ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

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ポポットとコンポット(コンポート)

このところ 雨のないまずまずのお天気が続いたのに、今日はまた雨と風です。気温は 昨日の夜0℃まで下がったのに、今朝は4℃ありました。

もうかなり前から はちきれそうなお腹のユプサですが、なかなか産んでくれません。そう言えば お月様が新月に向っているところで 今は条件が良くないのかも知れません。

もう2週間前から脚が痛そうなポポットは 月曜日に獣医さんのM先生に診てもらいました。歩くときは普通なのに、立っている時は必ず左後脚の蹄を上に向けて そちらに重心が行かないようにします。

Compote 1

見たところどこも悪くはないのに なかなか良くならないので 蹄葉炎を疑ったりしたのですが 結局M先生でも何も見つかりませんでした。ただ、蹄内部の炎症も考えられるので 炎症をおさえる薬を飲ませることになりました。

隣(の隣)町の診療所までその薬をもらいに行って はて、どうやって飲ませようか ということになりました。ポポットの口に入れるように 針が付いていない注射器のようなものをもらったのですが、粉なので水に溶くのかどうするのか 説明がありません。その薬は 蹄葉炎の治療に良く使われる ということで インターネットで調べることにしました。

すると 水に溶いたままではヘンな味がするので お馬さんに飲ませるのはむずかしいのがわかりました。ハチミツを混ぜるとか、チョコレートペーストを混ぜるとか いくつかアイディアが出ていましたが、私たちが これは と思ったのが りんごのコンポート(こちらでは《コンポット》と発音)です。

注射器に薬入りのコンポートを入れるのは なかなか手間がかかり 空気を抜こうとして コンポート爆弾発射 というトラブルもありましたが 作戦は大成功でした。ポポットは 口に入れるまではイヤイヤをしても 口に入ってしまえばおいしそうにぺちゃぺちゃなめて もっと欲しがります。

Compote 2

薬を飲み始めて3日目の今日、いつものように 放牧地の入り口からこちらを見ているポポットの蹄が 左後脚を含め 全部地面にぺったりくっついていました。多分気休め と思っていた薬が効いたのか、単なる偶然かわかりませんが このまま治ってくれれば と思います。

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謎の巻き毛牛

ずっとお天気が悪かったボラン農場も 昨日の午後からお天気が良くなり、夜はお星さまがいっぱいでした。おかげで気温が0℃まで下がりましたが 朝からこんな青空でした。

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さあ、大きくなった子牛たちの写真を撮ろう と放牧地に行ったら 2頭とも寝そべってクチャクチャやっていました。朝一番に見に行った時は はしゃぎまわっていたのに。

すると、ベルナデットがやって来ました。

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こうして見ると 本当にくるっくるの巻き毛です。いつか よそのおばさんに『なんでこんなとこに羊がいるのぉ。』って笑われたほど 羊にそっくりです。

いっしょに遊んでいたお姉さんのバルダも巻き毛です。うちで冬に子牛が生まれたのは バルダが初めてだったので『へーえ、かしこいなぁ。冬で寒いから巻き毛や。』と感心したものです。

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たまの子はなぜか巻き毛になる と思っていたら 今度は たまとは何の関係もないカシューが だんだん巻き毛になって来ました。たしかに カシューは生まれた時から額が巻き毛だったのですが、体の毛は普通でした。そうすると 頭の毛がクルクルのカリプソも 大きくなったら全身巻き毛?

バルダ以来 ボラン農場に次々と現れる謎の巻き毛牛。アルモリカン種としては規格外なのですが、私はうれしいです。なんとなく但馬牛さんの毛並みに似てるみたいで。

さて、巻き毛と肉質の関係は・・・ それはもうすぐわかります。本人には気の毒だけど。

少しずつ 鳥は自分の巣を作る

という こちらのことわざ通り 今日もJおじさんは 去年作ったコンクリートの土台の上にブロックを積んでいます。このところお天気が悪いし、まだ日も短いし、牛たちの世話もあるし 毎日ほんの少ししか進みません。

今日も雨なのですが、ここで雨に濡れるのを怖がっていたら 何もできません。それにお天気が良くなると今度は気温が下がるので その方がもっと面倒です。

1月1日も良いお天気だったので ブロックを積み始めたのですが、ぽかぽかの陽気にだまされて ふと温度計を見るとたった4℃。お日様が出ている時の最高気温でそれだけですから、夜になると0℃以下になって セメントが凍ってダメになる恐れがあります。幸い カバーをかけたので凍りませんでしたが、もう少しのところでした。

たったこれだけのことに 大きなトラクターでコンクリートミキサーを回します。

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石油が高くなったのでもったいないですが これを手でかき混ぜていたら それこそ日が暮れてしまいます。 

これだけ時間がかかっているのに 今はまだ基礎工事です。コンクリートの土台の上にブロックを一段積んだら 家の中に石を詰めて、排水管を通して、ブロックの上までコンクリートを流し込みます。それに板かタイルを張ると 家の床になります。

こちらは家の壁になる粘土のブロックです。

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中は空気が通るように細かく仕切られていて、たとえ 雨で壁が濡れても、水が中まで伝って来るまで時間がかかります。そのうちにお日様が当たって乾くし、室内を暖房しておくと 湿気が外に押し出されます。

そういうシステムなので、この粘土ブロックがそのまま 外壁と内壁です。断熱材は要りません。外も中も仕上げの漆喰を塗っておしまいです。壁の厚さは 仕上がると40センチです。断熱効果が高く、壁自体が呼吸する健康的な家になります。

写真の左側の 鉄棒を通す穴が開いたブロックだとか 用途によっていろんな種類のブロックがあるので 注文する時に何が何個必要か ちゃんと計算するのに手間がかかります。でも、後はレゴのように組み立てて行くだけですから あっと言う間に壁ができてしまうらしいです。

とは言っても いったいいつになったらでき上がるかわからない 私たちの家。いつかでき上がったら、それはそれは快適な家になることでしょう。

いつも近くにいると

べつに いつも一緒にいると嫌気がさす というわけではなくて、ふつうなら放牧のままの肉用牛を 毎日牛舎につないで近くで見ていると 過保護にならないか というお話です。

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(ちょっと前のカリプソくん。- このごろお天気が悪かったり、私がほとんど家にいなかったりして、写真を撮っていないので。)

昨日 カリプソがびっこをひいていたので 夜もお母さんと牛舎に残すことにしました。これも やたらカリプソの上に乗りたがるカランバーのしわざか と思ったのですが、どこがどうなっているのか暗くてよく見えないので 明日の朝ゆっくり見てみよう ということになりました。

今朝早く(?9時位)私が見に行ったら カリプソはまだ右足をかばうようにしていました。どこを痛めたのか見るのに Jおじさんの手が空くまで小屋で待っていたら、Jおじさんが私を呼びに来ました。

『カリプソ あかんでー!』『脚がどうかなったん?』『脚ちゃうんや。苦しんでるんや。』『ええーっ!!』と 私は牛舎に飛んで行きました。

カリプソはうずくまって、ものすごい速さで苦しそうに呼吸していました。Jによると床に落ちた乾草を食べていたのが 急に苦しみ出した と言うことで 喉に何かがつかえたようです。だいたい カリプソもカランバーも生まれてすぐに乾草を食べたがって、私が乾草のかたまりを口から引っぱり出したことがあるほど 食いしん坊です。

喉にものがひっかかった時は 頭を下にぶら下げて背中をたたいてやるのですが、犬や猫や人間の赤ちゃんだったらまだしも 生まれて1ヵ月の子牛をぶら下げるのは無理です。助けてやることもできず 私はただカリプソの胸をさするだけでした。

そうしているうちに 咳が出て呼吸が少し楽になったようでした。ホメオパシーのレメディを飲ませたり、咳をしやすいように立たせたりしているうちに良くなり そのうち 寝そべって反芻を始めました。やれやれ、あわてて獣医さんを呼ばなくて正解でした。

でも、こういう事って もしもカリプソがみんなと外にいたら 私たちは苦しんでいるのに気が付かなかったはずです。喉に何かひっかかった位で 自分の力で吐き出せないような子牛は 自然界では生き延びて行けません。私たちのせいで 野生の能力が弱るのは困ります。

それにしても Jおじさんは大げさです。前にカリプソが下痢をした時も『もうあかん。死にかけてる。』とか 私を怖がらせてくれました。あの時は たしかに命に関わることでしたが、そうでなければ 牛たちとはある程度の距離を保って、細かいことはいちいち知らない方が良いのではないか と思いました。もちろん、世間並みの子牛死亡率を覚悟したうえのことですが。

肝心のカリプソの脚ですが、爪の間に乾草の固まったのが入り込んでいました。カリプソが お馬さんよりも上手に後ろ足を上げてくれたので きれいに取れましたが まだ少しびっこ気味です。でも 今日はみんなと外に帰しました。

これはおまけ。クイズです。間違いを見つけてください。(左から コラ、ベラ、みよ、かな、マルキーズ)

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はい、ベラが反対向きです。どうやったの と思ったら Jおじさん、ベラだけつなぎ忘れたそうです。つながれてないのにちゃんと自分に席にいる のんびりした子です。

風よ、嵐よ・・・

今日は ぺんぎんさんのコメントにもあったように 明け方から強い風と雨でした。このところ続けて 大西洋から来た低気圧がここを通って行きます。まあ、強風と言っても 時速100キロ程度ですから ここではふつうです。木が倒れることもありますが それはすでに死んでいるためで、他の健康な木は もう何度も記録的な強風を経験しています。

こんな だれも外に出たくないような日に 牛の登録や衛生管理をしている機関の年次検査がありました。検査員さんが牛たちを見て、登録簿に間違いがないか、全頭耳標が付いているか などを確認します。検査員さんは9時15分に来る ということで ちゃんと目覚ましをかけて いつもよりうんと早くスタートしました。

急いだはずなのに 検査員さんが着いた時は まだこれから牛たちを呼びに行くところでした。Jがあわてて柵を開けに行こうとすると 検査員さんが『道の横にみんないたから もう確認した。年寄りの牛だけ 耳標が一個取れてる。』と。イッジーばあちゃんの耳標が一個だけしか見えなかった ということはしっかり見た証拠です。でも、取れたのではなく イッジーばあちゃんのもう片方の旧式の耳標が小さくて 見えなかっただけです。

ということで 牛たちをつなぐ手間が省けて良かったのですが、後で考えてみると 風は南西から吹いていたので 牛たちは道に背を向けていたはずです。まさかこんなに雨も風も強い時に いくらうちの牛たちでも だれか来たからわざわざ見に行ったとは思えません。また そこの部分の柵は二重防備だから そう簡単に中に入れません。いったいどうやったのでしょうか。

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検査が終わり、まだいつもより早かったけれど 牛たちを牛舎に入れました。かな(前回のおしおきが効いた)を含め 全員大急ぎで入って来ました。そして 最初に入れてあった乾草を平らげると みんな寝そべってしまいました。いつもは立ちっぱなしで 汚れ知らずのマルキーズまで。イッジーばあちゃんだけは 隣のユプサに場所を取られてしまい 困った顔をして突っ立っていました。みんな外では立ったままで 風雨と闘っていたのでしょう。おつかれさん、ゆっくりしていってね。

牛たちはたっぶりごはんを食べ、風も止んだ夜の8時ごろ放牧地に帰って行きました。

56番は問題児

このところお天気が悪い日が多かったのですが、昨日はかなりの雨と風でした。今日はすこーしは晴れ間も出ましたが、すぐに黒い雲がやって来て雨になりました。雨が降るたびに なんとなく寒くなるような気がします。

こんなお天気で 牛たちは牛舎でごはんが食べられて幸せ なはずなのに 一頭だけ素直に牛舎に入りたがらなかったのがいます。Jおじさんが《56番》と呼ぶ かなちゃんです。(お母さんのマルキーズと)

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牛たちの冬の食堂が開店してからもう1ヵ月。この冬はじめて 自分の場所につながれた一年生たち(旧年長組)ももう慣れたもので 順番を間違えることなくちゃんと自分の席に付きます。ただ、“かな”だけは いつまでたっても いやいやつながれているような態度で Jおじさんがごほうびになでなでしてやっても 怖そうにしています。この間は逃げようとして とうとう餌箱に登ってしまいました。そんな風に 全くかわいげがないので《56番》になったというわけです。

その“かな”が 今日は牛舎に入ろうとしなかったので Jおじさんは容赦なく牛舎の扉を閉めてしまいました。ごはん抜きの罰です。みんなと別にされて泣くかな と思ったら、知らん顔して牛舎の前で草を食べていました。ふつうだったら『入れてくれー』とか泣き叫ぶのに 本当にかわいげのない子です。

だいたい マルキーズの子は 母親の教育のせいか かわいくないのが多いので、“かな”も生まれた時から なるべく私たちに慣れるように さわったり、なでたり、話しかけたりして来ました。なのにこの結果です。

バランチーヌも“かな”位の時に Jおじさんが怖くて餌箱に登ってしまったことがあります。でも、そのうちに慣れて 人を見たら『頭掻いてー』と来るまでになりました。“かな”にはそんな進歩も見えません。

“かな”と同級生の他の3頭は “かな”とは対照的ですごく良い性格です。(左から カシュー、ベラ、かな、コラ)

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ベラとコラは大きな図体をしていて、牛舎の通路でボーッとされるとじゃまになるので、席までおしりを押して行くこともあります。こういうかわいい子たちが母牛になったら 子牛まで性格が良くなるので これからもずっとボラン農場にいる組にもう入いっています。

それにひきかえ“かな”は このまま行くと真空包装にされそうです。せっかく お母さんに似た美人で、脚は細いし 将来が楽しみだったのに。天は二物を与えず でしょうか。そう言えば 性格の良い子は みよは例外として みんなブスです。(これ、人間も同じ??)

夕方になって ビート配給の時に Jおじさんは扉を開けて“かな”を牛舎に入れてやりました。明日は かなちゃん、きっと大急ぎで牛舎に入るはずです。

明けまして 晴れのち雨

元日はお昼前に突然霧が晴れ すばらしい晴天になりました。

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ところが2日からは またここ特有のお天気に戻り、今日も一日雨でした。なので 牛たちは牛舎、お馬さんたちは厩、りんりんは家(小屋)で過ごしました。

雨なので りんりんも今日は特別に家に入れてもらえたのですが、午後はずっと寝ていました。夜もふつうに寝て、よくあれだけ昼寝ができるものだ と感心してしまいます。

りんりんは 今日がお誕生日で13才になりました。犬の13才は人間の68才に相当するそうですから まだまだ元気です。

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誕生日のプレゼントは いつもの一番安いのではなく ちょっと高級なドッグフード(スープ)です。袋から出してそのまま与えるのではなくて お湯をかけてスープにします。犬のためには その方が良いらしいですが、なかなか見つからなくて、今日はわざわざいつもは行かないスーパー(高いので)まで行きました。

雨のせいで さすがの猫たちも乾草ロールのてっぺんで寝ていました。ごはんを持って行ったら 飛び降りて来ましたから。今日は ねずみを穫りに外出しなかったので お腹が空いてるんでしょう。

と あまりパッとしないボラン農場の1日でした。

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こちらも新年になりました

まずは ボラン農場を代表してカリプソとカランバーからごあいさつです。

Calypso  Carambar

今年もどうぞよろしくお願いします。

今朝は濃い霧で 初日の出も拝めませんでした。気温は9時過ぎで1℃。カリプソは元気になって 牛舎ではしゃぎまくっています。

昨日も今日も ごくふつうのボラン農場です。

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