ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

箱に収まったアルセーヌ

昨日は一度にわか雨が降っただけで まずまずのお天気だったのに 今日は午後から雨になってしまいました。やっと昨日から家の工事を再開したJは ふてくされて昼寝をしていました。今日は 箱詰めのお肉を配達してもらう日で その受け入れ準備のため 朝から大忙しでした。

1ヵ月ほど前に注文した冷蔵庫も 一昨日ようやく届き 今回からは自前の冷蔵庫です。今までお世話になっていた隣のM-Jさんの冷蔵庫は この二倍の大きさ。それだけ大きいと一頭分のお肉が楽々入って良いのですが 残り2~3箱だけになっても それだけの体積を冷却するのはもったいないと思い その半分のにしたのです。

でも、最低16箱は入らないと 家(小屋)の冷蔵庫を動員しても 一頭分入りきれません。お店に行った時 空箱を2個持って行ってその確認をしたのですが 実際にやってみると違うかも知れません。なので 昨日は Jが半日がかりで予行演習をしました。

まず、ごく普通に入れると14箱しか入りません。それだけしか入らないと 大きいのにしなかったのを後悔してしまいます。なので いろいろ工夫して18箱入いるのがわかり、Jはご機嫌でした。でも、結局 17箱とメルゲーズソーセージを入れて、うちの分は家(小屋)の冷蔵庫に入れて 全部めでたく収まりました。

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(かなり前のアルセーヌ。)

今回のアルセーヌは 前回のバルダに比べて よりアルモリカン牛らしいお肉になりました。アルセーヌはまだ33ヵ月でしたが それなりにサシが入っています。等級が R-(肉付きまずまず)の5(こちらの人が悲鳴を上げるほど脂肪だらけ)で 枝肉から取れる精肉の歩留りが 50%と見積もられました。

それを聞いて 私たちが悲鳴を上げそうになりました。業者さんの手間賃は 枝肉の重量がベースです。それだけコストがかかって 50%分の売り上げしかないと 儲けが減ってしまいます。アルモリカンらしくなくても バルダのように脂肪が少なくて、おしりの大きい牛を目指した方がいいのかなぁ・・・

でも、結局 メルゲーズソーセージを作ってもらったおかげで 54,52%まで挽回できました。今までで最悪には違いないけれど ほんの0,0数%だけのことです。

そのメルゲーズソーセージなんですけど 今回初めてBio(有機無農薬)で作ってもらいました。小さい字ですが パッケージにそう書いてあります。牛がBioに認定されていないので ABマークは付きませんが ボラン農場初めてのことで ちょっとうれしいです。

追伸:みよはまだ産んでくれません。もしかして 新月(6月3日)を待ってるのかも。
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もうそろそろ・・・

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まるでスターのようにポーズをとってこちらを見ているのは あの大きなお腹のみよです。今か今かと 毎日何回も見に行っているのですが まだまだ だそうです。今日で妊娠284日目のはずだけど。

日本でもらって来た繁殖カレンダーによると 出産予定日は明日です。多分、黒毛和牛の平均妊娠期間=285日で出してあるのだと思います。

アルモリカンの場合は統計がないので 何日が平均なのかわかりませんが うちでは 9ヵ月半を超えなければ心配なし としています。今までの経験から だいたい9ヵ月と10日前後が多いかな という程度です。

安産かどうかと言うのは 最近気が付いたのですが どうも 乳牛タイプのおしりが有利なようです。うちの安産チャンピオン マルキーズが代表的な例です。ユプサも大きな赤ちゃんを平気で産むのですが、やっぱり乳牛タイプです。ユーチカもバランチーヌもそうです。

反対に 助産が必要だったユゴリン、バルダ、ベルナデットは肉付きの良い丸いおしり。シャロレが難産で帝王切開が多いのは 良く知られています。お肉にするには理想的だけど 天は二物を与えず なのでしょうか。

みよもお母さん似の乳牛タイプなので 朝、見に行ったら子牛が横に座っていた ですんでもらいたいものです。

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子牛が落ちてた と思うような寝方をしていた だなえとだいご。

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コラも16ヵ月を過ぎたので 昨日、授精師のフィリップさんを呼びました。Jがロープで牛舎まで連れて来たので お友達なしでした。ひとりぼっちでストレスにならないように クラッシック音楽を聞かせて、ブラシもかけてあげました。こうして フィリップさんが来るまで 一度も泣かずに、おとなしくしていました。この子もお母さん(ユプサ)似の乳牛タイプです。

雨が降るときれいになる話

もうおとといから 水桶が空になったら牛たちを移動させよう と言っていたのに、雨で水位は一向に下がりませんでした。でも 今日になってやっと晴れ間が出て 牛たちも移動しました。

私がたびたび見に行っても 知ら~ん顔の牛たち。Jが来ると きっとよそに連れて行ってもらえる と大騒ぎをします。外に面した柵がちゃんと閉まっているか確認して 新しい牧草地の入り口を開けると みんな ものすごい勢いで突進し、あれよあれよ と言う間に 一ヘクタールを斜めに横切って 向うの端まで行ってしまいました。

あわてて《みよーっ、走ったらあかんよーっ!》と群れに向かって叫んだ私のすぐ目の前を みよとマルキーズがそろりそろりと通過して行きました。ホッ、あのお腹じゃね。それにしても この頃マルキーズの元気がないのが気になります。まだ12才になったばかりなのに。

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朝からずっと良いお天気だったのに、夕方になるとにわか雨がありました。牛たちに混じって土手の草刈りをしていたJは 雨に降られて悪態をついたはずですが、最後まで続けました。外に出ると必ず雨に降られる人なので 慣れてるんです。

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子牛たちは順番に ほとんど毎日 頭に落とし物をもらっています。(だから おっぱいは横から飲むもんや って言うのに・・・)カランバーが被害にあった時は 額のトレードマーク(白い斑点)も べったり隠れていたので 一瞬《あんた、だれ?》

こういう時 かわいそうだからすぐに拭い取ってやりたいのですが いや、少し乾いてからの方が取れやすい とか思って そのままにしてしまいます。幸い、雨が降ると うそのようにきれいになります。これって自動洗浄機能?

バスに乗って

昨日はほとんど 水曜日なのでサンブリユー(県庁所在地)行きのお昼のバスがある という理由だけで バスに乗って(乗りに?)出かけました。Jが白インゲンの種を蒔くのに好きな種類が見つからない と言っていたので 街まで行って買って来てやる というのが一応の名目でした。 

石油がどんどん高くなり 燃費最悪(1リッターで10キロちょっと)の私の車は ガソリンを入れる度に 涙が出そうになります。50ユーロもあれば 一週間分のおかずが買えるのに。小さい方のJの車なら もっと経済的なのですが マニュアルシフトでめんどくさいし、Jも 頑丈な私の車でないと外出を許可してくれません。(運転がヘタなので?)

それで 今年になってから良く利用するようになったのがバス。こちらではバスは 中高生か お年寄りか 貧乏人が乗るもの というイメージがあります。Jはバスも電車も大嫌いなので 私がバスに乗る と言うと そんなことしなくても送って行ってやるのに と言いますが 私は車以外の乗り物は大好きです。

三月以来 ナントには毎月一回行っているのですが、その時もバスでブルターニュの南海岸まで出て そこから電車で行くようにしています。その時の国鉄バスが観光バス並みの高級車で みなさんにもぜひお勧めしたくなるほど快適です。ただし、バスの(電車も)本数が極めて少なく 乗り換え駅で 連絡が良くても 一時間以上待たされますが。

でも、昨日乗ったのは ボラン農場から数キロ南の県道を通る 県が管理しているバスです。その名もtibus(チビュス)。ブルターニュ語の《ti=家》と《プチ=小さい》を早口で行った時の《チ》をかけたネーミングだと思います。《小ちゃいバス》と利用者から親しまれていて 片道どこまで乗っても、乗り換えても、市バスに乗り換えても 2ユーロ(320円程度)です。

ただし、私が乗る停留所からだと サンブリユー行きは 朝6時40分と夕方16時10分の2本しかありません。小学校、中学校が休みの(高校は必ずしも休みではないみたい)水曜日だけは 昨日私が乗った12時30分があります。ちなみにサンブリユーからの帰りも 昼と夕方5時30分発の2本だけです。

これだけだと不便なので 普通の大型バスに加えてこういうのもあります。

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車いすでも乗れる 予約制のバスです。(これも2ユーロ。)朝の10時10分と夕方の17時55分 と時間が決まっていて 前日までに電話で予約するシステムです。だから だれも予約しなければ運行しないし、だれも乗らない停留所は飛ばして行きます。

今まで3回乗ったことがあるのですが、2回は私より遠くから乗る人がいなかったので もう10分前から私が乗る停留所で待ってくれていました。だいたい乗る人は数人で みんなでおしゃべりしながら行きます。

一度は 私一人きりで 普段1時間以上かかるところが たった30分でサンブリユーに到着してしまいました。私が自分で車を運転して行ってもほとんど1時間かかるのに なんとバスの方がうんと速かったわけです。(運転手さん、スピード違反しなかったはず。)

さて、昨日の話に戻りますが 街からちょっと遠いけど 日曜大工や庭いじりに必要なものなら何でも揃うL-Mのお店に行きました。Jが欲しがっていた種を見つけたので買って、休憩所で自動販売機のサンドイッチを食べて(ゆっくりお昼ごはんを食べる時間がなかったので お腹が空いていた)、ついでにカタログを貰って帰りました。

帰りのバスに乗りに街まで戻る市バスの中で 立っていた女の人が突然気を失う という事故がありましたが すぐに消防署(救急車は消防署の管轄)に電話した人、バスがいた場所の正確な住所を伝えた人、倒れた人のめんどうを見る人 とみんなが手際良く対処して 救急車も数分で到着し バスに乗り遅れる心配はありませんでした。こういうのに居合わすと こちらの人たちも侮れない と感じます。

予定の時間に帰りのバスから降りると お迎えのJがすでに待っていてくれたし もう申し分なしのお出かけでした。

今週になってお天気が良くなったのに また昨日の夜の間に雨になり 今日は雨が降ったり止んだりでした。でも、夕方になると青空が出て お天気は回復しそうです。さあ、明日は草刈りを再開できるかな。

四次元空間

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真っ白なセイヨウサンザシの花も満開で いよいよ初夏・・・のはずなのですが 最高気温がやっと14℃。まだストーブが欠かせないボラン農場です。

今日は一日中雨の最悪な天気予報だったのですが どうにか雨は免れました。久しぶりに雷も鳴りませんでした。でも、空はどんより、寒々としたお天気です。

雨が続いたおかげで どこもかしこも草ぼうぼうです。なので 南の放牧地にいたお馬さんたちを呼んで来て この間牛たちが通った斜面上の道の草刈りをしてもらっています。

牛たちは 食べる草に事欠かないので いつ見に行ってもリラックスです。子牛たちは 寝ている間に敵に襲われる なんて思ってもいないので 完全無防備で眠りこけます。すぐ横にお母さんがいると思うと なおさらです。(アーニカとだなえ)

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でも、大人になってもこれだから あきれてしまいます。(みよ)

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逆立ちになったお腹の赤ちゃんも さぞかしびっくりしたことでしょう。

当分牛たちの牧草地移動もなさそうだし、みよもまだまだ産みそうではないし、さしあたり するべきことはみんなしてしまったし、去年の税金の申告ももう送ってしまったし(減税の対象になる支出は何もないので簡単)、言わば四次元空間に陥ってしまったような感覚です。

今のうちに 途絶えていた《ボラン農場紀元前》や《ボラン農場開拓時代》の話を書き上げてしまおうかなぁ と思っているのですが 草刈り作業が遅れているので お天気が良くなったら すぐそちらに行ってしまいそうです。お天気が良くなったら・・・

りんりんの恐怖の日々

昨日も今日も雷が鳴りました。一昨日の火曜日は 私は仕事で留守をしていたのですが、激しい雷雨があったそうです。5月に入ってからもお天気が不安定で 毎日雷が鳴っているような気がします。

おかげで りんりんは ほとんど朝から晩まで雷の音におののいています。小屋のドアが少しでも開いているとなだれ込んで来て、勝手に入って来たのを叱って外に放り出すと 今度はドアの向こう側に張り付いて ハアハアやっています。

昨日は Jがトラクターの下にもぐって ブレーキをいじっていると りんりんもいっしょにくっついて来たそうです。今日は 溶接をしていたのですが やっぱりりんりんがくっつきに来て 危ないので叱られていました。

少し前の話です。買い物から帰るとりんりんの姿が見えなくて あちこち探したのに 見つかりませんでした。心配になって ボラン農場の北の端で作業をしていたJに りんりんを見かけなかったか 聞きに行きました。

私が行くと Jはトラクターを停めたので 話しかけようとしたちょうどその時 Jはいきなりドアを開けました。Jの足下で りんりんがガタガタ震えていました。ひとりで留守番していた間に雷が鳴り、はるばるJが作業をしていた所まで 助けを求めに行ったそうです。ぐうたらで ふだんは絶対に家から離れないりんりんなのに よほど怖かったのでしょう。

(怖くない時の写真)
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それにしても 全く5月らしくないお天気です。たまにお日さまが出ると暑くなるのですが、曇ると寒く感じます。なのに・・・去年と同じくコオロギが鳴いていて 季節感が完全に狂っています。コオロギはこちらでは夏の虫。でもこのコオロギ、暑くなるといなくなってしまいます。春のコオロギなんて 俳句にもなりません。

さて、私が留守をしていた火曜日の話に戻りますが、アルセーヌくんが出発しました。本来なら もう3才になったアルフォンスの番だったのですが アルセーヌくんは脂肪太りタイプで 36ヵ月まで待つと歩留りが悪くなりそうなので 先に行ってもらいました。

Jはまた『今度から野菜を売ろうか。』と言いました。

ホッと一息

土曜日になると 牛たちはやっぱり騒ぎ出しました。ご覧のように 草はきれいに食べてしまいました。

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なので 用意ができた夕方 また移動しました。

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先頭はカリプソです。いつも静かな子なのに こんな時はまっ先に来ます。さすが 未来の種雄牛?

写真を見ると みんな素直に並んでついてきたような感じですが 本当は めちゃめちゃでした。

まず だいごが斜面に降りて走り回ったので 他の子牛もつられて降りてしまい 子牛競走になりました。子供が行ってしまって オロオロした母牛たち。子牛たちの後を追って 牧柵など気にせず斜面に突入し えらい騒ぎになりました。

道草を食っていた他の牛たちを急がせて 収拾が付きましたが 夕方はみんな興奮しやすい時間なので もっと早いうちに移動するべきでした。

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今牛たちがいるところは 草が私のひざほどの高さがあり、下にはクローバーがぎっしり生えていて かなり食いごたえがありそうです。

でも なぜ土曜日のことを 今ごろやっと更新しているかと言うと 昨日は 助成金申請書類に没頭していたからです。Jとふたりの連係プレーで どうにか期限前に終わりました。

新規助成金は 結局、一番お高いのにしました。他のは条件が全部揃わなかったので・・・(言い訳?)申請者が多すぎて 全額もらえないかも知れないけど こういうのは もらえればうれしい と思うようにしています。

流浪の牛

もう昨日 牛たちが斜面から出たがっている気配はあったのですが、まだ大丈夫 と思ったら大間違いでした。昼間はおとなしくしていても、夕方になると飽きて 抗議集会を始めます。この間と同じパターンです。

と言うことで ボラン農場案内図の更新をしました。

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今牛たちがいる小さな牧草地は 今まで牛を入れたことはありませんでした。でも、草がもうずいぶん高くなって 馬よりも牛向きです。こんな狭いところで あっと言う間においしい草を食べ尽くして よそに行きたい ってまた騒ぐかな と思ったのですが、今のところ気に入っているようです。

今日は雨時々曇りで、さっきは雷が鳴りました。Jによると すぐ近くに雷が落ちたそうですが 私は上の絵に色を塗っていて 気がつきませんでした。(集中力には自信があります。)

ゴールデンウィーク?

昨日は あんなにお天気が良かったのに、今日は 曇時々雨になってしまいました。先週のメーデー4連休に続き、今日から世間は5連休だそうです。

この月曜日が祭日なのは カレンダーに載っていなかったので 昨日初めて気が付きました。この日は 復活祭から始まった一連の宗教行事の祭日です。何年か前に この休日を返上して働き、社会に貢献しよう ということになり、休んで良いのかあかんのか はっきりしない日になってしまいました。でも、今年はどうも 休んで良い日 らしいです。

さて、連休などどこ吹く風の牛たちは 休みなしに食べ続けています。一昨日、明日にでも次の牧草地に移動 と言っていたのが 夕方になって牛たちから激しい抗議がありました。あまりにもうるさかったので 急きょすぐ横の斜面に。

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牛たちは 急斜面が苦手なようで もうすでに出たがっています。でも、この2日足らずで かなり掃除ができました。この斜面は お馬さんたちのことが多かったので たまにはこうして お馬さんたちの食べ残しを 牛たちに食べてもらわないといけません。

動物たちの草刈り能力には どんな草刈り機もかないません。騒音なし(食べる草がある限り)、ガソリンなし、その上 肥料も落として行ってくれます。それに 牛たちが一心に食べているところを見ていると 心が和むと思いませんか。

牛のいる風景

このところ牛たちが早めに移動しているので 遅れを取ってしまいました。

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牛たちに監視されようが 小屋の窓から牛たちが見えるとご機嫌になります。朝起きてから夜暗くなるまでみんなの様子がわかるし、牛を飼っている実感があります。

いよいよお天気が良くなって Jは毎日 家の工事をしています。私は 昨日は起業家集団の会合があって出かけたし、今日は次回のお肉販売のご案内を作成していて、何かと忙しくしています。なので 15日が締め切りの助成金申し込み書類は まだ手をつけていません。(どうするのぉ?!)

今 こちらはリンゴの花が満開です。今年は ありとあらゆる花の当たり年のようです。ブルーがきれいな森のヒヤシンスが咲き出すと 例年の若葉を食べる害虫が心配になります。

柏餅ができそうな大きな葉のオークは もう葉が出てしまったのでセーフ、ハシパミももセーフ、リンゴの木もセーフ・・・

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葉が小さい方のオーク(写真中央)は 今ちょうど害虫に一番狙われやすい時期で 毎日ハラハラして見ています。(写真手前は レッドホルスタインではありません。背が伸びっぱなしのコラです。)

今牛たちがいるところは 去年蒔いた燕麦も周りの草も もうほとんど食べてしまったので また明日にでも移動することになりそうです。牛たちはまだ何も言わないので 様子を見ているところです。

ボラン農場の健康優良児

今日は全国的に晴れ という予報だったのに 一日中どんより薄曇りでカラッとしないお天気でした。でも、さすがに気温は上がり、朝から10℃を超えました。

牛たちは あっという間に南側最後の牧草地の草を食べてしまったので、水桶が空になったら移動させよう と言っていたのですが 水はなくなったものの まだそのままです。と言うのも Jが家の工事を再開(まだ基礎工事)したので 忙しいのです。

Jは 何をするにもなかなかスタートできなくて、始めてしまったら今度は止まらない ディーゼルエンジンのような人です。夜暗くなるまで働いてくれてありがたい と感謝すべきなんでしょうけど、今 暗くなり始めるのが9時過ぎです。なので 晩ごはんが遅くなっていい迷惑です。

さて、前回 アルモリカン牛の特長は 食いだめができること と言いました。もう一つよく聞くのが《早熟》です。アルモリカンは成長が遅くて なかなか大きくならないので 私は『ふ~ん、そうなんかな~。』と疑わしく思っていました。でも、今日その意味が良くわかりました。

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12ヵ月になったばかりのかなちゃんに乗っかっているのは だいごです。まだ1ヵ月半です。ずっとかなちゃんのおしりにぴったりくっついたままで どうしたのかと思っていたら マジでした。どうも 早めに獣医さんに来てもらったほうが良さそうです。

2年経ったら

今週は また3月に戻ってしまったような不安定なお天気が続きます。昨日と今日は 時々激しいどしゃ降りがあり 雷まで聞こえました。(これを書いている途中で停電あり。)今日はメーデーとキリスト昇天祭がぶつかったダブル祝日で とことん損な一日でした。

こんなお天気だし 有機農業認証の審査も終ったし このところ私たちは 連れ立って業務用の冷蔵庫を買いに出かけたり かなり遊び惚けてしまいました。おかげで もうおいしいところは食べ尽くた牛たちは ブーブー(モーモー?)抗議していたのに なかなか次に進めませんでした。
 
なので、今日こそ牛たちが南側最後の区画に行けるように 落ちてじゃまになっていた木の枝を取り除いて 入り口を開けてやりました。本当はあまりおいしくないはずの草を おいしそうに食べる牛たち。

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夕方もう一度牛たちの様子を見に行くと 相変わらず同じペースで草を食べていました。よく見ると みんなお腹が風船のようにふくらんでいます。餌があるうちにあるだけ食べて、脂肪で蓄積して 食べる物が少なくなったときに備えることができるのがアルモリカン牛の特色 だけど なにもそこまで食べることないでしょう! あれだけお腹がふくらんでも 平気な顔をしているので いっそうあきれてしまいます。

月曜日に認証機関から審査員が来たAB(有機農業)マーク取得のことですが 幸い《是正処置》の対象になる項目は何も見つからず 《アクションプラン》を要求される事もなく 無事に転換一年目開始が認可されました。有機農業の規格自体ごくあたりまえの内容で 《不適合》をもらう心配は全くなかったのですが、この地区担当の審査員は 書類をじっくり見るタイプ と聞いたので 経理帳簿が不備で《指摘事項》または《改善の余地がある項目》とされることを覚悟していました。ところが その痛い所を突かれることもなく すんなりでした。

えーっ、転換一年目 って? すぐにABマークもらえないの? と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。私たちも もちろんすぐにABマークをもらいたかったんですけどね。実際、審査員に牧草地を見てもらい 自然な牧草であることを確認してもらったので 転換期間なしでダイレクトにAB が可能だったんです。でも、それは土地だけの話で 動物(牛)は《最低12ヵ月間 なおかつその生涯の4分の3以上をABの牧場で過ごしたもの》でないとABマークがもらえません。

そうすると 今ボラン農場にいるほとんどの牛たちは 一生ABマークがもらえない事になります。去勢君たちだけで考えても 3才でお肉になる時に条件を満たしているのは 今5ヵ月のカランバー以降です。同じ土地で 同じものを食べているのに ABの牛とABではない牛に分けられるなんて 頭がおかしくなりそうな話です。

このわけのわからない状態を避ける方法は 一つしかありません。土地も動物も同時にABに転換する方法です。それだと《どうしても》2年間の転換期間を置かないといけません。その間ABマークはおあずけだけど 2年経ったら、ボラン農場も牛たちも私たちも 全員揃ってABマークがもらえます。2年は長いけど どう考えても私たちにはこれが一番合っています。

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