ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

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今朝のボラン農場

私たちが住んでいる小屋のすぐ横の牧草地。

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牛は、たった3頭(小さいのも含めて)になってしまいました。おとといの木曜日、雨の中、6頭の母牛+3頭の子牛を、去勢たちがいるジョンさんちに連れて行ったからです。

ボラン農場にはもう草がなくなったので、まだ少しは草があるジョンさんちに移動しないと、とずっと前から言っていたのを、なんだかんだとギリギリになって実行しました。

牛たちをトレーラーに乗せるのは、お互いに(牛と私たち)好きじゃないので、いつも気が重くなります。でも、始めて見ると驚いたことに、みんなさっさと乗ってくれて、夕方遅くならないうちに無事終了しました。

今回が初めての子牛たちも、お母さんにぴったり付いて、勇気を出してトレーラーに乗り込みました。お母さんの方も、子供がいっしょだと安心するみたいです。

さて、さびしくなった今朝のボラン農場。あれっ と思って良く見てみると・・・

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やっぱりおかしい! 間違いがおわかりになるでしょうか。

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フェストナットのお母さん、だなえは、こちらです。フェストナットが食らい付いているのは、まだ18ヵ月のエミリー。おっぱいが出るわけありません。

エミリーは、先日人工授精をやり直したばかり、だなえは、出産以来まだ発情しないので、どちらも様子を見るため居残りです。急にみんながいなくなって二頭とも(フェストナットだけ平気な顔)落ち着きがなく、不安そうで、私が顔を出すと駆けよって来ます。

追伸:日本はまだ猛暑と聞いたので言いそびれてしまいましたが、こちらは、もうすっかり秋の気配です。今日は久しぶりの秋晴れ。もちろん、ストーブを点けています。
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草架の女王

いつも、みんなと団体行動ができないアウトサイダー牛、と紹介して来たマルキーズは、この5月で14才になりました。ボラン農場の牛たちの最年長です。

前にいたイッジーばあちゃんは、15才で亡くなるまで、子牛を10頭産みました。マルキーズは、すでに11頭産み、どうも見た感じ12頭目がお腹の中にいるようです。順調に行けば、11月下旬にお誕生、だけど・・・

ちょっと昔の文献によると、アルモリカンは短命で、3産以上は期待しない方が良かったそうですから、うちの牛たちはみんな奇跡的な長寿、と言うことなのでしょうか。

でも、マルキーズもかなりの年になり、みんなからポツンと離れたところで寝そべっていたりすると、ちょっと心配で、近くまで行ってちゃんと反芻しているか確認してしまいます。

そのマルキーズがこの頃・・・(写真中央)

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だいたい、いつ見に行っても草架の前に陣取って、満足そうに乾草をかみしめ、誰が来ようが、じゃまになったら角でぶっ飛ばすからいいの と言った感じてす。そう言えば、いつもすましてるわりには、食べ物についつらてしまうマルキーズです。

でも、最近そのマルキーズの美点にやっと気が付きました。

エミリー(一回目はダメでまた発情)の二回目の人工授精をした時、ひとりで牛舎につないでおくと不安だろう、とマルキーズもいっしょにつなぎました。牛舎につながれる=乾草が食べれる という公式が成り立っているので、マルキーズは素直に来てくれます。

人工授精が終り、二頭をみんながいる放牧地に戻し、牛舎の掃除を始めた時です。エミリーがいたところは一面グチャグチャで、床のわらは全部掃き出すしかありませんでした。それぞれの席は、ただつなぐ鎖があるだけで、仕切りも何もなく、後ろを見ようとおしりを振って餌箱に対して平行になってしまうのがいます。エミリーも落ち着かず、おしりを移動しながら各種排泄物を落としたので、そこら中汚くなったのです。

ところが、いつもひたすら餌箱を正面に立ったままのマルキーズは、後ろの方のわらが汚れているだけでした。うんちはお得意の(おしりが全く汚れない)噴水式で、ちょうど掃き出し溝の中に落下するからです。ただし、その時そばにいると、とばっちりを受ける恐れがあるので、マルキーズがその体勢を取ったら、大急ぎで数メートルは離れないといけませんが。

こういう、取り扱い方法さえわかっていれば、良い牛だと思えるのがマルキーズです。

海の匂い

このごろ、小屋からちょっと外に出ると、海の匂いが。なぜかと言うと、数日前Jおじさんが、小屋裏の土手のシダを刈ったからです。Jおじさんは、土手の上のシダが伸びると、視界がさえぎられるてイヤ、とけっこうマメにシダ刈りをします。するとこの匂いが・・・。シダは、海藻が陸に上がったものだそうです。だから、ヨードがたくさん含まれていて、茎を切ると海がすぐそこまで来たような匂いがします。

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山奥のT村にいると、海は遠い存在だけど、ブルターニュは海に囲まれているから、一般に《ブルターニュ=海》というイメージがあります。そう言えば、このところ仕事で南海岸や北海岸に行く機会がありました。近い所なら1時間で行けるので、そんなに遠くではないのです。それにしても、バカンス客の多かったこと! 今はバカンスシーズンなのだ、と改めて認識しました。T村でバカンス と言うと、お隣でやってる林間学校ぐらいですから。

ボラン農場では、油断するとシダがはびこってしまい苦労させられますが、よく考えてみると、海が近いせいで、陸に上がった海藻がここに居着いてしまった、としてもおかしくはありません。この間は、(ここに来て初めて見た)カモメが飛んで来たし・・・。

天の恵み、草の力

新月だった10日は、予定通り一日中雨になりました。しばらくぶりに『雨が降った!』と言えるほどの雨で、カラカラの牧草地にうっすら緑が戻って来ました。

羊飼いのジョンさんちでは

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これだけ広いと食べ物も充分で、去勢組はみんな仲良く、の~んびり。

ボラン農場の母牛組(母7頭に子牛4頭??+エミリー)は

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南側最後の牧区にも行けるようにしたら、もうほとんど食べ尽くしてしまいました。緑に見えるのは、うちの牛も食べないシダ。

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シダなどの迷惑草は、土の深いところまで根を張って、水分や栄養分を探しに行くので、こんな時でも元気です。だから、他の草を押しのけてはびこり、迷惑になる。(写真の子牛は本文とは関係なし。)

放牧地に今やっと緑が戻って来た と言っても、牛たちを入れるにはまだ早過ぎます。だから今年は、もう少し草が伸びるのを待って、例年よりずっと早く、母牛組もジョンさんちに行く予定です。

それまで、お腹の足しにと昨日乾草を草架に入れて持って行ったら、一日で約200キロのロール一本を平らげてしまいました。(冬に牛舎で食べる時は、一本で牛と馬の2日分。)いくら、食べる物がある時に食いだめして、脂肪でカロリーを保存できるアルモリカンでも、これはちょっと・・・。

牛は旅行好きか

もう、何週間も前から、ボラン農場の年長組の去勢たちをジョンさんちに連れて行かないと と言っていました。去勢のジョンさんちへの移動は 去年は6月、その前の年は4月だったので、今年は大幅に遅れました。

ジョンさんちは、乾草を穫った後の草の伸び具合を見ていたのですが、川に囲まれた土の深い所だけに、草の青さはボラン農場とは大違いです。じゃあ、去勢年長組、もも、エコ、ユーロ、それにこのごろぐんと大きくなったエドワード、の4頭を連れて行こう ということになりました。

そう言いながら、(待ちに待った)雨が(ちょっとだけ)降ったりして、なかなか行動に移らず、昨日とうとう『今日はやろな。』と言うことに。

牛たちの移動は、今までに何回もしたけれど、どうしても好きになれません。だいたい、牛たちにとって車に乗ってドライブするのが楽しい とは思えません。おもしろくもないことを、無理やりさせるのはイヤです。それに、エコもユーロもお母さんたちに負けない位大きくなって、トレーラーに押し込むのは大変やろうなぁ・・・。だからと言って、しないわけにはいかないので、朝からその用意をボツボツ始めました。

当初、『昼には4頭を牛舎につなぐ。』予定だったのが、トレーラーや牛舎の準備しているうちに、『お腹空いたなぁ。早めに昼ご飯食べて、午後一気にやろか。』という意見が出て、可決されました。

そして午後は、牛たち全員を牛舎横のパドックまで連れて来るところから始まりました。フェストナットもいるし、他の子牛たちもいるので、とんでもない所に走って行ったらどうしよう と少し不安でしたが、みんなお行儀よく並んでパドックに入ってくれました。

マルキーズをおとりにして牛舎につないでおいたら、目当ての4頭だけうまーい具合に捕まりました。みんなこの冬の席をちゃんと覚えていて、ちゃんと順番どおりに並びました。

そして、もも+エドワード組から出発です。ももは前回、停車した時にひっくり返って、角の先が折れてしまったのですが、それにも懲りずおとなしくトレーラーに乗ってくれました。エドワードは神経質そうなわりに、お友達のももくんが先に乗っていたせいか、どんどん乗ってくれました。

残りの2頭は重いので一頭ずつ運んだけれど、怖がらず、暴れず、全てすんなり行きました。できるなら、乗り物で移動させたくないけれど、どうしても最後の旅だけは避けられないので、やっぱりこうして小さい時から慣らせておく方が良いみたいです。それにしても、牛たちの学習能力には、いつも驚かされます。牛も子供たちと同じで、かまえばかまうほど良い?

こうして、数日前までこんな感じだったのが、

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今朝は、こんなにさびしくなってしまいました。

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ジョンさんちに行った4頭は、昨日、前からいる4頭(カランバー、だいご、だごべえ、デラックス)のお出迎えを受けて、みんなで走り回っていました。今度、Jおじさんに頼んで写真を撮って来てもらいます。

あめあめ、ふれふれ

お仕事が夏休みで、ぼ~っとしていたら、もう8月。暑さもハエもおさまったものの、雨らしい雨が全く降らず、かなり深刻な状況になって来ました。そう、草が全く生えないのです。

今まで何年も雨ばかりで、ぼやきっ放しだったけれど、ボラン農場に雨が降らないと、大変なことになります。農場全体が岩の上に乗っかっているので、土が所によっては数センチ、と極端に浅いのです。だから、雨が降らないと、あっという間に砂漠に・・・。

最近はなかったけれど、今までに牧草が夏枯れすることは何度もありました。牛たちは、カラカラに乾いた草でどうにかガマンしてくれました。でも今年は、春先から雨がほとんどなく、草が伸びなかったままなのです。だから、せっかくのお天気なのに、乾草にする草さえありません。

ただでも足りない乾草を、今から牛たちに食べさせたら、冬の分がなくなってしまいます。う~ン、どうしよう・・・。幸い牛たちは、わがままを言わずに、あるものですましてくれていますが、それも限度があります。

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7月14日に生まれたフェストナットとお母さんのだなえは、一週間小屋の横で寝泊まりし、その後みんなの所に戻りました。

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フェストナットは、警戒しているのか、ただの好奇心なのか、放牧地に行くと、いつもこんな感じでじーっと見られます。

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先週の暑かった日、フェストナットが群れから離れて、日なたで寝ていたのを起こしたことがあります。具合が悪いのではないか、とそれから頻繁に見に行っていました。下痢はなく、ただなんとなく元気がなく、寝ていることが多い日が何日も続きました。その間私たちは、フェストナットとだなえをまた牛舎に戻すべきか、迷いました。

でも、二三日前、事実が判明しました。フェストナットは、生まれてすぐの時は、とても頻繁におっぱいを飲みました。ところが、少し大きくなってまとめ飲みができるようになり、お腹がいっぱいで眠りこけることが多くなったらしいのです。今まで、そんなオスの子牛はいたけれど、女の子では初めてです。寝る子は育つ?

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