方 友達のJさんがうちに寄ってくれたのですが、もうこの天気には耐えられない って泣き出しそうでした。天気予報によると この週末はまずまずのお天気だけど 来週はずっと雨だそうです。(気が滅入りそうなので 今日はこれだけ。)

今日この頃のボラン農場です。

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今 牛たちがいるところにも 恐ろしい毒草が生えていたので 今度は全部抜いてしまいました。前に牛たちがいて 今はお馬さんたちがいるところは 毒草の茎しか残っていません。だれかわかりませんが うちの牛たちの中には 恐ろしく丈夫なのがいるのです。

変・身 !

夏スタイルのりんりんです。(寒そ~。)長い毛なしでは 小型犬位の大きさしかありません。

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りんりんの毛はふわふわで すぐにからまってフェルト状になります。ブラシをかけられるのが大嫌いな犬なので まともに手入れができず かたまってしまった毛をほぐそうとすると よけい痛くて逃げ回ります。そして ついに ぺんぎんさんから わぁー、りんりん 太った ! と言われるほどのボリュームに。

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こんなに厚い毛を着ていると暑苦しそうで、衛生上良くないと思い、毎年夏になると毛を刈ってやります。羊飼いの犬の毛を 羊みたいに刈るわけです。りんりんは嫌がって動き回るし、気をつけないと 皮膚まで切ってしまいそうになるし、切られそうになると 大声でわめくし もう大変です。昨日の午後始めて 今日一日かかりました。その間ずっと 噛みつくぞー みたいな顔で見つめられているので、のんびりやってられません。(写真の時だけは愛想が良い。)

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まだ 手足が完成していませんが、今日はもううんざりです。昨日 牛たちとお馬さんたちが移動したので 新しい案内図を書くつもりでしたが また明日にします。ちなみに今日は一日中雨でした。(気が狂いそうです。)

雨止まず

あまり言いたくなかったのですが 梅雨はまだ終わっていません。始め 梅雨と呼ぶのは 大げさかな と思っていたのですが 少しも大げさではありません。ただ 気温が20℃を超えることがないので(現在16℃)蒸し暑さはなく カビの心配もありません。言わば こちらの3月のような気候です。

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これでは ずっとのびのびになっていた乾草作りの見通しが全く立たない 非常事態です。気温が低いので 草の成長も停滞しているわりには 悪草や毒草だけはどんどん伸びて 目に付くようになりました

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一段と背が高いのは 黄色い花の咲く毒草(Senecio jacobaea)です。牛の病気の本に 牛が急死した場合考えられる原因の一つとして挙げてあるほど 恐ろしいものです。だいたい 色からして毒々しくて、独特の匂いがします。なのに・・・

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うちには これをかじるのがいるのです。子牛はゲテモノ食いだから 毎年 味見をする子はいるのですが、こんなに しっかり食べられたのは初めてです。もう 病気になったらどうするのぉ と 全検してみたのですが 具合の悪そうなのはいません。私は 大食いシスターズのア○○○とベ○を疑っているのですが 証拠はありません。いくら丈夫な種類の牛とは言え こんなものまで食べることないでしょー。

少し古いニュースになってしまいましたが、私が出かけていた先月の28日に イッジーばあちゃんの再種付けをしました。今までの経験では 2回目で付かなかった場合 いくらやってもムダでした。そうやってお肉になった牝牛が数頭います。イッジーばあちゃん、これでダメだったらどうしよう とちょっと心配です。

お天気のほう 6月15日の新月にも 6月30日の満月にも変わってくれず がっかりしました。次の新月は7月14日 !! 今日の私のお誕生日、プレゼントいりませんから お天気変えてくださ~い。

でっかいおしり展示会

このところ真面目に仕事をしたごほうびに ちょっと遊びに出かけてました。行き先は アンジェというけっこう大きな都市です。そこで開催される 牛肉業界のサロンの入場券をもらったので それを口実に行くことにしました。Jは人ごみが大きらいで 絶対に行かない と言うので 私一人でした。電車だと遠回りで 片道約4時間かかるのですが 乗り換え一度ですむのが 一日に一便しかなく サロンの始まる前日の夕方に向うに着くという 余裕のスケジュールでした。

去年の9月に レンヌで毎年開催される大きな畜産サロンに行ったことがあるのですが、今回はそれに比べるとずっと小さなものです。でも アンジェから北の地方は お肉がおいしいメーヌ・アンジュー種の原産地なので 生きた牛を近くで見るのと 本場のお肉を食べるのが目的でした。

私が行った初日の木曜日は 入場者が1000人程度で こんな感じでした。

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2日目で最終日の金曜日は 5000人を見込んでいましたが 家族連れでというよりも業界のサロン という雰囲気でした。

会場に入ると まず もうひとつの目的であるヘレフォードのブースへ。招待状をいただいたのが ヘレフォード、アンガス普及推進オフィス みたいな所で 私はどちらかと言うとアンガスに興味があったのですが 今回 ヘレフォードを展示する と言うことで それもぜひ見たかったのです。それにお肉のサロンだから お味見ができるかも知れない と言う密かな期待もありました。

いた いた、去勢していない男の子が6頭ほど柵の中でウロウロしていました。

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角のないのとあるのと両方いっしょでしたが 特に有角が無角を虐げるわけでないようです。この雄牛たちは18ヵ月で出荷なので 去勢しないほうが 成長が早くて良いのだそうです。飼い主さんに育て方とか餌の事とか根掘り葉掘り聞いて 嫌がられたかも知れませんが おいしいお肉とは 赤身だけではなく 脂肪が筋肉に入り込んだお肉である と意見が一致しました。

そのブースのショーケースには サーロインとかリブとか 部位毎に分けたヘレフォードとアンガスのお肉が置いてありました。真空包装のままだったので よく見えませんでしたが うちに戻ってアンガスのお肉の写真を見てみたら ガーン ! あるお客様がしかめっ面をなさった アルモリカンのお肉と同じ位(もしかしたらもっと)脂身だらけでした。《この肉がおいしんだ》とレストランなんかから注文が殺到して 在庫不足なのだそうですが これ スーパーでは売れないですよぉー。

今まで何回も言いましたが フランスのお肉は あくまでも赤身です。

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これをおいしそうなお肉と言います。この志向が シャロレ、リムザン、ブロンダキテーヌ でないと高く買ってもらえないという状況を作っています。だから 今回、この3大フランス種以外の牛飼いさんたちの話を聞きたかったのですが・・・

その後 お目当てのメーヌ・アンジューを見に行きました。(最初の写真)でっかいおしりが肉牛の印です。その隣にいたパートネーという地方種のメスです。(ど・ど・どないなってるの !)

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続いてリムザンです。

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シャロレのコンテスト風景。

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そう言えば ベルギー種のブースで見た(写真だけ)牛たちは もっとすごかったです。筋肉モリモリと言うか まさかホルモン漬けじゃないよねぇ という感じでした。

おいしいお肉を食べてみたかったのに レストランさえ紹介してもらえなかったし、それよりも何よりも でっかいおしりに圧倒されたサロンでした。おしりが大きければ ステーキとか さっと焼いただけで食べられる 柔らかいお肉がたくさん取れるのだと思いますが、味は大丈夫なのかなぁ。和牛はこんなんじゃないですよね。こんなにでっかいおしりでなくても良いんだ ってだれか言ってください。

私がおしりの写真を撮ってると 横からムームー言うかわいいのがたくさんいました。しょうがないので その子たちの写真も撮ってあげました。そのうちの一枚です。

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