ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

性格テスト

今週、あるところで性格テストを受けました。いやな性格が出ないように気をつけたのですが ダメでした。

そのはらいせ と言うわけではないのですが 今日のテーマは子牛の性格テストです。

牛舎につないだ一年生子牛に 生まれて初めてビートをやります。

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カランバー、だごべえ、だいごがこのタイプでした。ごく普通です。

多分 すもうだっだら良く見もせずすぐに平らげた と思います。ニンジンで慣れていたし、それにあの《大食いシスターズ》の弟ですから・・・ のんきで怖いものなしのタイプです。

だなえとデラックスは
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ちょっと怖がりです。

でも 一番問題なのが

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だふねです。

パニックでいきなり後ずさりしたので 頭がチェーンからすべり抜けてしまいました。

こういう時に

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マルキーズはやさしい母親ぶりを発揮します。

だふねはだふねで あれからおもしろがって何度もチェーンから抜け出しました。しょうがないので 今はチェーンを少しきつめに締めてあります。それにしても 手の焼ける家系です。 

子牛たちは はじめはヘンな顔をして見ていたけれど 2~3日もすると味を覚えて、さいそくするほどになりました。子供たちの進歩の速さには いつもおどろかされます。
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春の知らせ

と言うほどのこともないのですが とうとう城壁に穴が開きました。乾草ロールの壁のことです。

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この上に乗っかっていた小さいベールは もうとっくに食べてしまいました。でも その後、ロールがちっとも減らない というのは大間違いでした。後ろ側は もう空っぽです。

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ここが 牛舎とつながっているので ロールをこんな風に手でほどいて 乾草をこちらから出して行きます。ここは 子牛たちが大好きな運動場です。Jが乾草をかかえて出て行ったスキに 子牛たちが遊びに来ます。

でも、こんなところでおしっこでもされたら大変なので すぐに追い出されますが 今年の子牛たちは ずいぶん素直で Jに怒られてから来なくなりました。

乾草ロールは ほとんど毎日1個食べてしまいます。ええっ、足りなくない? と思われるかも知れませんが 大丈夫です。まだ、外にシートをかぶせたロールの山がありますから。おかげで 乾草は 食べられるだけ食べさせることができます。

こちらは 待合室の牛たちです。

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今朝は 春霞のようなどーんよりしたお天気でした。気温はもう10℃を超え、牛たちもの~んびり おしゃべりしながら 食堂の開店を待っています。

こちらは 野外食堂のお客さんたちです。

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Jがごはんの用意している間 今か今かと首を長くして待っています。

食べること ってみんなの最大の関心事です。私たちも含めて。

マルキーズの舌はブルーのまだら

去年のことですが ブルータングを媒介するコバエや蚊が南からじわじわこちらに向けて移動している というメールが毎日のように届いていました。

そのうち とうとうこの県にも来てしまい、獣医さんは 予防注射に大わらわだった と聞きました。うちには予防注射禁止のすもうがいたので しない と決めていました。だいたい ふつう羊がかかる病気なのに なんであわてて牛に注射しないといけないのか 私たちにはよく理解できませんでした。

真面目に予防注射をした人(受けたのは牛)によると 血清型1を打ったのに 今度は血清型8が来たらしいのです。でも、その人は 一回目、予防注射の直後に流産があったり 牛たちの具合が良くなかったので もう、しない! と言っていました。私たちも うんうん、そういうのはしない方が無難や と言っていました。

ところが 先日ついに 県の衛生当局から 年次血液検査の際に 必ずブルータングの予防注射を受けるように というお達しが出ました。今年に入って、ブルータングの予防注射は《勧告》から《強制》に変わった と耳にしたのですが、知らなかったことにはできなくなりました。

『しないといけない。』と言われても 私たちはしません。

Jがいろいろ調べたのですが 予防注射による免疫は6ヵ月位でなくなるので またし直さないといけないそうです。しかも ブルータングの血清型は24もあって その時の流行に応じてしていたらキリがありません。流感の予防接種と同じようなもので 予想していなかった型が来たら やっぱりかかってしまいます。

このウイルスは アフリカから来たものですが 地元の動物たちは 自然に免疫ができているそうです。ある日 ヨーロッパから改良種を導入したら 病気になってしまった ということで問題視されたらしいのです。その恐ろしいウイルスが 温暖化の影響でヨーロッパまで上って来た と大騒ぎしているわけです。

でも、これから そのウイルスがこのあたりにも定着するのだったら うちの牛たちにも自然な免疫を持ってもらわないといけません。予防接種をしては その力が壊されてしまいます。年に1万リッター以上のミルクを出すホルスタインならまだしも うちのは 粗食で頑丈な田舎牛です。だから 私たちは わざわざアルモリカン牛を選んだのですけど・・・

『しない!』と言ったらどうなるか まだわかりません。獣医さんの間でも 意見が分かれているらしいですから。予防接種をしないといけない根拠も どうも牛の輸出に関係しているようです。でも、なにかにつけ 全てが100点満点でないとダメ って、不幸の始まりだと思いませんか。


今日は 久しぶりにお天気が悪くなりましたが 毎日同じような平和な日が続くボラン農場です。

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写真のモデルは たれ目のだふねとエコです。マルキーズの舌の写真はありません。ふわふわと違って、『あ~ん。』と言っても 口を開けてくれませんから。

は~るが もう来た?

先日の嵐も無事に通り過ぎ、その後寒くなる という天気予報も完全に外れ、平和な日々が続きます。最低気温もマイナスにならなくなったので 子牛たちもお母さんといっしょに 外で寝てもらっています。牛舎に居残り組がいないと 本当にラクです。

昨日の午後もそうだったけれど 今日もまたポカポカの陽気です。気温は5℃程度ですが もうすっかり春の気分です。

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おかあさん、半分寝ています。
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むすめは そのすきに・・・
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こちらは お天気が良くても悪くても 家の中でお昼寝組です。

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しっぽがないので どちらが頭かわかりにくいかも知れませんが、りんりんです。

今日は ちょっといつもと違ったポーズを試してみている ふわふわです。
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みんな(牛たちも)いい気持ちで うつらうつらしている間 Jおじさんは せっせときこり作業に励んでいます。何でもとことんやらないと気がすまない人なので 林に木がなくなる ということもあり得ます。

ノアの方舟

こちらは《カンタン》と名付けられた暴風雨が来ています。先月のは もっと南、ボルドーのあたりから上陸したのですが 今回は イギリス海峡からドーバー海峡と海岸線に沿って進み 北海に抜ける見通しです。

でも、なんでこんな真冬に台風が来ないといけないのか 理解に苦しみます。それに平地では 小川の氾濫が続いています。まだ春は遠いのに どうしたことでしょう。この数日 雪が降って融けて をくり返し、今日 またこんなに大雨が降ったら 大洪水にならないか 心配です。

とにかく 文句を言っていてもしょうがないので 風雨が強くなるのが予想されている今日の午後から明日の朝まで 全員避難です。風速が時速100キロを超えると 木が倒れる恐れがあるので 外にいては危ないのです。

と、牛舎内はこんな感じです。

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これはいつものことだけど、今日は 特別にお馬さんたちもいます。

カネル(左)は あいかわらずここで 今日は ふわふわもこっちで遊んでいます。

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一昨日、ねこたちのお家を納屋に移したので ふわふわは大喜びで 暗くなっても うれしそうに走り回っています。そうして、ボランの方舟のネズミを退治してもらわないと。

行っ ちゃっ たっ

今朝は 濃い霧も早いうちに晴れて、Jはすもうの写真を撮りまくりました。それでも《これ!》というのがなかったので 牛たちを牛舎に入れた後 すもうを外につないでプロみたいな写真を撮ろう ということになりました。

ところが 物事はそう簡単には行かないものです。本人にしたら なんで外に引き回されるのかわからず いら立って 一人前の雄たけびを上げたり なかなかポーズが決まりません。

まあ、ちょっと後ろに引っぱり気味だけど 私が選んだのがこれです。

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写真を撮っている間 頭を下げないように と舞台裏はこうなっています。

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ニンジンで釣るのは お馬さんだけではありません。

そうしているうちに トラックが到着しました。トラックにはよその子牛が乗っていて、もう大きい(14ヵ月)すもうは その後ろのトレーラーです。トレーラーに どっこいしょ とよじ登ったところで記念写真。こんなやさしい目をしたすもうです。

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雄牛は初めて(いつもは去勢ばかり)で こわごわ付き合って来た一年ちょっとでした。一度だけ乗っかられそうになったけど いつもおとなしい、やさしい子でした。生まれてすぐに下痢でぐったりしてしまって、薬や水分補給剤を飲ませたからことがあるので 私たちは信頼しても大丈夫 と思ってくれているのでしょうか。

うちの牝牛たちは 母方か父方の親族ばかりで いろいろ気を付けないといけなかったので すもう、早よ行ってくれへんかなぁ と思っていたのですが いざいなくなると さびしいものです。

すもうの行き先は レンヌの北にある ボランくんがいたセンターです。そこに約2ヵ月いて 検査や手続きがすんだら 別のセンターに移って精液の採取をするそうです。そのセンター というのが なんと うちに来てくれる授精師さんのフィリップさんがいる所なんです。私が時々洗濯物を持って買い物に行くカレの町のすぐ隣。こんなに近くで 本当にラッキーでした。

春になったらニンジンを持って すもうに会いに行くぞー!

すもうの写真

すもうの人工授精センターへの出発が いよいよ明日に迫りました。1月の中旬に またセンター入りに必要な血液検査が始まりました。6月にやった時は ネオスポラ陽性で センターに入れなかったのですが 今回もやっぱり陽性のままで行くことになります。(精液はちゃんと検査するので ご心配なく。)

まだ子牛の時に レンヌのエコミュージアムに買ってもらったボランとは違って、すもうはうちから直接センターに行きます。売るわけではないので 書類上《ペンション》に出した ということで。

この《ペンション》と言う言葉 おもしろいと思いませんか。食事付きの下宿 と言う意味ですよね。なんか、三食付きのリゾートに行ったすもうを思い浮かべてしまいます。

さて、センターに行ってしまうと もう1年近く会えなくなるので 今のうちに写真を撮っておこう ということになりました。それで もう何日も前から Jと二人で まるで写真大会のように 撮りまくっているのですが なかなか気に入ったのができません。

まあ、こんなもんかな という一枚。後脚の位置があまり良くありません。
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うちでは一番大きい方のバランチーヌ(右)と比べて 大きさがわかるかな という一枚。
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すもうのあのやさしい目を という一枚。
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私をみつめて『ニンジンちょうだ~い。』という顔をしています。

う~ん、明日の朝 もっと良い写真が撮れると良いけれど・・・

お迎えは明日のお昼過ぎです。今日の夕方 運転手さんから連絡がありました。先週の木曜日に送った検査用の血液が 郵便局のストで 今週の月曜日にしか届かなかった というトラブルがあったけれど さしつかえなかったようです。

今日は そうか とうとう行くのか という思いで、Jはずっと牛舎に行ったきりです。

あれから “ふわふわ”

手術の翌日から普通にして良い ということだったのですが 昨日は一日中いやにおとなしかったふわふわ。今日は 定位置の座布団まで ひとりで登れるほど回復しました。

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こうしてじっくり顔を見ると やっぱり男の子やねぇ とか今さらのように言う私たち。(ちなみに あのおしりの腫れていたところがなくなっていた。)

私たちは まだ うちの子が突然性転換して帰って来た という事態に順応しかねています。

これもみんな、フランス語のせいです。

こちらでは 動物のことも《彼》または《彼女》(+単数・複数の区別)で話します。(英語だと 物と同じ《It》を使うんでしたよね。)ですから、メスだと思い込んでいるねこのことを 三人称で《彼女は・・・》という言い方をします。

そして、主語が女性形だから 形容詞もみんな女性形になります。すなわち、『ふわちゃん(メス)、かわいいねぇー。』の《かわいい》は女性形です。こうやって この7ヵ月間、ふわちゃんのことを話したり、また ふわちゃんと会話してきました。

それを 急に男性形に直せ と言われても無理です。原則として、ふわふわの性別を尊重して 男性形(中性の場合も男性形)で話さないといけないのですが、つい 今までの習慣で《彼女は・・・》と言っては Jに直されています。

フランス語には いつも苦労されられていますが 本当にめんどうな言葉です。ねこどころか あらゆる物に勝手に性別を付けて 母国語ではない外人には良い迷惑です。だから、今さらなんで変えなあかんの と居直って ふわふわと個人的に話すときは 今まで通りの『ふわちゃん、かわいいねぇー。』で・・・

だけど、やっぱり 性別をはっきりさせないのは 教育上良くないかも という罪悪感もあります。それについて ふわふわの意見を聞くと、答えは

『そんなん どうでもええニャン。』でした。

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