ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

突如晴天、急きょ乾草

今週は まだセーターがいるほど寒かったのに,木曜日の午後から急に気温が上がり 一気に夏が来てしまいました。今日からまた三連休で 天気予報によると すばらしい晴天が続くとか。

そう言えば あっちこっちで草が刈ってあったよぉ とJに言ったら、ふーん,ちょっと見てくるわ とJは今朝 乾草作りを予定していた牧草地を見に行きました。

ジョンさんちは 去勢たちを湿地側に移したのがつい最近のことで まだそれほど伸びていないし,もう一カ所も 冬の間動物が行かなかったので 乾草にできるような良い草は生えていない と言うことでした。

でも そこまで行ったついでに 毎年乾草を穫らせてもらっているRさんの馬場も 見に行ったそうです。そこは もう草がかなり高くなっていて ロール5個を置いて行く という条件で 乾草を穫っても良いことになりました。

その時点で いつ始めるか決めていなかったJですが 来週の中頃までお天気が持ちそうなので、急きょ 今日刈ることにして 午後から出掛けて行きました。

いつもなら天気予報とにらめっこで 刈るのに最適なタイミングを待つのに 今年はあっさり始まってしまいました。これで 今日も続けるはずだった家のブロック積みは 一時中止です。

090523 1

先週の日曜日 南に下りて行った牛たちは もう一つ上の牧区に移動していました。昨日も今朝も 日陰に寝そべってクチャクチャ。牛たちにしても 日焼けは敵?(写真はまだ北側にいた時。)
スポンサーサイト

うちの裸犬

今日は いよいよ去勢一年生たちを ジョンさんちの去勢牧場に連れて行く予定でした。ところが ずっと下痢気味だったカランバーに加え,だいごもかなりおしりが汚れていて(ミルクなんか飲むから?)、このままジョンさんちに行かせるのは心配 というのを口実に 一週間延期を決めました。

そういうことで まだ苦情が出たわけではないけれど 牛たちを 草が高くなった南端の牧草地に移動させました。Jは 明日にでもひとりでやる と言うのですが この間みたいに エミリーとエルネストを置き去りにするとめんどうなので 私がいるうち(明日からまた学校)に と今日の夕方(と言っても 9時過ぎ)決行しました。

090524 1

だれか後ろにいると 牛たちはどんどん進んで行くものです。特に下り道となると 先頭のJをぶっ飛ばして みんな(マルキーズ以外)猛スピードで勝手に下りて行きました。後からついて来た私が見たのは 土煙だけでした。

Carte 090524

りんりんは ふわふわの毛をしていて すぐにフェルト状に固まってしまい そうなるともう刈るしかありません。おまけに ノミアレルギーとかで 肌が真っ赤になってかゆそうにしているので まだ 朝晩は寒いけれど 裸にしてしまいました。

今回 顔の毛は長いままにしておいたら いやに頭でっかちになって こんな犬に吠えられても だれでも笑ってしまうと思います。牛飼い犬をしてくれないから 番犬なんだけど・・・ 

やっとここまで来ました

昨日、家の話をしたのに 写真なしでした。気に入ったのがなかったからです。今日,Jが友達のAに見せるのに写真を撮ったので ちょっと拝借しました。

家の正面になる東側です。
090521 1

家の南西の角から見ると・・・
090521 2

ヘンなおばさんが未来の台所の窓から顔を出していますが,気にしないでください。

平屋建てで じいさん、ばあさんになっても楽なように設計した家です。Jは 小さい と言いますが,私は こんなに大きいとお掃除に時間がかかりそう と今から心配です。

さて,今日はキリスト昇天祭で祭日でした。週の真ん中の木曜日のお休みで いい迷惑ですが この日はいつも木曜日に決まっているので どうしようもありません。

そして、お天気のわりには 期待していたほど気温が上がらず(今10℃もない)がっかりです。なんか 去年もこんなに寒かったような気がするのですが・・・ 温暖化じゃなかったの?

牛と草と青空と

今日は久しぶりに 雨が降りませんでした。そして、見てください、午後にはこんなにすばらしい青空が。

090520 1

なぜ 青空くらいのことで大げさに喜んでいるか と言うと こちらは 先週の月曜日から昨日まで ずっと雨続きだったからです。いえ,正確に言うと たまには青空も出たのですが すぐにどしゃ降りの不安定なお天気でした。

そんなひどいお天気だったので 学校で(先週は学校に行っていました)お仲間から『ここ(ブルターニュ内陸)って いつもこんなにお天気悪いの?』と聞かれました。他の人たちは 同じブルターニュでも,南海岸とか 気候の良い所から来ているのです。でも,今日 南に住んでいる友達Aに聞いたら やっぱりお天気は悪かったそうです。

さて,まだ今朝は 気温が10℃以下だったのですが 天気予報によると これからは気温も上がるそうです。セイヨウサンザシ(と言うらしい)の白い花も咲き始めて いよいよ初夏の雰囲気です。

お天気が良いと草もどんどん伸びて,牛たちも負けずに ものすごい食欲で食べて、飲んで・・・(モデルはユーチカ。)

090520 2

お天気が良いと 家の方もどんどん伸びて来ました。雨のせいでお休みが続いた工事も 昨日の午後から再開しました。乾草が始まるまでに 壁のブロックを積んでしまいたい とJは一生懸命です。でも,5月も下旬になると 早い年は もう乾草作りが始まります。これからお天気が良くなると きっと乾草の方が先になってしまう と私は思うのですが・・・

肉用牛ねぇ・・・

一日待ってくれれば手伝えたのに 金曜日の朝、Jおじさんは ひとりで牛たちを移動させました。南の大畑上から北の果てまで行く道は 途中あちこちに要注意箇所があります。

だけど みんなよそ見もしないでついて来たので ほっとしたJおじさん。鉄棒の杭にひもを張った仮の柵を片付けようと 大畑に下りていったら、エミリーとエルネストがJおじさんを見ていた(置いてきぼり)という間抜けたことに。

しょうがないので 北の放牧地からだれでも良いから成牛を連れて来て 一緒にもう一度南の大畑まで行って 子牛たちを迎えに行こう としている間に エミリーとエルネストは 柵をくぐって牛舎裏のパドックまで来たそうです。

うちの牛たちは 牛舎まで行くと良いことがある と思ってくれているので 何かと楽です。

それにひきかえ お隣の牛たち(リムザン)は 昨日の朝、牛舎に入れようと Lさんが放牧地に来ただけでパニックになり 反対方向に暴走したそうです。去勢牛の群れは 恐ろしさのあまり 電気の通った牧柵も 高い土手も物ともせず ボラン農場に侵入して来ました。

Lさんは 友達がいっしょだから自分たちだけで大丈夫 と言いましたが そのすぐ横にお馬さんたちがいるので Jおじさんも心配で見に行きました。結局 お馬さんたちがちょうど良いところで リムザンたちの行く手を阻んでくれたので さらに遠くに行ってしまうことはありませんでしたが・・・

Carte 090517

隣に戻す時、リムザン去勢牛に直面したJおじさん。『こんな肉付きの良い牛やったら,やっぱり儲かるやろな。』

いつもアルモリカン去勢を見慣れているJにしたら その違いは明白です。いくら アルモリカンが 乳牛から肉用牛に変わったとは言っても リムザンとは比べ物になりません。

うん,でも味が勝負や というのが私たちのせめてもの慰めです。

さて リムザン騒動は 昨日だけではありませんでした。今日の午後も 昨日のメンバーの一部と若い牝牛が数頭 同じところから侵入して来たそうです。今回は 家に向う道を上って来て,家の前で左に曲がり、並木道を通って道路に出て行ったようです。

と言うのも 私は小屋にいたのに 牛が通って行ったのに気が付かなかったからです。Lさんとその友達が 牛たちを戻すのに同じ道を通って良いか聞きに来た時 初めて知りました。約一時間後 ずっと南に逃げていた牛たちを捕まえて 家の前を通って帰ったそうですが それにも気が付きませんでした。

やたらに鳴かない、静かな牛をご希望の方がいらっしゃいましたら フランス種肉用牛リムザンを 自信を持ってお薦めできます。

大ニュース

一昨日 ボラン農場に お隣の男の子たちの訪問があったそうです。M君の小学校の課外活動で 花の苗を持って来てくれたのです。お隣のM君のおかげで 学校や子供たちと全く縁のない私たちも こういう活動に参加させてもらっています。

さて、今日はそのお花がテーマではなくて、付き添いで来たF君から聞いた 大ニュースです。

お隣のF君は酪農をしていて ホルスタインを飼っています。正確に数えたことはありませんが ざっと見たところ30頭ほどが 毎日搾乳所に通っています。

その群れの中で奇声を上げる雄牛が ビアン君という名前のアルモリカン牛なのです。でも、ビアン君のお務めももう2年になり お父さん交代の時期が来ました。それで F君は もうかなり前からアルモリカン雄牛を探していたのですが 昨日は それが《見つかった》というニュースを持ってきました。

そのやっと見つけた雄牛 というのが なんと・・・

ボランくんなのです。

ええっ、ボランくんはノルマンディーに行ったのでは とおっしゃる方も多いと思います。私たちも そう思っていました。

ところが ボランくん、1月にレンヌのエコミュージアムに戻って以来 まだそこにいたのです。なんやら 当初行くはずだった牧場主の気が変わって、行かなくなってしまったとか。だから、エコミュージアムとしては 買ってくれる人ができて大喜びで すぐに話が決まったらしいです。

Jおじさんは ホルスタイン×アルモリカンの交雑種を作るために? と良い顔をしませんが 私は ボランくんにまた逢える と思うと理屈なしでうれしいです。

この話をするために Jおじさんに写真を頼んだのですが こんなのを送ってくれました



この話とは全く関係ない かねるです。

見たぞー

今週は雨もなく、私はボラン農場でさわやかな5月を楽しんでま~す とか言ってみたいのですが,ご存知(知らない?)PAC(ヨーロッパ共通農業政策)の農地面積申告の締め切りが5月15日に迫り 書類の山に埋もれています。

うちは 超小規模農家だし,農地のほとんど全部が原っぱなので よそに比べるとシンプル とは言え,間違ったりすると大変なので やっぱり慎重になります。毎年5月15日必着の農地面積申告は ヨーロッパのありとあらゆる助成金のベースとなるもので まずこれを提出しないと何ももらえません。

これを記入するための取説が何十ページもあって それを読むだけでもうんざりなのに 同じ5月15日必着の 有機・無農薬農業(AB)の年次申告や 肉用牛牝牛保留助成金申し込み書 とかもあって 私は完全に事務のおばさんになっています。(2008年所得税申告もあり。)

Jおじさんは せっかくのお天気なので 家のブロック積みに専念したいのですが このところ肉用牛牝牛保留助成金をめぐって大忙しです。その昔 アルモリカン牛がまちがって《乳牛》に分類されたため それがもらえなかったのですが 去年《肉用牛》に入れてもらったのに やっぱりだめ というスジの通らない話のせいです。この話は またの機会にします。

さて,こんな忙しい時に Jはどこからか ヨーロッパ共通農業政策で助成金をもらっている全員の名前とその金額が インターネットで公表されている というのを聞いてきました。ヨーロッパから農林漁業省に そういうお達しが出たそうです。そして,昨日の夜 その政府のサイトをのぞいて見ました。

なぜか《検索》のボタンが隠れていたりして 一時はあきらめそうになったのですが どうにか見つけて,使い方も良くわからないまま T村の名前と郵便番号をインプットすると 村の全農業従事者が載ったリストが出てきました。Jおじさんは 2008年にもらった金額が1300ユーロ と村では最低額でした。(本人は これで大きな顔ができる と大喜び。)

でも,Jおじさんの本当の目的は 他の人たちがもらった(もらっている)金額を見ることでした。Jが聞いたところによると 今、農村はどこも これが大きな話題になっているとか。と言うのは 中には信じられないほどの大金をもらっている人がいるからです。

T村は平地が少なく,牛,羊の畜産農家だけで、穀物に比べると助成金は低いのですが それでも かなりの額をもらっている人もあり 最高は37000ユーロでした。だからと言って その人たちを非難する権利などないのですが でも、ちょっと考えてみてください。

T村で助成金の額が多いのは 所有しているあるいは借りている土地の面積がものすごく広いから(100ヘクタール以上)で それだけの面積があったら 牛もかなりの数(100頭以上)飼えます。それだけでも かなりの資産です。そして、その牧場では 牛を売って月々の収入を得ているはずです。で,ヨーロッパは その人に 37000ユーロ すなわち月々3000ユーロのボーナスをあげるの?

今、こちらでフルタイムの最低賃金は 月1000ユーロちょっと(手取り)です。だから 数字だけを見ると 農業をするとぼろ儲けができる と思われてしまいます。

現実は 上記の人に37000ユーロあげないと 借金返済が大変で 経営困難になりかねないのだと思います。とすると・・・ ヨーロッパは もともとお金持ちになれる可能性を持っている人にお金をあげて その人がますますお金持ちになるのを助けているわけでしょうか。

それに比べると うんと小ちゃい農場で,助成金もミニマムで,汚染なしで、絶滅しそうになった牛を守るJおじさんは ヨーロッパにやさしいお百姓さん ってだれか言ってくれないかなぁ。

今日の私の『見たぞー』です。

090507 1

ベルナデットと同じくらい大きいだいご(もうすぐ14ヵ月)です。Jから聞いてはいたけれど・・・ (おしりがきたなくて ごめんなさい。)

090507 2

本当におっぱい飲んでるんですよ。マジで。

牛たちの幸せな季節

先週のはじめにかなり雨が降り それからは 牧草がぐんぐん伸び始めました。今 牛たちがいる《大畑》上の部分は いくら食べても食べきれないほど いろんな草がぎっしり生えています。おかげで 牛たちの静かなこと。

Carte 090503

先週の水曜日には 有機・無農薬農業の認証(ABマーク)のための検査がありました。これでOKならば 作物だけではなく 牛にもABマークが付く という大事な検査です。

今回は 日常,書類管理をしている私が セミナーに行ってしまっていないので 前の週に 書類を全部確認して,更新して,ファイルも取り出しやすいところに入れておきました。(監査のプロ と呼んでください。) 

検査に来たのは 去年と同じ審査員さんで、書類を隅々まで見る というので有名な方らしいです。うちは 外から買うものはほとんどなく,検査するほどのこともない と油断していたら,一つだけ指摘がありました。

去年,同じ審査員さんが行っている同じ村の農家に 乾草を売ったのですが,ABマーク認証されたところから買った証拠として その時、正式な請求書を発行したのです。その請求書に Jおじさんのリクエストで 牛の絵(バランチーヌとボラン)なんか入れたものだから 審査員さんは それを向うの家で見て覚えていたのでしょう。その写しが売上げファイルの中にない と言われたのです。

私は《売上げ》と言うと お肉しか頭になかったので 乾草のことは すっかり忘れていました。でも そこは『発行した請求書のコピーは電算管理しています。』とか答えれば それですんだはずなのに Jおじさんは それがどこにあるのか知らなかったので ケチが付いてしまいました。(教訓:請求書は目立ち過ぎない方が良い。)

それでも認証の方は無事にクリアし、いよいよ次回の販売からは お肉のパッケージにABマークが付くことになりました。そうすると高く売れる というものでもないのですが それが販売促進につながることを期待しています。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。