ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

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あ~あ、また夏時間

になりました。朝一時間早く起きるのが いったい何のトクになるのかわかりませんが 今年もしっかりやって来ました。これで 日本との時差は 7時間に追いつきました。

“夏”時間 とは言っても こちらはやっと春らしくなって来たところです。このところ 3月らしいにわか雨があったので 牧草地も緑を増して来ました。

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昨日の夕方 牛たちはまた北の放牧地に移動しました。(ボラン農場案内図は 次回まとめて更新します。)お昼過ぎ(ちょっと遅め)に呼びに行ったら 全員寝そべってクチャクチャやっていました。今ごろ生える草は 柔らかくて,栄養があるので ほんの少しでも満足みたいです。

いつものように マルキーズ様に先頭に立ってもらって あっちこっちふらふら草を食べに行ってしまう牛たちを どうにか牛舎に入れることができました。

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そして,8時になっても こんな感じで まだ牛舎でごはんを食べています。これからは お日さまに合わせて ついつい遅くまで外にいるので 私たちの晩ごはんは いったい何時になることやら。

幸い,ふわふわ,りんりん,カネルは 夏時間になったのを知らないので まだごはんのさいそくに来ません。
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わんぱく三銃士

というのがボラン農場にいます。この冬に生まれたオスの3頭です。3頭とも生まれつき大きかったのが すくすく育って ぐんぐん大きくなっています。お母さんたちがごはんを食べている間 そんなのに牛舎の中でうろうろされると じゃまになります。

だから、このごろはお天気が良いので 牛舎の扉も開けっ放して わんぱくどもは 外に遊びに行きます。

そこで こんなことをしていたのは ハンサムボーイのエコです。

エコ『う~ん,おいちーな。ペロペロ・・・』
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エコ『ペロペロ・・・』
そこへ・・・
ユーロ『エコくん,それなにぃ?』
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エコ『ペロペロ・・・』
ユーロ『わー、おいしそう。』
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エコ『おまえ、なにすんねん!』
ユーロ『エコくん,ごめん。』
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と もう序列ができています。それにしても 子牛は何でも まず口に入れたがります。こうして電気が通っていないのを確認して 電線を押して 土手の草を食べに行きます。たまに『ヴェェ~』という声が聞こえたら 電気が通っていた と言う意味です。

お知らせが遅くなりましたが Aのところに行ったベラに めでたく男の子が生まれました。Aが生まれてすぐに連絡してくれたのですが なんと 逆子だったそうです。幸い,獣医さんがすぐに来てくれて,たまたま人手が充分あったので 無事に取り上げることができました。

でも,ほっとした と言うか、ぞっとした と言うか・・・ うちで生まれていたら 完全にパニックだったと思います。逆子は 今まで一度も経験したことがないので。ベラにしたら Aのところに行って運が良かった?

こちらも春

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昨日から北風になり、今日も一日中曇りがちだったけれど こちらも暦の上での春になりました。これからは 昼間の方がどんどん長なる と思うとそれだけでうれしくなります。

でも,本格的な春は復活祭(来月の12日)からなので まだまだあわてることはありません。今月末にはまた気温が下がる予想だし、菜園はまだもう少し先のことです。

先週の金曜日 隣町に行った時,駐車場横の街路樹に淡いピンクの花が咲いていました。あれっ,桜? と思ったのですが,桜にしてはちょっと早いよな と良く見もせず通り過ぎてしまいました。急いでいたので。

ところが 昨日 カレの街まで行ったら,同じピンクの花が咲いていました。やっぱり桜のようです。桜の木のようだけど 花が真っ白なのは きっとサクランボの木です。

《きっと》とか《ようです。》とか 私の草花の知識の無さには恥ずかしくなります。お友達のS子さんは『ああ,なになにが咲いてる。』とか『これ なになにって言うのよ。』とか 何でも知っています。きっと小さい時 お家の庭や近所に いろんな花が咲いていたのだ と思います。

私が小さい時に住んでいた家(四軒長屋)の庭は 猫の額ほどしかなく 元気よく生えていたのは夾竹桃(大気汚染に強い)だけでした。おかげで 私は自然音痴に育ち,たまに田舎に連れて行かれると 何をすれば良いのかわからず不幸でした。

そんな私が田舎に住むようになって 草花がうんと身近になっても やっぱり名前を知らないものだらけです。だから 地元の人なら良く知っているだろう と思って聞くと、答えは『黄色い花!』『トゲトゲの木!』なので 全く進歩しません。

今 ボラン農場に咲いているのは 冬中咲いていたハリエニシダだけです。(これは 誰でも名前を知っているので『黄色い花』とは呼ばない。)意外なことに 田舎は町よりも季節感に乏しくて ちょっとがっかりです。

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昨日の夕方 牛たちを別の牧草地に入れるので 暗くならないうちに牛舎から出すつもりでした。ところが Jが家のレンガ積みをしていて 中断できなかったので すっかり暗くなってしまいました。

子牛たちが いつものように前の放牧地の方へ行ってしまって 迷子にならないか 心配したのに、どちらかと言うと 子牛たちが わけの分からないお母さんたちを 新しい放牧地に連れて行ったような結果になりました。まだ小さいのに 頼もしい子たちです。

戦略がないと・・・

朝から晩まで青空の日が続くボラン農場です。まさか このまま春になってしまう(こちらの春は春分の日から)はずはありませんが 去年の夏はこんなに暖かくなかったなぁ と思うほど良いお天気です。

暖かくなると草も伸び始め,午前中はまだ放牧地にいる牛たちもゴキゲンです。なので 呼びに行っても来てくれないのでは と心配するJおじさん。先週,私がいなかった時に ひとりでえらい苦労したらしいですから。

でも,私が行くと 5分もしないうちに一番大きい(体格および年齢)牛たちを連れて戻って来るので Jおじさんはいつもびっくり。いえいえ,私がそこまで牛に好かれている というのではなくて 私には戦略があるからなんです。

その昔,教育学の勉強をしていた時《システミー》という講座を受けたことがあります。これは あるグループには必ず リーダー,リーダーの右腕(ゴマすり),みんなが行く方に付いて行くメンバー、反対派 などの役割ができて,それを正しく把握していないと そのグループをうまく動かせない(授業がうまくできない)というものです。

各自の役割にしても 単に性格だけで決まるのではなくて グループによって ある人がリーダーになったり,アウトサイダーになったり かなり流動的なものらしいです。だから グループに何か一つ変化があると(リーダー交替とか)全部が変わってしまうとか。

さて,イッジーばあちゃんが亡くなってから 牛たちの社会がどうなるか と思って見ていました。多分 一番体の大きいユプサが(イッジーばあちゃんの娘)がリーダーになる というのが 私は予想でした。

放牧地の出口から こちらに来たそうに見ているのが ユプサです。大きい組4番手のバランチーヌもすぐそこにいます。

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ここで,柵を開けて ほな,行こか と言ったら来そうなのですが・・・ 
そんなにカンタンだったら ネタになりません。ユプサは素直に出で来ないし,無理やり追い立てても必ず失敗するのです。

そこで,私はみんなの間をすり抜けて,いつもみんなとはちょっと離れたところにいる・・・

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マルキーズを呼びに行きます。そうです。あのマルキーズが 隠れたリーダーなのです。ちなみに その横にいるのは娘のだふね(まだおっぱいを飲む)です。

マルキーズ様は おばさん直々お迎えに参じたのがご満足か ゆっくり出口に向って歩き出してくれます。(こういう時 頭の良い牛はありがたい。)そして 出口の前に集まっているみんなをどかせて,えらそうに隣の牧草地に入って行きます。

そうすると ユプサも,バランチーヌも 先を争ってマルキーズに付いて行きます。大きい組の3番手のユーチカが ちょっとひかえめなので いつもマークしてせかしてやると・・・

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こんな感じで 中堅牛(アーニカ,ベルナデット,みよ)以下その他大勢が 何もしなくても付いて来ます。

こうして、牛たちは 大きい順に あっという間に牛舎につながれるのです。

何をするにも戦略は大切です。牛だけと付き合っていると 人のマネジメントに疎くなる というのは正しくありません。私は 毎日こうしてマネジメント力を培っています。

これが来たらもう春

というのがどの地方にもあると思います。こちらでは つばめが来たら本格的な春 と言います。まだ つばめは見かけないけれど このところすっかり春めいたボラン農場です。おかげで またぼーっとしている間に 一週間が過ぎてしまいました。

あぁ、もう春やなぁ とJおじさんに言わせたのがこれです。

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遠くで見た時はそうでもなかったけれど こうしてアップで見るとゾーッとする トカゲです。(私としては あぁ、ナントカの花が咲いたよ が好みやねんけど・・・)

このあたりでは 今やっとスイセンが咲いています。今朝はまた霜が降りたし、まだまだ春の第一ステップですが 気分だけは本格的な春です。

昨日のことですが エミリーの放牧おデビューがありました。(昨日は曇りだった。)

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写真の中央右がコラ(白い斑点)で その前の小さいのがエミリーです。

コラとエミリーは まだ夜は牛舎に寝ていて、午前中は お天気も良いし、牛舎横のパドックに出していました。お昼になると 北の放牧地にいる他の牛たちも その隣の牧草地を経由してパドックまで来て 全員いっしょに牛舎に入ります。

昨日も パドックを通って 隣の牧草地の出入り口を開けながら 北の放牧地まで牛たちを呼びに行きました。牛たちのいる放牧地の出入り口を開けていると 何となく後ろに人(?)の気配を感じました。ふと、振り返ると 私から1メートルのところにコラ・エミリー親子が並んで立っています。パドックから そーっと私の後をついて来たのです。

これからみんなをこちらに来させるところだったので 阻止しようとしたけれど コラとエミリーは すばしっこくみんなの所に走って行ってしまいました。

新入生が来ると 興味しんしんの子牛や一年生子牛です。エミリーの後を追い回すので しばらく様子を見ていました。だふねがしつこくつきまとうので 大丈夫かな と思っていたら エミリーはだふねに向かって ぶきっちょに跳ねながら頭で威嚇し始めました。

こんなにたくましい子牛だから コラとエミリーは 今晩からみんなと外に寝かせることにしました。

フランス子牛

一昨日生まれた子牛です。

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ちょっと眠そうな顔ですが、こんな時でもないと・・・ 

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こんな感じでよって来て、カメラのファインダーからはみだしてしまいます。お母さんのコラに似ているのは 姿かたちだけではなく、性格までそっくりです。

ただ、お母さんはおっとりなのに この子はえらい活発です。目を離すとどこにでも行ってしまうので 新米お母さんは 一日中ハラハラしています。

昨日も 牛舎横のパドックに出してやったら 電気牧柵をくぐって そのまま道をずんずん行ってしまいました。それを見てあわてたお母さん、やっぱり柵をくぐって 子供を追って行ってしまいました。

写真の真ん中の点(コラの白い斑点)がそうです。
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さて、この子の名前ですが、エミリー と名付けました。去年、東京の大吾さんのお名前を無断で借りて、ベルナデットの子を《だいご》と名付けたのですが、今年は また厚かましくも 奥様のえみりさんのお名前をお借りしました。だいごがいるからには えみり(エミリー)は当然です。

その名前の綴りですが、二通りあります。
英語だときっと《Emily》が普通だと思います。フランス語では《Emilie》と書きます。なので 登録するのに Jにどっちが良いか聞きました。すると《y》で終わるのはアメリカっぽいからあかん と言うのです。

Jおじさんの名前をご存知の方、笑ってやってください。その名前の最後は フランスでも普通なら《y》です。ところが お父さんが大のアメリカ嫌い と言う理由で Jのは《ie》と書かせるんですよぉ。おかげで いつも女性に間違われて、ダイレクトメールなんかは《Madame》で来ます。

ということで 子牛の名前は フランスの女の子らしい《Emilie》です。愛嬌は名前だけで充分だから、元気に育って欲しいと思います。

朝めし前

この頃 朝は ふわふわが目覚まし代わりになっています。家(小屋)の中に寝かせると 夜中に歩き回り、果てはベッドに前脚を乗っけてミャーミャーやったり うるさいので 外に行ってもらっています。すると だいたいいつも トラクターの座席の上に行きます。

でも、朝明るくなって来ると 家のドアに向こう側からミャーミャー鳴いて 私たちを起こしてくれます。幸い 今は 日の出が7時半頃なので そのちょっと前の7時過ぎに起こされて ちょうど良いタイミングです。

ところが 昨日の朝は ふわふわが来る前に なぜか目が覚めてしまいました。私は 出掛ける予定があったので まだ早いけどまあ良いか と起きたのですが、外に用を足しに行ったJが『牛が泣いてるわ。みよかなぁ』ととぼけたことを・・・

Jがそう言い終わらないうちに 私はすでに作業服を着ながら、ゴム長を履いていました。発情の“みよ”ちゃうって。コラやん。と思いつつ、Jには何も言わず 私はひたすら 牛たちのいる牧区目指して走りました。

放牧地の入口まで行くと 少し遠くで横たわっているコラが すぐに目に入りました。やっぱり思った通りでした。コラのお産がもう始まっていたのです。(3月6日が予定日だったのに まだ早い言うたんはだれ?!)

かわいそうに 苦しくて地面をのたうち回っていたようで 角に土の付いた草がからまっていました。後ろに回ると 子牛の脚2本とだらんと垂れ下がった舌が見えていました。子牛の舌をさわってみると 冷たかったけれど ほんの少し反応があったような気がしました。

そうして あわてて(いつものように朝ごはんを作っていた)Jを呼んで来たのですが、子牛が生きているのかわからず もう半分パニックでした。だいたい いつからこの状態なのかもわかりません。コラは大声を上げて苦しんでいるのに 子牛の鼻から上がどうしても出て来ないのです。

一時は Jひとりの力ではどうしようもないので だれか近所の人を呼ぼう というところだったのですが、そうしているうちに手遅れになる恐れがありました。

なので 考え直して、もう一度 コラの陣痛に合わせて 力いっぱい脚を引っぱってみました。少し動いたかな と思ったら つかえていたおでこが出てきました。コラは泣き叫んだままだったけれど その後はスムーズでした。心配した子牛は ちゃんと生きていました。ちょっとくたびれ気味だけど 頭を上げて周りをキョロキョロ。ちょうどその時 オレンジ色のお日さまが丘の上に昇りました。

と 朝めし前にできるようなカンタンなことではなかったけれど 母子無事でホッとしました。

それにしても 子牛のおでこがつかえることが良くあります。アルモリカンは シャロレみたいな四角いおでこではないのに・・・ 私たちが助産をするようになったのは ユゴリンの初産の時以来だから つい最近のことです。それ以前は みんな安産だったのに どうしてでしょうか。

めでたく生まれた子牛は 女の子です。今朝、耳標を付けた時体重を量ったら 41キロもありました。今までに生まれたオスの3頭が大きいせいか そんなに大きく感じませんでした。コラも生まれつき大きかったし、体の模様も、顔の形もお母さん似です。

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昨日生まれた時は 写真を撮っている余裕などなかったし、私は朝から留守をしたので 今日の写真です。

さて、この子の名前は もう前から決めてありました。その名前とは・・・ これは次回のおたのしみ。

3月やもんね

というお天気のボラン農場です。また強風が来た(春の嵐?)と思ったら、その後急に寒くなり、このところほとんど毎日 あられやみぞれが降りました。

今日の午前中は ちょっとした雪吹雪もあったけれど 気温は1℃とそれほど低くないので すぐに融けてしまいました。そして、午後は ころっと変わって 青空のぽかぽかお天気に。

陽気のせい というわけでもないのですが ぼーっとしていて ボラン農場案内図の更新を忘れていました。牛たちが移動したのは もう月曜日のことです。

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まだ 夜は寒いし、今朝は雪も降ったので 子牛たちや3月6日が出産予定日のコラが心配で見に行ったら・・・ 上の絵のように 4頭の子牛たちがもうすごい勢いで走り回っていました。

でも、なんで4頭? と思って良く見たら みんなよりちょっと大きめの“だふね”が混ざっていました。一年生の中で一番ちびの“だふね”は こっちの組の方が合うのかも?

今朝 もう一つ気付いたことが みよの発情でした。まだやっと3才なのに 今年の出産をパスしてしまって もうめちゃめちゃです。でも 3月になったので、一応人工授精をしてみます。成功するかどうかわからないけれど。

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