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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

牛たち大移動

ボラン農場の南端の放牧地にいた その他大勢(マルキーズとだふね以外)の牛たちは もう日曜日から よそに行きたくて ブーブー(モーモー)言っていました。昨日の夕方も 私たちは《大畑》で 残りのベールをトレーラーに積んでいたのですが その間ずっと 木の向こう側から大声で抗議していました。

と言うことで 今朝は牛たちを南の端から北の端の放牧地まで 移動させることにしました。これだけの距離ですから 杭とひも(電気が通っていると思わせる)で通路を作るだけでも かなり時間がかかりました。

だふねが生まれてから みんなとは別行動を取っていたマルキーズ親子も 群れに合流する時が来ました。私たちを見ると逃げようとしていただふねも 牛舎での訓練の成果か この二三日、話しかけると 私の顔に鼻をくっつけに来るほどになりました。せっかくお友達になりかけたのに さびしくなりますが だふねには 牛の社会で生きて行く勉強も必要です。

まず、牛舎にいたマルキーズとだふねを 新しい放牧地につれて行って、いよいよその後 その他の牛たちの大移動です。

牛たちは呼ばなくても 全員出入り口に集合していました。ところが Jが柵を開けても 牛たちは見ているだけで なかなか進んで行きませんでした。でも、バランチーヌが行きかけると ユプサが急いで先頭に立ちました。イッジーばあちゃんが亡くなってから 多分ユプサがリーダーになるだろう と思っていましたが ユプサもいよいよその気になったようです。

ユプサが進んで行くと 全員順番に後をついて行きました。途中で道草を食ったのは みよだけで(また?)まるで羊の群れのように しっかりかたまって移動して行きました。途中、牛舎裏のパドックで 小休止し、全員いることを確認して、斜面に沿った道に入ります。

子牛たちが小さかった時は ここで道から出てしまい、それぞれの親が後を追いかけて大変なことになりましたが 今日は かな(電牧くぐり名人)さえ わき目もふらずまっすぐ目的地まで歩いて行きました。

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放牧地まで行くと マルキーズが娘たちを待ち受けていて 劇的な対面(ちょっとオーバー?)となりました。特にかなは お母さん恋しかったようで マルキーズから離れようとしません。だふねも お友達ができて喜ぶかと思ったら やっぱりお母さんと、お姉さんと3頭で 他の牛たちとは離れて寝ていました。

今日はまた良いお天気でした。昨日 あわてて残りの乾草ベールを取り入れることもなかったか とJが言いました。それほど変わりやすいお天気が続きます。でも、牛たちはいい子だったし、マルキーズは出産後約20日でもう発情したし、大満足の一日でした。

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もう一仕事のはずが・・・

金曜日に雨が降って濡れてしまった乾草ベールも 今日の午前中には しっかり乾いたので 今日中に納屋に入れる予定でした。夕方からまたにわか雨 と天気予報で言っていたので。

今日は日曜日です。日曜日も祭日もない農家 と言え、お昼ごはんは いつもよりゆっくりです。午後の2時になったので始めるのかな と思ったら、Jは 日なたは暑いから4時になったら始めよう と言いました。

気温はやっと20数℃ですが、日射しがかなりきついボラン農場です。牧草地の真ん中でトレーラーにベールを積んでいる間 日焼けしてしまうのがいやだったので 私も大賛成しました。

4時もとっくに過ぎたころ Jがトラクターにトレーラーを付けました。私も支度をして さあ、行くぞ と牧草地に降りて行こうとしたら 並木道に車が入ってきました。

お客様は アルモリカン飼育者組合のお仲間です。せっかく遠くから家族で来てくれたので 外のテーブルでおしゃべりをしたり、いっしょに牛たちを見に行ったりしました。

そんなことがあったので、作業を始めたのが7時でした。その時間だと もう暑くて困ることはなかったのですが 見てください、この空模様。

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トレーラーいっぱいで 全体の約3分の2を積みました。でも、この後は雨がぽつぽつ降り出して 残りを救うことができませんでした。その上、暗くなってしまったので ベールはトレーラーごと納屋に入れただけです。

私たち、やっぱりのんびりし過ぎ?

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だふねは 母親の教育のせいか 私たちから逃げる傾向があります。なので 毎朝外に出す前 お母さんの横につないで 無理やりなでまわします。これで効果があると良いけれど・・・

恐怖のベーラー登場

昨日の木曜日まで晴天 という天気予報が 西からの低気圧で雷雨の恐れ というのに変わってしまいました。なので 水曜日のうちに《大畑》の乾草をベールにすれば良かったのですが Jは まだ完全に乾いていないと判断しました。

今回の低気圧が通ってしまえば またすぐにお天気が良くなる見通しなので 雨が降ったとしても乾かしている時間がある ということで ベールにするのは一日延ばすことに決めました。

そして昨日、午前中に通り雨があったものの 午後には乾草もしっかり乾きました。ベーラーで取りやすいように乾草の畝を作る機械(兼かき回し機)は 前日にそのためのポジションに変えてあり いつでも出動できる状態でした。

ただ、午後も曇りがちで 雨の心配があるので 畝ができたらすぐにベールにしないといけません。ベールにしてしまうと 少しぐらい雨が降っても 濡れるのは外側だけなので そのまま乾かせばすみます。でも もしも畝になったところで雨に濡れてしまったら もう一度乾草を崩して かき回して乾かさないといけないので 手間がかかります。

というわけで Jは まず 外に出してあったベーラーの準備を始めました。新しいひものボビンを入れて ひもの道順を点検して ベーラーを納屋に移動した時です。

J:『頭が壊れた。』私は思わずJの頭を見ました。
いえ、そうじゃなくて ベーラーのトラクターに接続する《ヘッド》が壊れたそうです。(頭 でなくて良かった。)その部分が構造上壊れやすくなっていて すでに前の持ち主が溶接した痕があります。

ということで また修理です。このベーラーを《恐怖のベーラー》と呼ぶのは ひもを結ぶ機能の調整が難しく、ひもなしの乾草が ところてん(そんなのありましたよね?)みたいに 続けて何メートルも押されて出てくることがあるからです。その上にまたこんなことがあって いったいまともに乾草を収穫できるのか 不安になってきました。

修理箇所は Jの苦手な上昇する溶接です。何もなければ2時にはスタートできたのに、応急処置でちょっとボコボコの溶接ができた時は もう4時を回っていました。

空模様を気にしながら Jが急いで畝を作り終え、ベーラーをトラクターに付け 私も作業着に軍手で さあ、出陣 というところで もう6時前。

乾草のある《大畑》に入って、一本目の畝で まずベールの調整です。いつもなら きっちり四角になるまで 調整を変えていろいろやってみるのですが 今回は急いでいるので 四角に見えればOKにしました。

さあ、いよいよスタートです。

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ベーラーはこんな風に乾草を飲み込んで、

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こうやって 後ろからベールを落として行きます。

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私の役目は ちゃんとひもで縛ったベールが出てくるか確認することと トラクターが端まで行ってUターンする時 じゃまになるベールをどけることです。

幸い 雨も降りそうで降らなかった(かんかん照りでなくてかえって良かった)し、ベーラーもしっかり働いてくれて 失敗は2個しかありませんでした。まだ、正確には数えていませんが 約250個のベールができました。一個が10~12キロ。これでだいたい3トン位の収穫だと思います。

さて、ロールベーラーなら ここで終わって、めでたしめでたし となるのですが この四角のベールは まだまだ作業が続きます。これから2個ずつ立てて行かないと 地面の湿気で痛んでしまいます。

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特に雨が予想される時は 置くところにも気を付けて 倒れないように注意します。そして ひもの結び目は 必ず外側の下。こうしておくと 雨が降った時 水滴はひもをたどって落ちて行き、結び目でベールから離れた外側に はじき飛ばされるそうです。(ほんとかなぁ?)

昨日は ベールを立て始めたところでお客さんがあって 中断したので 全部終了したのは9時過ぎでした。

予定では 今日の午前中ベールを乾かして 納屋に入れることになっていたのですが とうとう雨が降ってしまいました。乾くまでそのままにしておいて 乾いたらまた一仕事です。ロールなら トラクターのローダーであっと言う間に片付くのに、この四角のベールは全部手作業ですから。

その昔 ボラン農場の乾草はみんな四角のベールだった時、私の夏休みは みんなこれに費やされていました。夏休み以外の時は 会社にお休みをもらったこともありました。だからなおさら 恐怖のベーラー なのです。

ボラン農場の牧草収穫

おかげさまで晴天が続いています。これを見越して、Jは 土曜日の夕方8時ごろ(まだ暗くない)から ポラン農場南側にある《大畑》の上の部分、約1ヘクタールの草を刈り始めました。

さて、その翌日 刈った草をかき回すのに トラクターでやってしまうか、馬でやるか悩んでしまいました。馬の農具はもう何年も使っていないので すぐに使えるわけではありませし、今週の金曜日は雨の予想なので ぐずぐずしてはいられません。だから トラクターにしようか と言いながら Jはとうとう農具を出してきました。

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ソメカという昔のメーカーのもので 草をかき回すのも、最後に畝を作るのも上手にできます。これにかじ棒を付けて 馬一頭で牽きます。

Jは 錆び付いて回らなくなったところに油を注したり、摩擦するところにグリスを塗ったりしました。歯がいくつか欠けているところは もう交換部品がないのでしょうがないとして 農具はいつでも作業ができる状態になりました。

ところが 馬具の修理をしないといけない箇所かあり それをしていると時間がかかってしまうので Jはあきらめて トラクターで作業することにしました。

トラクターに付けるかき回し兼畝作り機は かき回しが苦手なので そこを工夫して それぞれのアームに付いている二つの歯のうち 一つを取り外してやってみました。すると 期待していた通り 草がうまく飛び散ることがわかりました。

そうして 牧草はしっかり乾いて来ているので 明日も今日のように良いお天気だと もうベールにできるかも知れません。今回は そういう申し分のない牧草収穫なのですが、Jは納屋を通る度に 農具をいじっています。使いたくてしょうがないんです。

お馬さんたちもJと作業をするのが大好きで もっともっと馬の出番を増やしたいのですが 急いでいる時は ついトラクターに頼ってしまいます。夢は 馬で全部の農作業をすることですが もうトラクターが出回るようになってからは 馬で牽く農具の開発が終わってしまったので 馬でできる事は限られています。

でも、でも、もしかして、石油がなくなって 今あるエンジンが使えなくなったら 動物に牽かせる農具の研究が始まるかなぁ。なんて ボーッと考えています。慣れない暑さのせいでしょうか。

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だふねは かなとそっくりの成長ぶりです。まだ 他の牛たちといっしょにしないのは だふねの教育のためなのですが マルキーズの英才教育に対抗して 私たちはスパルタ教育で行くことに決めました。

夏のスタート(だと良いけど)

今朝も ほんの少しだけど霧雨が降り ストープを点けるほど寒かったのですが 午後からは 水色の空に白い雲がぷかぷか浮ぶ ゴキゲンなお天気になりました。天気予報によるとこれからはお天気も良く、気温も上がりそうです。

お天気が良くなるとまわりの風景もいっそう引き立ちます。もう収穫が始まった黄色の麦や雑穀や、緑のデントコーンがパッチワークに見えます。私たち、一年中こんな風光明媚なところにいるんだから バカンスに出かける必要ないよねぇ。バカンスは 働く人のため。なんて思いながら 買い物から戻ってきました。

昨日は 6月の末に収穫した乾草ロールを 納屋に入れました。ロールのしてから雨に濡れたので 外側が少し黒ずんでしまいまったけど 中は大丈夫。全部で70個以上あるので これでこの冬は安心です。これから収穫する乾草は みんな売るつもりです。



牛たちがそれまでいた所は まだけっこう草が残っていたので そんなに飢えていたとは思いませんでした。親も子も関係なく 我先に新しい放牧地になだれ込んだ牛たち。放牧地の真ん中までダッシュして 一斉に草を食べ始めました。今年も 雨が適当に降ったおかげで 牧草の夏枯れはありません。牛たちは草がたっぷり食べられて し・あ・わ・せ。

引っ越し魔ママ

だふねが生まれた時、ちょっと話に出た子猫ちゃんたちの話です。
気を付けていたつもりだったのに カネルのお腹が日に日に大きくなり、とうとう6月の末に牛舎の餌箱の中で 子猫を2匹産みました。

こういう時、猫なんかあり余っているこのあたりでは《子猫ちゃんたち、川にはまって溺れちゃったの。かわいそうねぇ。》っていうことが多いのですが(どこの川? とは聞かない)、いくらなんでも それはできません。生まれてしまったのは私たちの責任だし、ちょうどカネルの連れ子、野良猫ガメルが失踪したっきりなので 代わりに一匹なら飼っても良い というJからのお許しをもらいました。

その後すぐに ベルナデットの人工授精があったので 子猫たちは牛舎の餌箱から 厩の木製の餌箱に引っ越してもらいました。この高さなら りんりんにじゃまされる心配もありません。

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ところが だふねが生まれてあたふたしていた日 カネルが子猫をくわえて引っ越しを始めたのです。私が子猫をいじくりまわすのがイヤで? と思ったのですが、そう言えば 夜中に 猫がけんかしている声を聞いたような・・・ ガメルが戻ってきたとしても けんかになるはずはないので 多分よその猫だったのでしょう。とにかく カネルは ここにいては危険 と感じたようです。

この続きはあんまりおかしくて ちゃんとしたお話にしようと取ってあります。それで今は 子猫ちゃんたちは 私たちが昔住んでいたトレーラーハウスの中にいます。もう目が開いて、いっそうかわいくなりました。

こっちはデカねこ
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こっちはチビねこ
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猫のことはよくわからないのですが、三毛猫はメスですよね。としたら デカねこちゃんもチビねこちゃんと造りがいっしょだから どちらもメスのようです。うちではこのうちの一匹しか飼えないので、もう少し大きくなったら 一匹誰かにもらってもらわないと。(どちらかいりません?)

ただ、Jによると 顔をよく見ようと まずデカねこちゃんを持ち上げたら ない歯をむき出して《シーッ》とやられたそうです。こんな猫はイヤ と今度はチビねこちゃんを持ち上げたら やっぱり同じだったそうです。私が抱いても何にも言わないのに。Jの人相ってそんなに悪いんかなぁ。

かなちゃん、ねぇ~・・・

しばらく登場しなかったかなですが このところぐんと大きくなり 3ヵ月年上のベラに追いつきそうな勢いです。もう16ヵ月なるので どうしたものか と思っていた矢先 カリプソに追いかけられていたのを発見しました。このままにしておくと 良くないことが起こりそうです。

かと言って かなを牛舎に入れて人工授精をする気にもなれませんでした。かなは 牧柵の下をくぐって脱走するのが得意で、移動させる時 何かとトラブルを起すからです。その上かなは どうしても私たちになつかなくて 全くかわいげがありません。他の子たちが まためちゃめちゃかわいいので よけい目立つのですが・・・

そんなかなのことを Jは前から《56番》と呼んでいたのですが、冬の食堂が開いていた間に こんなことがあって以来 Jはかなのことを決定的に嫌うことになりました。

Cana Marq 1

Cana Marq 2

Cana Marq 3

Cana Marq 4

Jは はね返ったバケツがメガネに当たり 眼の周りが真っ赤に腫れました。翌日になると それが真っ黒に変わり どうしようもない人相になってしまいました。

あし癖の悪い牛はお肉 とは言っても そんな簡単に食べてしまうのも気が引けます。どうしたら良いか考えあぐねていると 昨日の朝 みよがものすごい叫び声をあげて発情しました。デラックスを産んでから42日。少し早めです。はじめは 次回にしよう と思ったのですが あまりにもすさまじい叫び方をするので とうとう授精師さんを呼びました。

それなら かなもついでに頼もうか と だめもとで試してみました。あまり あてにはしていなかったのですが 放牧地の出入り口でうろうろしていた みよとかなをいっしょにつかまえるのに成功しました。

かな(左)とみよ(5月の写真)
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心配していたわりには 暴れることもなく無事に人工授精ができたかなちゃん。希望者があれば売るつもりです。かわいくなくて気の毒だけど 安産の家系だからがまんしてもらいましょう。

《だふね》35キロ

昨日生まれたマルキーズの子は 小さくて細めなのに 今朝体重を量ったら35キロもありました。かなは27キロだったので 数字の読み間違いかも知れません。明日 できればもう一度量ってみたいと思います。

名前は《だふね》。今流行の歌手みたいな名前ですが、《だなえ》に合わせて またギリシャ神話から探してきました。さっそく耳標も付けて(痛そー)あとは登録だけです。



だふねとマルキーズは 昨日、一日中外にいたのですが、夕方になって小雨が降り出したので 牛舎に入れることにしました。でも、マルキーズのことだから 嫌がってとんでもない所に行ってしまわないか 少し心配でした。

それに 放牧地から牛舎に行くのに お馬さんたちがいる傾斜地の上の道を通らないといけません。お馬さんたちのことですから 絶対に見に来ます(やじ馬 と言う)。子牛がびっくりして跳ねて 電気が通ってる牧柵に触れて 大パニックにならないか それもまた心配です。

とにかく 入念に準備をして マルキーズを釣るための燕麦を挽いて それをバケツに入れて 親子を呼びに行きました。私がバケツを持って先頭に立ち、Jはいざと言う時すぐに介入できるように 後ろにひかえていました。

子牛はマルキーズにぴったりくっ付いて 放牧地から道まで出てきました。さあ、これからお馬さんたちの上を通ります。ここで走られたら 止められないどころか、身の置き場もないので 緊張します。

ところが マルキーズは まるでこんなことは毎日やってるみたいに 素直に付いて来ます。子牛も そのうち私よりも頭を先に出して どんどん進んで行きます。これが今朝生まれたばかりの子牛?! 途中、左に折れて坂を上る所で お母さんが子牛の方向転換をしてやりましたが(マルキーズもえらい!)、牛舎まで迷いなく来てくれました。

こんなかわいい親子ですから マルキーズに対する今までの恨みつらみも忘れることにしました。(哺乳瓶で育てた子だもんね。)ただ、私にだふねを触られたくないみたいなので、スキを見ながらなでています。

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あれぇ、だれかに似てる

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と思いませんか。今日、朝ごはんの前に 家のすぐ横の牧草地をのぞいて見たら こんなのがマルキーズの周りを飛び跳ねていました。もう毛がすっかり乾いていたので 夜中に生まれたのだと思います。小さいけれど 元気いっぱいの女の子です。

昨日の夜10時頃 Jはマルキーズに とげが刺さってパンのように膨らんでしまった手を見せて『引っぱられへんから 今晩は産まんといてな。』と言ったとか。でも、そんな心配は無用でした。

それで この子がだれに似ているか と言うと これ。

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去年の3月に生まれたかなちゃんです。両親とも同じ姉妹なので 似ていてもふしぎはありません。それにしても マルキーズは 未来の種雄牛の母に指定された年から 6頭続けてメスばかり(たま、ユーチカ、バランチーヌ、みよ、かな+この子)を産んでいます。人が期待すると逆らうところが マルキーズらしいです。

今日は お馬さんたちが移動したし、子猫ちゃん大騒動というのもあったのですが また次にします。とりあえずご報告まで。今日もまだ寒いです。(今朝の気温11℃)

追伸:前回は拍手を3つもいただいてしまって・・・ ありがとうございました。

まだ生まれません



マルキーズはこのとおり まだ産んでいません。出産予定日がまだまだ先なので あたりまえだけど、ひとりぼっちでちょっとかわいそうです。幸い、本人はあまり気にしていないみたいで それほど広くはない牧草地で 一日中ブラブラしています。Jもまだ何も言いません。気が長い人なので。

今日もまた雨です。午後からは晴れ間が出ましたが、時々激しい雨が降りました。このところ 天気予報通りのお天気です。ただ、最高気温14℃のはずが うちの温度計では16℃まで上がりました。どちらにしろ 7月とは思えないほどの寒さです。もちろん 朝晩はストーブを点けています。

学校ももう夏休みになったので この週末から本格的なバカンスシーズンに入りました。このあたりでも 林間学校があったり、バカンスを過ごしに来るお客さんも多いのですが この寒さじゃ気の毒です。昨日と今日は 有名な自転車競走がこの近くを通って行ったようですが 選手の人たちも こんなとこもう来るか! と思ったのでは・・・

天気予報を見ると これから10日間は同じようなお天気です。マルキーズもお天気が良くなるのを待ってるのかも知れませんが これだとかなり待たされそうです。

追伸:いつも拍手いただいている方、ありがとうございます。

降ったり、晴れたり、泣いたり、笑ったり

昨日から 晴れ間が出たり、にわか雨が降ったりの 忙しい天気です。それを見越して まだお天気の良かった一昨日の月曜日に 最初に収穫した乾草ロール19個を納屋に入れてしまいました。(ロール61個と大収穫だった日曜日の分は まだ安定していないのでしまえない。)こんなに早い時期にロールを片付けたことは初めてで 気分はすっきりですが 並んだロールを見るとどうしても もうすぐ冬 と思ってしまいます。

そうそう、そう言えば 二三日前に認証機関から《有機・無農薬農業証明書》が届きました。有機・無農薬への転換中というのではなくて 正真正銘の認証です。だから、納屋の乾草も有機・無農薬飼料なのです。(それで思い出した。) 

6月のある日 前に監査に来た審査員の方から電話があって、本社に問い合わせたら うちをダイレクトに有機・無農薬農業と認定することが可能なのがわかったので そのための追加審査をしたい ということでした。その審査で うちでは この三年間 化学肥料・農薬を使っていないことを証明できれば 即認証が受けられる というものです。

その審査は6月中にあったのですが、使ったこと ではなくて、使っていないことを証明せよ というのには困ってしまいました。でも、そういうものを買った という形跡がないということで OKにしてもらえました。

ただし、牛たちは 有機・無農薬飼料と認定された物を一年間食べてから 認証を受けることになります。すなわち ボラン農場のお肉にAB(有機・無農薬)マークが付くのは 来年の4月になります。Jは『そしたら《同時転換》と違うやん。土地と動物を同時に転換する時のみ 2年経ったら動物にもABマークが付く って規格に書いてあるで。』とか言い出したのですが、そこは 難しいこと言わんと ありがたく認証を頂戴することにさせました。とにかく 2年ではなくて1年待てば良いことになり 本当にうれしいです。

今日は やっと牛たちの移動がありました。一昨日 ベルナデットの人工授精があり、乾草も終了したので 牛たちが多少遠い牧区に行っても大丈夫です。それが お天気のせいではなく Jの草刈り機の故障のため遅れていました。今 土手はどこもシダが大きくなって 刈らないと 電気牧柵が隠れてしまうからです。草刈り機は故障のままですが、私のがあるので どうにか準備ができました。

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マルキーズは まだ出産予定日まで1週間ほどですが この2~3日少し様子がおかしいので お産が近づいたのではないと 私は思います。マルキーズのことなので 子牛が生まれてしまってからでは 牛舎にまで来てくれるか定かではないので みんなといっしょに行かせませんでした。はじめは ひとりぼっちで泣いたけれど、なにしろおいしい草がどっさりあるので そのうち機嫌を直してくれました。これで 3日以内に産まなければ 私はJに叱られそうです。