ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Jおじさんが留守となると・・・

あれもせなあかん,これもやっとかな と結局 今週の月曜日は 一日中、Jおじさん1泊2日留守の準備に費やされました。

Jとしたら コンクリ作業が日曜日にめでたく終了したので いよいよ牛たちをジョンさんちに連れて行くつもりでした。むこうは紫クローバーが伸びに伸びて 枯れないうちに早く食べさせないと ともうずいぶん前から言っていました。それで 午前中ジョンさんちに行って 柵やら飲み水やらの準備をし、午後からトレーラーで母子2頭ずつ移動する予定でした。

ところが 去勢くんたちがいるところの柵に 予定外の修理がありました。この週末は 狩猟解禁日だったので 日曜猟師さんたちは うれしくて仕方なかったのでしょう。狩りの許可を与えていないジョンさんちまで シカを追いかけ回ったらしく 逃げるのに必死のシカが 柵をこわしてしまったのです。

遅くなってしまったけど 牛たちの移動は決行する と言うJでしたが まさか日没までに6往復できるわけがありません。それに 往復700キロ以上の長旅に出るのに Jの車は いったいいつからオイル交換をしていないか覚えていない という危ない状態です。ということで 《今日は 安心して出かけられる準備をする日》にしよう と私が提案したのです。

牛たちは その話し合い中はもとより 朝早くから『お腹空いたよー。よそに行きたいよー。』と叫び続けていました。まず,これをどうにかしないといけません。幸い 南の牧草地の草が 少し伸びたので 二三日は持ちそうです。

何にも言わないのに すでに斜面の出口で 全員集合して待ちかねていた牛たち。通り道になる 菜園横の小さな畑に雑草(迷惑草)が生えていて,牛たちがそれをおいしそうに食べ始めた(それほど飢えていた)ので、せっかくだから片付けてもらうことにしました。

その間、車のオイル交換をするには エンジンを温めないといけないので ガソリンを入れたり,洗車も兼ねて 隣町まで行きました。ついでに Jはおみやげを買いたかったけれど 作業服を着替えたくなかったので 私がお店に入る ということでいっしょに行くことになりました。そうなるとオスカルを置いて行くわけにはいかないので オスカルまでつれて家族総出です。

家に戻り,車のオイル交換をすませ,夕方になったので 牛たちを南の放牧地に連れて行きました。畑の草は ほんの数時間ですっかりなくなっていました。その畑から道に出るところが 下の絵です。めったに通らないところなので戸惑ったのか いつもなら並んでついて行くのに 一頭ずつ恐る恐る出て行きました。

Carte 090930

そうして,牛たちのいつもの600Lの水桶と 2日分なのでもう一つ400Lのを置いて お馬さんたちも移動させて 準備が完了しました。

Jおじさんは 今日、保存計画の対象となっている地方種の牛(全部で11種)の会議に アルモリカンを代表して出席しました。車で5時間かかるところで 一日で往復するのは大変なので 昨日のお昼に出発して 夜は中間地点にある兄の家に泊めてもらいました。Jは旅行嫌いで 慣れない遠出は すごくストレスになるようです。

うちを出てから2時間後,『今、ヴァンヌで 高速の入り口やけど ポワチエはどっちか表示してないでー。』と怒って電話して来ました。これを笑える人は 地元の人だけでしょうか。言わば 大阪にいて 富士山はどっちか表示していない と怒っているようなものです。これで 今晩ちゃんと帰って来れるか心配になります。

PS:11時ごろ、迷子にもならず無事に戻りました。
スポンサーサイト

圏谷もしくはカールまたはサーカス?

《氷河の浸食によって山地の斜面に生じた半円形の窪地》というのが ボラン農場にあります。これを 日本語では《圏谷》、ドイツ語で《カール》と呼ぶそうです。フランス語では《Cirque》と言って なぜか《サーカス》と同じ言葉を使います。

その斜面の窪地に入れられた牛たちは もちろんサーカスをしているのではなく 草を食べています。ここは あまりおいしそうなものも生えないので よくお馬さんたちを入れておく場所なのですが いつもいつもお馬さんだけでは 食べ残しが多くなるので 今回,牛たちを入れました。

Carte 090926

かなりの斜面で 居心地もあまり良くないので 牛たちには嫌われますが これも Jおじさんが忙しくて 草がふんだんにあるジョンさんちに なかなか連れて行けないからです。

牛たちには気の毒だけれど ここは上から一目で見渡せるので 私はらくちんです。図で見るとちっちゃいですが 傾斜地なので これでも67アールあります。昔,ここで羊を飼っていたことがあって、上から牛たちを見ると お山の羊飼い気分です。

そうして,羊は 毎年毛を刈ったり,足の消毒をしないといけないし、病気にもなりやすくてめんどうだから やっぱり牛がいいな~ と思っていたら、もう『よそに行きたいよぉ~。』と叫ぶ牛が。

Jおじさんのコンクリ作業が明日で終わるから もうちょっと待ってー。

晴天、工事はかどる

今日も秋晴れのボラン農場です。今日も と言うのは 先週の週末から めずらしく晴天で 風もないおだやかなお天気になったからです。うれしいことに このお天気は当分続く見通しです。

090923 1

とっくの昔に 家の東側と西側の壁が終了したのに まだ南と北の三角切妻が建っていないのは・・・

これをごらんください。

090923 2

少し前の写真だけれど 手前部分、壁の一番上になるプロックには 溝が付いていて,その中に鉄棒が入っています。壁上部一周と窓やドアの上の部分には この溝型のブロックに鉄棒を入れて コンクリートを流します。

090923 3

今,Jおじさんが行っているのが このコンクリ作業です。これだけの溝なので かなりの量のコンクリートが入ります。はじめの計算では 2立方メートルと見積もったけれど 実際にはもっと入りそうです。計算しなかった角と中間の柱になるプロックにも 上からコンクリートを流して強度を確保します。

こういう 思ったよりずっと時間がかかる作業で 予定がかなり遅れています。でも,お天気は良いし,今のところ 牛たちもお馬さんたちも静かにしてくれているので 仕事もどんどんはかどります。(ちなみに 私はオスカルのトレーニングで お互いに運動不足予防中。)

チビ、短足、デブ

いえ,私のことではなくて、うちのだなえがこう言われたのです。う~ん,いくらアルモリカン牛を危機から救ったA氏 とは言え,ここまで侮辱されると・・・

見てください。大きい方はみよで、うしろがだなえです。

090917 0

みよは3才半で もう少し大きくなるはずだけど ごく中型の牛です。それに比べて まだ18ヵ月のだなえがチビ? よう見てや! 脚はスラッとして長い とは言われへんけど,デブとはなに?! ぽっちゃりしてる とか もうちょっと言い方があるんちゃう?!と 私は おとといからA氏の言ったことに対して 怒っています。 

月曜日にA氏から電話があってから,翌日 A氏が予定を変更して わざわざボラン農場まで エルネストを見にいらっしゃいました。なぜ,そんなに興味があるか と言うと,エルネストは 母親のアーニカが お蔵入りの貴重な冷凍精液をもらって生まれた牛だからです。

その種雄牛は 1962年生れで《ウラニウム》という名です。じゃあ,その《ウラニウム》という牛は よほど立派な牛だったろう とお思いになるかも知れませんが,それはわかりません。写真も記録もありません。ただ、《ウラニウム》が貴重なのは もうストロー2本しか残っていないからです。

お蔵入り特別リザーブ種雄牛というのは とにかく数が少ないからです。それをA氏が選んだ雌牛と交配して 生まれた雄牛を人工授精に使い 遺伝子を保存して行こう ということが数年前から行われています。こうして ボラン農場からは ボランとすもうが世に出たわけです。

さて,そのウラニウムの息子 エルネストですが、ボランやすもうに比べると ごくふつうの子牛なので 私たちは 去勢してお肉にするつもりでいました。また,A氏は まさかアーニカにもらったストロー2本で 2年続けて子牛が2頭生まれる(これが正常なのでしょうが・・・)とは 夢にも思っていませんでした。

ウラニウムの息子が生まれていたことを知った(ずっと前にそう言ったのに,覚えていなかった)A氏は 忙しいところ ボラン農場に来て エルネストの写真を撮って行きました。

翌日,水曜日は バリの畜産研究所(今年定年退職したA氏の後任)のDさんと ブルターニュ自然公園のSさんの訪問がありました。Dさんは まだボラン農場に来たことがなかったので うちの牛たちを見てもらいました。せっかく生まれたエルネストをどうするかは 私たち次第 ということでした。

ところが その夜,A氏からメールが来ていました。

エルネストを人工授精センターに入れるべきだ ということで、その理由として,ウラニウムの娘2頭のうち、一頭は種雄牛の母として推薦できるけれど、ボラン農場のだなえは《チビで短足でデブ》で望みがないから エルネストの存在は貴重なものである というような内容でした。

あんまり大したことのないエルネストだけれど 後がないから種雄牛にしたい というのはわかるけど,なにも姉をそこまでボロクソに言うことはないでしょー。

早撃ちSumo

先週末ほどではないけれど 相変わらず風が強いボラン農場です。Jによると 今夜からまたいっそう風が強くなるそうです。毎年、お彼岸が近づくと お天気が荒れるものです。幸い(?)、家の壁工事が遅れていて まだそこまで行っていませんが お友達の土建屋さんにも 大工さんにも 切妻(三角)部分は 強風で崩れる恐れがあるので 注意するように言われています。

Carte 090914

さて,これも毎年のことですが ボラン農場の草がなくなったので そろそろ 牛たち(牝牛+子牛)を 去勢くんたちがいるジョンさんちに連れて行く予定です。あちらは ほとんどボラン農場と同じ面積で 土が深く、去勢がたった5頭いるだけだし 草が伸び過ぎてしまうのです。

そのために 牛たちの中でここに残るメンバーは とか,もう5ヵ月になったエルネストと まだ2ヵ月だけどエドワードの去勢を 今週にでもしないと とか話をしていました。

ところが、今日 アルモリカン牛保存活動開始時の担当者であるA氏から カリプソ(すもう)の精液採取が終わったから返す という知らせが・・・ 

すもうは 4月中に ボラン農場からそれほど遠くないセンターに入ったはずだったのですが うちに来てくれる授精師さんに聞いても『知らない。』と言うことでした。

ちょうど 4月頃,すもうが当初いたテストセンターから ブルータングの感染を避けるために こちらのセンターにホルスタイン子牛が多数移動して来た というのを聞きました。だから,すもうの場所がなくなって こちらに来るのが遅れているのかも知れない と解釈していました。

でも,もう9月だから いくらなんでも来ているだろう と思い,センターに問い合わせて すもうに会いに行くつもりにしていました。それが、もう終わったから取りにおいで? 

まあ,テストセンター行きのトラックに ついでに乗せてきてくださるそうなので 手間がなくてよかったのですが、なぜこんなに早く終わったのか と言うと,すもうは 生産性バツグンだったそうです。こんな種雄牛って なんて形容したら良いのでしょうか?

まだ、来年にならないと戻って来ない と思い込んでいたすもうが帰って来る となると全くの計算違いです。牛舎は もう定員いっぱいで 冬になったらつないでごはんを食べさせる場所がありません。だから それまでに だれか買ってくれる人を探さないといけないのですが,当面どうするか?

去勢くんたちといっしょにジョンさんち という手もあるのですが 私たちの目の届かないところなので 不安です。なら、居残り組とボラン農場 ということになりそうですが そうすると もう一度居残りメンバーの検討が必要です。あぁ、もう種雄牛はやっかいでこりごりです。

A氏の話にもうひとつおまけがあります。

『エルネストを種雄牛候補にするから 去勢しないように。』

えぇーっ、だれがそんなこと決めたん! と思っても,もう残りなしの冷凍精液をもらったからには 無視することもできません。でも,エルネストってお母さんのアーニカにそっくりで すもうみたいな美男子とはちがうんやけど・・・

北風ピューピュー

今週のはじめはお天気が良くて 気温も上がり、インディアンサマーとか言っていたのに 昨日から 北東の強い風が吹き始め,えらい寒くなりました。

090911 1

北風の冷たさを 写真で感じていただけたでしょうか。実際の気温は20℃近くまで上がったはずなのに 体感気温は私の感覚では5℃です。

火曜日にお客様があって 外でお昼ごはんを食べたのがウソのようです。7月のぺ○○○さんたちの時と同じで 外で座っていても寒くなかったのは その日だけ。ホッ,運が良かった。

北からのカラッ風なので 砂ぽこりはすごいし、牧草も乾燥気味です。土が浅いところは草が枯れはじめ あちこちに岩肌が見え出し、ちょっとハラハラしています。いえ、牛たちが食べる草が心配なのではなく 土がないところ、すなわち岩は農地外で ボラン農場の面積が減ってしまいそうだからです。

石や岩は少しずつ地面から出てくる というのは冗談 と思われるでしょうが ボラン農場に限ると事実です。ひどいところでは 私たちがここに来てから17年で 5センチは出てきました。このスピードで岩に出て来られると そのうちここは巨大な日本庭園か なんて想像してしまいます。

牛たちは もう水曜日の夕方から もう一つ北の牧区にも行けるようになりました。このごろは 冬に備えて牛たちも食欲旺盛で どんどん進ませています。とりあえず《ボラン農場案内図》の更新は次回 ということに・・・

オスカルの教育

オスカルくんがうちに来てから もう寝ても覚めても《オスカル》で 朝から晩まで楽しいボラン農場です。犬がこんなにまでかわいいとは・・・ 見た目も ぬいぐるみが歩いてるみたいで かわいいし,私たちのことが大好きみたいで どこにでもついて来るところが またかわいいのです。

はじめは 一週間はつないでおく と言ってたのに、もうとっくに放し飼いです。Jおじさんは オスカルのことを《ボクの犬》と呼び,私はまだ早いと言うのに 車に乗っけて 羊飼いのジョンさんちに連れて行きました。べつに羊飼いをさせるのではなくて 単に車に乗る訓練 と言うことで。羊には会わなかったらしいけれど オスカルは 首にしっかり羊のフンを付けて来ました。(なんで 犬って汚い物が好きなのでしょうか。)

昨日は 牛たちが騒いでいるので どうしたのか見に行ったら,Jとオスカルが放牧地に!

Carte 090907

オスカルは 牛たちに取り巻かれても 怖がらなかったけれど 牛があまり近くに来ると 吠えて,なかなか牛飼いの才能がありそうです。それに ありとあらゆるしぐさが りんりんにそっくりで オスカルにも ピレネーの血が流れているのでは?

それにしても なんでこんなにかわいい犬を捨てたのか 全く理解できません。どこかにふらーっと行っても 呼べば飛んで来るし、言うことは良く聞くし、つないでも、ひとりにしても 泣いたりしないし,申し分のない優等生です。

でも,それも 初めて来た家で緊張していたからかも知れません。昨日、Jがトラクターで作業をしている間 つないだままにしていたら やっぱりいたずらをしてくれました。勝手に入ってはいけない家(小屋)の中にあった 私のスリッパと卵ケースが外に! ただ 外に持って来ただけのことですが 私が怒ったふりをして 口をきいてやらなかったら 隅の方に寝そべって しょぼーんとしていました。

あんまりかわいそうだったので すぐに許してやりましたが あれからいたずらはしていません。あとは ねこを見ると突進するのを止めてくれると サイコーなのですが・・・ かわいそうに ふわふわは オスカーがドアの前にいるので 家の中に入れず ひねくれてしまいそうです。

その名オスカル

昨日も今日の午前中も まだにわか雨程度だったのに 午後からとうとう本格的な雨になってしまいました。その雨の中,先日の動物愛護協会 - SPAまで行って来ました。

今日から うちの子になったオスカルくんです。

090902 1

こうして見ると どっかのおっさんみたいな顔だけど 近くで見るとけっこうハンサムです。オスカルくん というのは もともと付けられていた名前で、本当は《オスカー》と発音するのですが フランス語っぼく オスカルさま ということにしました。

オスカルくんは 迷子犬で なくしたという届けもなく(捨て犬?),担当の方からは まだ教育ができていない犬ですよ と聞いていました。でも,車には慣れてるみたいで うちまでの1時間半、おりこうさんにしていました。

まず,自分は ボラン農場の番犬 という認識ができるまで 納屋にある犬小屋につないであります。ところが そのりんりんのお古の犬小屋は 入口を大きくしたけれど オスカルくんには小さ過ぎました。この間見た時は そんなに大きく感じなかったのに・・・

オスカルくんは まだ10ヵ月の子供で 落ち着きがなく ボンボン飛びつかれっ放しです。でも,ものわかりは良さそうなので これからじっくり教育して行きます。

なんでこんなに違うの?

牛たちは もう一週間以上家の隣の牧区にいて 草もだいたい食べ尽くしてしまったから 隣にも行けるようにしようか と言い出したのは私です。

昨日の朝,そのつもりで行ったのに 牛たちは 知ら~ん顔でくちゃくちゃやってました。昨日の写真がそうです。べつによそに行きたくないんだったら まだいいか と水の補給だけにしました。

ところが 午後になってJがちょっと顔を出すと いったい何が起ったのか と思うほどの大騒ぎに・・・ そのうち、牛たちの声がぴたっと止んで 静かになったのは Jが隣の柵を開けてやったから。もう,私に言ってくれれば 喜んで開けてやったのに。

Carte 090901

本当に Jおじさんは 牛たちのアイドルです。ちょっと顔が見えただけで 牛たちは 収拾がつかないほど興奮したりします。(メスの方が圧倒的に多いから?)食べるのに忙しい時でも『ボー』と一声だけは発します

私だって、いやJよりももっと牛たちのことを思いやって 毎日あれこれめんどうを見ているのに・・・ なんか嫉妬を感じます。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。