ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

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モロッコ王宮のミント

雨はずっと止んだままです。昨日も今日も お日様がぽかぽか心地良い 秋のお天気です。でも、北風が強くて 日陰にいると凍えそうになります。

冬支度中の菜園では 野菜の収穫が進んでいます。収穫責任者の私は 種蒔き・植え付け責任者 Jのために 場所を空けてやらないといけません。土が乾いたので 冬用のじゃがいもの収穫時です。すでに収穫したタマネギ、エシャロット、ニンニクは 冬中保存できるようにお日様に当ててあります。たくさん穫れたえんどう豆の一部も 乾燥させておいて 冬のスープにします。

寒さでずーっと伸び悩んでいたさやいんげん(大きくなってしまう前に 毎日穫らな・・・ あー、しんど。)、白いんげんも お天気が良くなって 次々に花をつけています。あきらめていた栗カボチャも 小さな実がなり、大きくなるかどうかはわかりませんが、雑草を退治して、余分な実をつけたつるをカットしました。

野菜の他にも早く収穫してしまわないといけない 大事なものがあります。それがタイトルのミントです。

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ハーブティーにするミントは 花が咲く前に刈る と聞いたので ずっと前から気にはなっていたのですが お天気のせいで今になってしまいました。花が咲き始め、葉っぱも黄色くなり始めましたが、ぎりぎりセーフでした。Jが毎晩食後にハーブティーを飲むので 軒下にどっさり吊るしてあります。

元は モロッコの王様の宮殿の庭から盗んで来たもの なのでだれに苗をもらったかは言えません。盗んだのはその人ではなく その人にあげた人なので かまわないかも知れませんが なにしろ相手は王様です。充分注意した方が良いと思います。いったいなんという名のミントなのかも知りませんが、ペパーミントやグリーンミント(ハーブティー用)よりもずっと甘い良い香りがします。それに 宮殿の庭にあったと思うと それはそれはとびきりおいしく感じます。

これはおまけです。菜園の周りの土手の(今日はいやに“の”が続く)草刈りをしていたJが こんなものをみつけました。もうちょっとで 真っ二つに切ってしまうところだったそうです。

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マムシではありません。辞書を見ると“アシナシトカゲ”って書いてあります。まさに足のないトカゲです。長さ30センチ位で、ちょっと不機嫌そうな顔をしていました。このごろは農薬のせいでいなくなった動物の一つです。貴重な生き物なので 写真を撮った後 もといたところに戻しました。
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おかあさんといっしょ

週末にかけて お天気が良くなるのが予想されていましたが、夕方になってやっと青空が出始めました。数日前の天気予報だと ぴかぴかのお日様が5個位並んでいたのに 気象台もだんだん自信がなくなったみたいで 曇時々晴れに変わりました。でも、このお天気を利用して ご近所では今年最後の乾草作りに大奮闘中です

牛たちは昨日から ボラン農場では最高級の草が生える 一つ上の牧草地の移動しました。

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馬に水をやりに来たJおじさんとしばらく遊んだ子牛たち。ふと気がつくと・・・

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一斉におかあさんのところへ。

ベラとお母さんのユーチカ。
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コラとお母さんのユプサ。
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シュパとお母さんのバルダです。
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かなちゃんは と言うと

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おっぱいを飲んでいました。(マルキーズとかなちゃんのおしり。)

実は このお母さんのうち一頭が近々お肉になる予定でした。去勢くんたちはまだ小さすぎるので、牝牛を一頭 と思ったのですが・・・
やめました。このごろアトム(27ヵ月)の態度がいやに大きくなって Jの気に食わないので アトムに行ってもらうことにしました。

そう決めてしまうと 急に心が軽くなりました。お母さんが一頭行ってしまうのは変わらないけど、子牛がもっと大きくなって自然に離乳する頃のことです。子牛を突然お母さんから離すことが避けられて 私はほっとしています。

白馬の騎士

とはいかないけれど 今日の午後 牛たちを見に うちに寄ってくださったお客様たちです。

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お天気が悪ければ中止 ということだったのですが 幸い雨は止みました。

日本語で《ホーストレッキング》って言うんでしょうか、このあたりは 大きな道路もなく、馬でしか通れない道も多く 馬に乗った人にすれ違うことはよくあります。今日のお客様のように よそから自分の馬を連れて来る人もあれば、うちの隣で馬を借りる人もあります。村では 馬を飼っている家も多く、今は飼っていなくても いつかは飼いたいと思っている人がほとんどです。

でも 一口に馬と言っても いろんなタイプがあります。

うちのはブルトン馬で 農耕用の馬です。

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リュチック(後)なんか 1トンぐらいありそうな重量級です。ポポット(前)は まだスリムな方で 馬車馬にしたら引き立ちそうです。村ではブルトン馬は他に2~3頭います。でも、ホーストレッキングには使わない馬なので、道ですれ違うことはありません。

ホーストレッキングは 今日のお客様のように もっと軽い馬を使います。

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私は馬の種類はあまり知らないのですが、フランス種の乗馬馬とか いろんな種類のポニーをそれぞれの好みで選んでいます。

でも、私の好みはこれです。(ロバも村に何頭かいます。)

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これは 昔ボラン農場にいたフォーチュンくん。馬のリュチックが大きくなって 農作業に出番がなくなってしまい、フォーチュンくんは旅に出ました。こんなことを言うと うそに聞こえるでしょうが 本当なんです。馬車で全国縦断していた人に譲りました。またこの村にも戻って来る約束だったけど どうしてるかな。私だけいつもフォーチュンくんにからかわれて アタマに来たけど、このサイズが良かったなぁ。

暑さ寒さも

お彼岸なんてまだ1ヵ月も先の話なのに まるでお彼岸の嵐のような風が吹いています。雨はもう3日目です。当初の天気予報とはウラハラに 新月を境に 13日からお天気は完全に悪くなってしまいました。

ここでは8月15日を過ぎるともう秋です。今日の最高気温は16℃。もちろん小屋では 薪ストーブ営業中です。これは毎年のことだけど、夏がなかったまま、日焼けもしないまま秋に突入してしまうのはヘンな感じがします。

今ごろは本当なら 冬に備えて 夏の間に乾いた薪を 一定の長さに切って、並べて、積み上げて、濡れないように上だけシートを掛けてしまいます。でも、今年は薪の乾くヒマもありませんでした。

菜園も エシャロットとじゃがいもの収穫が 中断したままになっています。栗カボチャはまだ花さえ咲いていないし、このままだと収穫ゼロ?! また去年のような暖冬だと 冬中野菜があるので 困ることはないかも知れませんが ある程度保存食がないと なんとなく不安です。

そんなヘンなお天気のおかげで 牛たちが食べる草だけはふんだんにあります。いつも8月は 夏枯れで黄色くなってしまう牧草地も 今年はどこもグリーンです。牛たちは文句も言わず 木の下で雨やどり。(こっちをじーっと監視しているのはマルキーズ。左手前はおなじみイッジーばあちゃん。)

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こちらは いつもお母さん(マルキーズ)以外のだれかにくっついている かな(中央)。今日はアーニカ(左-顔なし)とカシュー(手前)といっしょ。(後左・バランチーヌ、後右・バルダ。)

雨の合間のひとときでした。(お天気が良くなったら もう少しましな写真をお見せします。)

あらあら みよちゃん、どうしよう ?

こんなことがないように祈っていたのですが やっぱりだめでした。昨日 みよがまた発情しました。前回 3回目の人工授精から数えてちょうど18日目。発情なのは確かだったので 人工授精センターに通報しました。

昨日は Jの姪がボーイフレンドと遊びに来ることになっていたので お昼ごはんの支度があって 都合が悪かったのですが そんなこと言ってられません。姪たちが到着するまでに みよとだれかお相手してくれる牛を牛舎に入れることにしました。行きがかり上、全部で4頭(みよ、ユプサ、コラ、シュパ)捕まえてしまいましたが、みんな夕方の6時まで おとなしく待っていてくれました。

でも みよちゃん、去年のビタミンと同じケースです。ちゃんと規則正しく発情するのに 何度やっても種が付きません。みよの場合、始めの2回は種が古過ぎたとか 前回は冷凍精液を解凍する時に破裂した とかうまく行かなかった理由が考えられるので 今回ではっきりするはずです。

で、だめだったらどうなるか と言うと 原則として《お肉》です。このところずっとオスが足りない傾向があるので メスでも支障があれば ためらわずにお肉にすることにしています。

だけど、それはそうだけど・・・ 見てください。

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こんなにかわいい美少女を食べるなんてできません。見かけだけではなく 性格までかわいい子です。昨日は授精師さんを待っている間ブラシをかけてあげたら 気持ち良さそうにじーっとしていました。なぜか母親(マルキーズ)に似ず おとなしくておっとりした良い子です。

それで、私はこの子が立派な母牛になれるように できることは全部しようと決心しました。今回だめだったら、次回はアルモリカン以外の種を使います。今までにも リムザンとかブロンダキテーヌとか 他の種類の牛を使うとうまく行ったケースがあります。

授精師さんは リムザンが良い と言うのですが、それだったら私はアンガスを使いたいのです。前から アルモリカン×アンガスを試してみたかったので 2回分注文してあったのですが、Jが反対でまだ使ったことがありません。それで アンガスの種があるかどうか 授精師さん確認してもらったら なんと2回分どころか 4~5頭のお父さんが揃っていました。私には 名前を言われてもいったいだれがだれだかわかりません。次回までに(次回があれば)どれか一頭選択しないといけないのですが、インターネットで調べても情報が見つかりませんでした。結局 名前が気に入ったお父さんを選ぶことになると思います。

それでもだめだった場合は どこか信頼のできる牧場の種雄牛に任せようと思います。アルモリカン種では 人工授精でどうしても種が付かない牝牛を 種雄牛のところに連れて行くとうまく行った例は たくさんあります。

特別にかわいい子だから これくらいのことはしなくては。それに 種が付かないと食べてしまう というのは私にはちょっと抵抗があります。なんか自分のことみたいで・・・

今日のボラン農場。
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雨男Jの誕生日

今日は祭日です。べつにJの誕生日だからというわけではなく、聖母被昇天祭とかいうカトリックのお祭りです。日本だったらお盆だし、それに終戦記念日ですね。そんな いろんなことがあった日に Jは生まれました。ナポレオンも8月15日生れ とJは言っていますから ごく普通の人が生まれる日ではなさそうです。

Jのどこが普通ではないか と言うと 外に出るとすぐに雨が降って来ることです。(目の前でお店が閉まる というのもよくある。)

今日は 昨日に続いて 朝から雨でした。午後になって晴れて来たので、私は牛たちの様子を見に行きました。ついでに毒草の黄色い花を20本ほど退治して戻って来たら Jは 雨で中断していた乾草ロールの運搬にトラクターで出かけるところでした。

乾草ロールは3週間 外に置いたままにしておく と言いました。なのに 急いでポラン農場まで運んで来るのは 県から借りている牧草地にある30個です。2年前、ごくあたりまえにそこにロールを並べておいたら 隣の牧場の牛たちが食べに来た ということがあったのです。

隣の牧場には いったい何頭いるのか牧場主も知らないんじゃないか と思うほど牛がたくさんいます。その牧場はとてつもなく大きいのですが、牧場主は毎日何してるの と不思議なほど何でも放ったらかしで 電気牧柵も欠陥だらけです。

先日Jが 借りている区画で刈った草を乾かしていたら いつも向かいにいた牛たちが 道路を隔てたこちら側に移動したそうです。向かい側はもう草を食べ尽くしたので、移動させた とJは思い込んでいました。ところが 次の日行って見ると 牛たちはまた向かい側に戻っていたそうです。要するに 牛たちは牧柵をまたいで 道路を横切って、好き勝手なところに行くのです。

こういう具合に 牧柵を巡らしてあるにかかわらず うちで借りている区画にも定期的に入って来ます。2年前 牛たちがロールになった乾草を引っぱり出してめちゃめちゃにした時、Jは怒り狂って牧場主に抗議に行きました。向うは素直に『ダメにした分だけ うちのロール持って行って。』と言ってくれたのですが、そこの乾草ロール 毒草や巨大あざみがどっさり入ったものです。そんなものもらっても敷き藁の代わりにもなりません。

こういう経験があるので、去年からは 乾草ロールはすぐにボラン農場に運ぶことにしています。

さて、話は元に戻ります。私が放牧地から戻って Jが出発すると・・・やっぱり雨が降って来ました。こういうのって一生治らないのでしょうか。

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今日の気温は 晴れ間が出ていた時で21℃でした。その後雨になり 今は17℃です。朝の最低気温はたいてい10数℃です。暑過ぎなくて良いけれど これじゃ冬とそれほど変わりません。

延長戦ようやく終わる

水曜日から昨日の土曜日まで 今は夏だと信じられる 日中は半袖で過ごせるお天気が続きました。なのに今日は朝から曇空で、雨もぽつりぽつり落ちて来ました。今日の午後 最後に残ったジョンさんの乾草にロールベーラーを頼んでいたJは たいそう不機嫌でしたが、お昼ごはんを食べているうちにお天気が良くなり 乾草かき混ぜ機兼寄せ機を持ってジョンさんちに飛んで行きました。 

先週 雨に降られて延長戦にもつれ込んだ乾草の収穫は 業者さんのベーラーの修理も終わり 木曜日に県から借りている2ヘクタール、金曜日は馬場とジョンさんち と少しずつ進みました。お天気が良いとは言っても もう8月なので日も短くなり 朝のうちは乾草が湿気ていて 作業は午後にしかできないからです。

いつまでも乾かなくて Jをイライラさせたジョンさんの乾草も ロールベーラーで巻いてもいいほど乾いたので、今日はいよいよ収穫です。

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ジョンさんは 自分用に取ってある牧草地に窒素肥料を撒くので ボリュームが多過ぎて 乾かすのに時間がかかり 毎年Jに非難されています。今年は雨が多かったので ジョンさんの牧草は クレージーなほど伸びてしまいました。刈って、一日置いて かき回そうとしたら 重過ぎてマシンがストップするほどだったので、ずっとそのままになっていました。

これでやっと12ヘクタール全部完了です。今年はお天気が悪かったので 100個できれば満足だったのですが、なんと全部で186個もできてしまいました。業者さんへのロール代の支払いが大変そうですが、ロール50個売れば大丈夫 という計算です。

ロールは 中に湿気があると発酵して温度が上がり、最悪の場合火がつくこともあります。なので、巻いてからすぐに納屋に入れないで 安定するまでの3週間は外に置いておくことになっています。ロールベーラーから落ちたままにしておくのはみっともないし、草が生えるのにじゃまになるので、水はけの良い所に並べておきます。

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ボーッとしているようでも なかなか好奇心旺盛な去勢君たち。さっそく匂いを嗅ぎに来ました。まだ草があるから乾草は冬までおあずけだよ。でも冬の餌がこんなにたくさんできて良かったね。

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ロールベーラーは終りと言っても まだボラン農場の約1ヘクタールの牧草が残っています。今週は火曜日ごろから雨が数日続く予定なので それが行ってしまったら刈る予定です。ほんの1ヘクタールだから お天気さえ良ければすぐに乾草になりそうですが、Jは 四角い小さなベール用のうちにあるベーラーを使うつもりにしています。調整がむずかしく ひもがうまく結べなくて失敗が多い《恐怖のベーラー》です。ほんとにやるつもりなんかな と今からちょっと心配です。

延長戦開始

風が北よりになり 今日はまた一段と寒くなりました。午前中は曇りがちでしたが、午後からは青空が広がりました。お天気もどうにか持ちそうだし、明日、明後日と晴天が予想されているので Jは午後から 畝になったままの乾草をひっくり返したり、まだ乾かしている途中だったのをかき回したりしに行きました。雨さえ降らなければ 今週中に全部収穫できそうです。

まだ 乾草が終わっていないのに 牛たちは昨日からもっと下の 建物から遠い区画に移動しました。今までいたところは 食べるものがなくなってしまい 前からブーブー言っていました。一昨日は 杭を打つ音が聞こえたので 移動するのだと思ったらしく 全員 放牧地の出入り口に集合して《早よせー》と叫んでいました。だから、昨日はもう 待ってました とばかり 子牛たちを先頭にして(こんなことがあっても良いのでしょうか)新しい区画までまっしぐらに下りて行きました。おかげでイッジーばあちゃんが 置いてきぼりの迷子になってしまいました。 

今日のボラン農場。

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土建屋さんの夏休み

家を建てる話は 4月1日以来 うらで、少しずつですが、進んでいました。建築材料の見積りがなかなかもらえないとか 出てきてもサービス皆無とか どうしようもなかったのですが、最後の最後に うちから一番近いお店で 何でも高いと評判のところを当たってみたら これが大ヒットでした。そこのお店の営業さん自身 自分で家を建てた人なので 良く理解してもらえたのです。それに 壁になるブロック(粘度を焼いたもの)も Jが欲しかったメーカーのものが注文できて 待ったかいがあった とみんなに自慢しています。

この自慢のブロックは 届いてから実物をお見せしてご紹介したいと思います。(○○ホームのN子さん、ぜひご覧ください。)簡単に言うと レゴみたいに積んで行くもので、それだけで断熱効果があるので、壁が建ったら 後は外と室内に漆喰を塗って完成 となります。

さて、昨日は(このごろ一日ずれています。)友達のAが親友Eさんといっしょに 家の位置決めをしに来てくれました。前からその話はしていたのですが、二人ともちょうど夏休み中だし、乾草をロールにし損ねたJを励まそうというのもあって 昨日実行することに決まりました。

建設予定地は 前に石造りの家が建っていた所で 去年の夏 石を一つずつ崩して更地にしてありました。

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それを 前にEさんに聞いた通り Jがトラクターで水平に削っておきました。後は図面に従って外形の線を引くだけです。Aによると 一時間もあればできる(実際は3時間以上かかった)と言うことでした。

Eさんは小さな建設会社の社長さんです。昨日は仕事用のトラックで来てくれました。どんなことするのかな と思って見ていると 後から後からいろんな機械が出てきました。

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こんな小さくて質素な家を建てるのにもったいないと思うほど 最新式の機械ばかリです。ここは 大きな岩(T村名物)の上にあって 岩肌が所々見えています。杭はドリルで穴を開けて打ち込みました。

杭に付けた横木の上部が水準です。そこからひもを渡して外壁の位置を決めて行きます。ひもが交差した所が 家の角にあたります。

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こうして ミリ単位の精度で家の位置が決まりました。下が岩で硬いので この深さで基礎になるコンクリートを直接流して良いそうです。

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せっかくできたのに 夜暗くてだれかが杭にぶつかって動かしてはいけないので Aが杭に蛍光塗料を塗ってくれました。でも、ここを横切るくせがついたりんりんは ひもの下をくぐろうとして 引っぱってしまいます。なるべく早く工事を始めた方が良さそうです。

でも、持つべきものは友達ですね。二人が来てくれなかったら Jはどうしてたろう と思います。

昨日は 日中雨も降らずラッキーだったのですが、今日はにわか雨で雷も鳴りました。りんりんは 怖くてガタガタ震えていますが、乾草の方は 上側が濡れただけで元気に持ちこたえているそうです。

天国でつまずいた話

ロールベーラーが遅くならないと来ない ということが Jにとって昨日一番の心配事でした。まだ 乾草のほんの一部しか準備できていないのに 朝から他に手はないかと考えあぐねていました。でも、それではコトがぜんぜん進まないので 予定通りロールベーラーが来る という想定で準備をしに行ってもらいました。

乾草は3カ所で作っています。一番大きいのは羊飼いのジョンさんちで だいたい7ヘクタール刈りました。次が同じ村の北にある調教用馬場の中で、約3ヘクタールあります。今はイギリス人夫妻がオーナーですが、周りの牧草地の手入れと交換に 乾草を穫らせてもらっています。もう一つは 馬場からそう遠くない所で 県から借りている2ヘクタールです。ここは 飲料用水になっている人造湖(発電ダムがある)のすぐ上なので、農薬を使うのも、耕すのも禁止されていて 自然に生える草の収穫しかできません。ロールにする予定だったのは ジョンさんちと馬場です。 

午前中 馬場に行っていたJは お昼ごはんを驚異的なスピードで食べて(これなら日本に行っても大丈夫 ?)ジョンさんちに飛んで行きました。私はトラクターの運転手さんから何か連絡があれば Jに取り次ぐ役目があるので、電話から遠ざからないように ということでした。

4時過ぎになって、家の中でできることはもうみんなしてしまったので ゲームでもしようか と古いパソコンを出していた時です。電話が鳴りました。
『ロールベーラーがもう来たんや。』Jです。携帯嫌いなのに 今回だけは 私のを持って行っています。
『馬場に行ったけど わからんかった ってこっちに来よった。』私には あっ、そう としか言えません。
『今 できたとこから始めてるけど それが終わったら 馬場に連れてかなあかんねん。』うん、それで ?
『水みんな飲んでしもたから 冷やしたのもっと持って来て。ついでに冷えたビールも2本ね。』なんや、そんなことか。

そういうことなら任せといて と私はパソコンはさっさとしまって、クーラーボックスを出して来て、冷えたビールを4本(330cc)、ミネラルウォーター2本、氷と紙コップを入れて 車に乗り込みました。

ジョンさんちに着いたら やってる、やってる。Jはベーラーが取りやすいように 乾草の畝を作っています。去勢牛たちがいる放牧地を挟んだ向こう側では 業者さんのトラクターがパックマン(ちょっと古い?)をやっていて 時々バックしては後ろからロールを落として行きます。

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右手前の木の下にいる去勢くんたちと 後ろで作業している新品ジョンディアのトラクターと 同じく新品のニューオランドのロールベーラーが見えますでしょうか。もう、天国のような光景です。

ロールが一つ飛び出して来る度に もう一個救えたと思うと 幸せになります。それに まだ5時を回ったところだったので 今日の分は全部ラクラクできそうです。せっかく来てくださった運転手さんですから 感謝の気持ちを込めたおもてなしをしなくては と待機していて Jのいる方に移動する時 牧柵の開閉をしてあげました。(ビールは終わってから。)その後は トラクターを馬場までご案内するまで時間があったので 久しぶりに見た去勢くんたちの写真を撮っていました。みんな大きくなって、だれがだれかわからないほどです。

突然(当たり前ですが)、バックマンのトラクターがクラクションを鳴らしました。どうしたのかなあ と思って見たら 運転手さんがJの方へ行って話をしているようでした。そのうちに パックマンのトラクターは 牧草地の出口の方にどんどん進み、ついにジョンさんちを出て行きました。まだ終わってないのに と呆気にとられて見ていると 柵を開けに行っていたJが戻って来ました。

『ロールベーラー壊してもうた。』『ええっ !!』『岩に当てたんやって。』『岩 ?!』『うん、あるんや。』と ふたりでその場所を見に行きました。Jいわく、あるのは知ってるけど なぜその上を通ったりしたのか ?。でも、実際にその場所で見てみたら 事実が解りました。乾草の畝がちょうどその岩を隠していたのです。これでは 運転手さんを罠にはめたようなものです。Jはなぜ自分がそんなことをしたのかさっぱり解らない と言いますが、きっとロールベーラーが予定より早く来てしまって あわてたのでしょう。

言い訳はどうであれ、とにかく直ぐにロールベーラーを探して、夜になる前に 残りを全部巻いてしまわないといけません。もう半分パニックで あちこち飛び回ったのですか、無駄でした。なぜか どこのロールベーラーも故障中で、中には せっかく来てもらったのに その人の過失で壊してしまって(ホッ、うちだけじゃなかった)運転手さんがカンカンに怒って帰って行った というのもありました。ロールベーラーってそんなに壊れやすいものなんでしょうか。

ということで 巻かれるのを待ってた乾草は 夜中に降り出した雨に濡れてしまいました。これは気象台のせいでも 業者さんのせいでもなく 自分たちの(私はほんとは関係ないけど)責任でこうなったのだから やり直すしかありません。でも、ロール72個ができたから半分は救えたね と言う私は楽観的すぎるのでしょうか。

雨も朝には上がり、今日は曇時々晴れのまずまずのお天気でした。

乾草ロール日和

金曜日から夏らしい日が3日続きました。昨日の最高気温は26℃だったそうです。今日も朝からお日様かんかんの青空です。が、この夏らしい天気も今日が最後で、今晩は西から低気圧がやって来て また寒くてくずついたお天気に戻る予想です。

このお天気のおかげで 刈った草はどんどん乾いています。予定より早く ロールベーラーで巻いても良いほど乾きました。雨になる前にどうしてもロールにしてしまいたいのですが ここからはそう簡単には行きません。

うちには ロールベーラーはありません。乾草作りの道具は 他のものと同じようにみんな中古ですが 刈り取り機と(これなんて呼ぶんでしょう?)草をかき回すのと寄せて畝にするのが両方できる機械があります。この二つは どこの農家でも持っている必要最低限のものです。でも、ロールベーラーは中古でも高いので うちの近所では誰も持っていません。

で、どうするか と言うと 農作業専門業者さんに来てもらうのです。この近くにも何社かあるのですが、どこも最新モデルの大型トラクターに最新の機械で来るので どんな作業もあっと言う間にすんでしまいます。料金はけっこう高くても 機械を買うより安くつきます。なので、土を耕して種を蒔く作業も 業者さんに任せることがほとんどです。もちろん、コンバインとかデントコーンの刈り取りとかは業者さんの仕事ですが、ロールベーラーもふつう 業者さんに頼みます。

今年は春になっても、夏になってもず~っと雨ばかりだったので 乾草も穀物の収穫も このところ一度に始まりました。普通なら 6月に乾草が始まって 7月になると穀物の収穫 と順番に来るものです。なので 今は業者さんの注文がいつになく殺到しています。

昨日電話した時から ダメかも知れない と思っていたのですが、今日確認を取ると やっぱりうちは最後に入れられてしまいました。全部うまく行けば 夕方の6時から7時の間に来る という返事です。6時に始めても8時頃になると乾草が湿気てくるので 止めてもらわないといけません。そうすると とうてい全部は巻き終わりません。せっかく 今までお天気に恵まれたのに 奇跡的にマシンのトラブルもなかったのに ここで雨に降られると全部台無しです。

Jは もうこんな条件で乾草なんか作るか とハラを立てていますが、どうするつもりでしょうか。まさか、ロールベーラー買わないよね。中古だとまた苦労するよぉ。

結局 今日は一日中お天気が良くて 7時半でもこんな感じで 湿気も全くありません。

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それで 乾草ロールはどうなったか というのは 話が長くなるのでまた明日にします。今日はもうくたびれてしまいました。

あっ、あああ雨 !

と 昨日から天気予報を見ては騒いでいました。あんなにお日様がずらーっと並んでいたのに 雲行きが怪しくなっています。今日の予想は 朝から小雨でした。

Jは 気象台に対して『わからんかったら わからんと正直に言え。』と怒っています。一昨日までの天気予報に《12日間雨なし》と出ていたので 昨日までで約12ヘクタールの草を刈ってしまいました。まだかき回していなかったので、一度ぐらい雨が降っても平気なのですが、明日の金曜日から日曜日まではお天気が良くても その後 月・火とまた雨の予想です。ちょうど草が乾いて そろそろ・・・のころです。それがわかっていれば 日曜日までに収穫できる分だけ刈ったのに。もう どうしてくれるの。

確かに うちの乾草作りは標準より遅いです。だいたい 刈り取り機もただ刈るだけのシンプルなもの。モアコンは高価なので このあたりで持っている人はいません。隣のF君は 刈り取り機で草を刈ったらすぐにかき回して 乾燥を早めるようにしていますが うちにはトラクターが一台しかないので それもできません。なので昔式に 刈った草がしおれるまでだいたい一日置いてからかき回すようにしています。だから 刈って、置いて、3回かき回して、畝にして、ベーラーでロールにするまで一週間かかります。雨が降ったり、お天気が悪くて乾かなければ もっと長くなります。

今日は朝から曇り空で 草も夜露に濡れたままだったので 午前中 Jは草をかき回す代わりに 刈った草に混じっている毒草や迷惑草を選別しに行きました。11時過ぎだったでしょうか とうとう雨が降って来ました。午前中はまだパラパラだったのですが、午後からは本格的な雨になりました。(今は曇時々晴れ。)

これくらいのことでへこたれていてはいけないのですが、今回を逃すともう後がないので もうハラハラ、ドキドキです。今年は いつもより2ヵ月遅れのうえ 雨が多かったので 草のボリュームがあり 成功すると大収穫です。でも 失敗すると・・・。これは考えないことにします。

今日のボラン農場。 

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