ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

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冬小休止

雨がやっと止んだ と思ったら、今度は、北風ピューピューで凍えそうな日が続きました。でも今日は、久々に朝から晴れの穏やかなお天気になりました。

牛たちは、昨日開けた北の牧区に。

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朝のうちは、ほんの少し伸びた草を探し歩いていた牛も、お昼になると、ぽかぽかひなたでおくつろぎ。

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ああっ、あの真っ白なものは?!

はい、フェスト・ナットのおなかです。おなかがこんなに白いのは、フェスト・ナットだけなので、顔を見なくてもわかります。

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あーあ、早く春になるといいのにねぇ。

私が『ほな、行こかぁ。』と言うと、マルキーズを先頭に、寝ていた牛たちも立ち上がり、牛舎を目指して歩き始めました。午前中、あれだけ食べたからもうええ と言う牛はいません。乾草は、また別のおなかに入ります。

この陽気で、シラミも活発になったみたいで、ふじお(この子も良いカーペットになりそう)が牛舎の柱で、首を一生懸命掻いていました。妹のファンタも首の毛が少し薄くなったような・・・。殺虫剤は使いたくないので、自家製のラベンダーの粉をまぶしてやりました。(効くかな?)

私もぼーっとしていないで、ボラン農場案内図を更新しなくては。
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くるくる巻き毛の謎

10月に生まれてから、もう何度も登場したフリゼット。カメラを構えるとポーズをとってくれるし、絵になる子なので、写真はいくらでもあります。

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フリゼットは、まだ3ヵ月半だけど、もう牛舎に席があって、お隣のおばさん(マルキーズ)に餌(乾草)を盗み食いされても、じっとがまんの子をしています。このごろは、怖いものなしの小さい子たちといっしょに、Jおじさんと遊ぶ(遊んであげる?)ようになりました。

フリゼットは、見た感じ通り、静かでおっとりした子です。お母さんのベルナデットも穏やかな性格で扱いやすい牛だし、お父さんがあの《ものぐさボラン君》と言うと、納得いただけるでしょう。

ところが、お父さんがボラン君 は私のミスです。ベルナデットに種付けした時、私は母系ばかりに気を取られて、ついベルナデットもボラン君も、お父さんがラシーヌなのを忘れてしまいました。去年、3ヵ月になる前に急死したエバンのこともあるし、もうどうしようもないアホなことをして、ちょっと怖かったのですが、今のところフリゼットは元気です。

フリゼットの兄、エリオットもまた、ベルナデットに良く似たくるくる巻き毛牛です。

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お父さんはすもうで、同じ家系だけれど、まあそれほど近すぎない関係です。だから、巻き毛の子を狙うには、ベルナデット×すもうが正解なのです。

このくるくる巻き毛牛を、フランスの牛を良く知っている人に見せると、きっと《サレルス》と言うでしょう。遥か遠い中央山塊(だったと思う)に昔からいるサレルスとアルモリカンは、何の関係もありません。なのに、こんなにそっくりなのは???

ボラン農場のアルモリカンに、どこからこんな遺伝子が入って来たのかは、今なお謎のままです。くるくる巻き毛姉妹、バルダとベルナデットのお母さん、たまは、あれから一頭も巻き毛の子牛を産んでいないそうです。じゃあ、バルダ、ベルナデットのお父さん、ラシーヌ? でも、アーニカも、ボランも、ベラも、ラシーヌの子なのに、巻き毛ではないし、フリゼット以外巻き毛の子が生まれたこともありません。

ボラン農場のくるくる巻き毛第一号は、バルダでした。せっかく秘蔵のラシーヌをもらって生まれた子なのに、アルモリカンには似ても似つかない とお肉になりました。ところが、そのお肉がたいそうおいしくて、歩留りも記録的に良かったので、それ以来、私たちはくるくる巻き毛を追求するように。

このタイプの牛の特徴は、巻き毛だけではなくて、性格が良いこと。おまけに、みんな丸いおしりをしています。牛飼いにとって、本当にありがたい牛です。おしりの肉付きが良いと、赤身のお肉がたくさん取れるのですが、決して肉牛特有のパサパサしたお肉ではありません。あくまでも、アルモリカン特有のしっとりしたお肉です。これなら、脂身だらけでサシがびっしり入ったお肉が苦手なお客さんも大満足です。

これからベルナデットにどんどん巻き毛の子を産んでもらって、ボラン農場の牛全員がくるくる巻き毛に!? 

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『これは羊ではありません。牛です。』って注意書きが必要になるでしょうか。

仔牛肉にしたらおいしそう

予定日を10日以上過ぎたのに、アーニカはまだ産んでいません。いくらなんでもおかしいので、もう一度確認したら、一ヵ月数えまちがいをしていました。みよちゃんとは一ヵ月ではなくほとんど二ヵ月、間が空いていました。でも、あんなにまで膨らんで、まだ産まないなんて信じられません。歩く姿はどう見てもカバで、本人(本牛?)もしんどそうです。

さて、子牛のフェスト・ナット(アーニカの孫娘)とフリゼットは、先週から牛舎につながれる訓練を受けています。フェスト・ナットはお母さんとみよの間の空席に、フリゼットは一年生3頭の続きです。もう今週になると、2頭とも慣れて、嫌がりはしても暴れずにつながせてくれます。

最初、Jおじさんがフェスト・ナットをチェーンでつないでいる間、私が後ろからフェスト・ナットを押さえていたのですが、その丸々太ったおしりをさわりながら、思わず『ぅわー、おいしそう! お肉にしたら、60キロはあるんちゃう。』と言って、Jおじさんのひんしゅくを買いました。でも、毛皮をカーペットにしたら気持ち良さそう というのは同感だそうです。

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お天気がやっと良くなった今日のお昼の写真です。フェスト・ナットは、6ヵ月でこんなに大きくなりました。顔が叔父に当たるエドゥにそっくりで、笑ってしまいます。生まれてすぐの時の面影は全くなしです。

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フェスト・ナットのお父さんはタンブーで、ごく普通に出回っている種雄牛だけど、お母さんのだなえは、父親がウラニウムで、世界に一つしかないめずらしい血筋です。だから本来だなえは、未来の種雄牛の毋になっても良かったのに、当時その判断をしていたA氏から、ちび・デブ・短足 とののしられ、選抜から外された という背景があります。

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だなえはフェスト・ナットを産んでから、スリムになって、背丈も伸びて、立派な毋牛になりました。ちょっと怖がりなところはあるけれど、私たちにも慣れたし、おとなしいものです。

(うちの)牛は5才ごろまで成長を続けるので、あまり早く結論を出してはいけません。だから、フェスト・ナットも、いくらおいそうとは言っても、今食べてしまう訳にはいかないのです。

は~るよ来い、ま~どよ来い

窓の話をするのは気が重いのですが、心配してくださる方もいるので、知らん顔はできません。

全て幅が狭過ぎる窓に、棒を継ぎ足すなどという応急処置のようなことはしないで、ちゃんとした窓が欲しい という私たちの要求を聞いてもらえる望みはあまりありませんでした。

ただ寸法が合わないだけではなく、よく見るといやに粗末な窓で、Jおじさんはがっかりしていました。この程度の窓だったら、L○P○○○というお店に行けば、標準寸法なら在庫があるので、すぐに持ち帰ることもできたのです。それに大量生産だから、値段も安いし。

ずいぶん前の話だけど、うちの近くのお店でS○○○Cの製品を見せてもらって、品質に申し分ないし、全て寸法通り作ってくれる ということで、私たちはそれに決めていました。

Jおじさんが、(粗末な)窓を見ながら、『それにしても、なんで《S○○○C》の名前がどこにも書いてないんやろう?』梱包のラベルに、会社らしき名前と住所が書いてあったので、もしかしたらS○○○C社が忙しくて、外注に出した疑いが出て来ました。前に見せてもらったのより質が悪いのは、そのせいかも知れません。

そう言えば・・・・! 窓を受け取った時の書類には、注文書とは違う製品名が書いてあったのを思い出しました。その時は、S○○○C社が製品名を変えたんだろうぐらいに思ったのですが・・・。

運良くインターネットが動いていたので(一日に10分ほどしか動かない)、製品名からメーカーを検索すると・・・ええーっ、G○○○?! Jおじさんに言わせると L○P○○○レベルの会社です。そこのと知っていれば、はじめからL○P○○○で買っていました。

それじゃあ、サギにあったような物 とJおじさんは、お店からの連絡を待たずに、月曜日の朝、お店に乗り込んで行くことにしました。

乗り込んで行く、とは言っても、《幅を合わせるための棒を付け足す》という解決法から《希望したメーカーで作り直してもらう》に、そう簡単に持って行けるとは思いませんでした。きっと、言い合いになって、当局に訴えてやるとか脅して、けんかになって、ひどいことになるやろなぁ と予想していました。

ところが、なんのことはない、店長さんに事情を説明すると、あっさりJおじさんの要求を聞いてもらえました。でも、なぜG○○○社になってしまったか と言うと、S○○○C社の納期が長かったので、担当者が気を利かせて納期が短い(でも結局長くなった)G○○○社にしたそうです。

ということで、さっそくS○○○C社の営業さんがうちまで寸法を採りに来てくれました。S○○○C社だと、仕上げも、ドアや窓のノブも、全部選べて大満足です。もう、はじめからそうしてくれれば良かったのに・・・。

ただ一つ良くないのが納期です。今週発注して、でき上がるのが3月中旬。たかが窓とドアで工事は半年遅れてしまいました。さすが、気の長い私たちも、もううんざりです。

さて、引き続き毎日雨のボラン農場です。牛たちがもう一つ隣の牧区にも行けるようになったので、案内図を更新しました。今日の話題は、やっぱり窓です。

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営業さんの靴には、二人とも見とれてしまいました。Jおじさんは、こんな靴どこで売ってるんやろう とあきれていました。私たちきっと田舎者なんです。

ふぶきは私の娘?

昨日は、キャー!晴れたぁー と飛び跳ねたくなるほどの晴天でした。お天気がずーっと悪かったので、こんな日は、あぁ、生きていて良かった と思うほど感激してしまいます。そんな喜びもほんのつかの間で、今日は午後からまたまた雨になりました。

ふぶきとマルキーズ
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暖かいから と先週から外に放り出された子牛ちゃんたち。雨にも負けず、風にも負けず、元気に走り回っています。

さて、11月27日に生まれたふぶきが、一ヵ月を過ぎても牛舎で寝ていたのは、朝晩の授乳のためでした。ふぶきは、最初の250cc入りのビール瓶なら、自分でちゃんと飲んだのに、子牛用の大きな乳首になると、自分で口に入れることができませんでした。おなかが空いているはずなのに、ミルクを口まで持って行くと、イヤイヤをするふぶき。おじさんと二人かがりで無理やり飲ませると、それなりに飲んでくれるけど、私の顔を見ると逃げ隠れしました。

子牛用の授乳バケツに移行してすぐのことでした。ふぶきがあんまり嫌がるので、《そんなにイヤやったら、勝手にし!》と怒って、ミルクをやらずに帰ろうとしました。牛舎の扉を閉めるのにふと振り返ると、ふぶきが私の後を追って来ていました。私は、アタマに来ていたので、無視しようとしたけれど、こんなに小さい子に怒ってもかわいそう と気が変わって、扉の所まで戻って来ました。

扉の向こう側にふぶきがいたので、《飲みたいの?》とバケツを目の前に差し出すと、器用に飲み始めるではありませんか。やっぱり、無理強いしない方が良いんやね。自分なりに飲みたかったのに・・・、ごめんね、ふぶき。とか、涙が出そうになりました。

??いや、いくらなんでも急にこんなに上手に飲むのはおかしい と無心にミルクを飲んでいる子牛の耳標の番号を見ると《4077》。な~んや、ファンタやんか~。

私が後ろを向いている間に、ふぶきとファンタが場所を入れ替わったようです。

そんな具合で、ふぶきにミルクを飲ませるのに、苦労して来ました。バケツだとふぶきともみ合いになって、上からミルクが飛び出るので、2リットル入りのペットボトルに子牛用の乳首を付けたり。とにかく、少なくとも、朝晩2リットルずつ飲めるようになるまで、夜は牛舎に寝かせていました。

そして、どうにか2リットルお腹に入るようになって、ふぶきも他の子牛たちと外に寝に行くようになりました。最初の朝、飲みたがらないかも知れないから、ペットボトルに2リットル入れて持って行くと、案外簡単に飲み干しました。お外で遊ぶと、お腹が減るのでしょうか。

二日目からはバケツで持って行くと、全く関係ない牛たちが、何かおいしい物でも入っているのか と見に来て大騒ぎになりましたが、ふぶきは平然と飲んでくれました。それに、2リットルでは飲み足らないようなので、3リットルに増やしました。

さて、隣の牧区を開けたので、今朝はみんなそちらにいました。なんとふぶきは、私の顔を見るなり、走って来るではありませんか。ところが、お友達のファンタもつられて走って来たので、あわやミルクの取り合いに。ファンタを叱ったら、お母さんのところに言いつけに行ったので、ふぶきは、ゆっくりミルクを飲むことができました。

お腹いっぱい飲んで、もういらない と言うのに、ふぶきはいつまでも私の後を付いて来ました。あんまりかわいいので、思いっきりなでてやりました。牛飼いをしていて何が楽しいか と言うと、こうやって牛に好かれているのを感じる時です。

Jおじさんは、性格がマルキーズにそっくりで、おしりも座薬型(先が狭くなってる。ファンタとふみはおしりの幅が広い。)とふぶきを嫌っていますが、私はマルキーズ同様、大好きです。ふぶきのように、ちょっとひねくれた女の子を見ると、犬のりんりんもそうだったけれど、きっとうちに生まれて来るはずだった子が、何らかの理由で牛になって生まれて来たんだ と思います。マジで・・・。

かわいい子には・・・

お正月になっても、霧や雨が続くボラン農場です。一瞬、あっ、青空 と言うのが二回ほどあっただけで、毎日雨、または今にも雨が降り出しそうな空模様です。

おかげで気温は平年並みの10℃まで上がり、今晩は、ふぶき、ファンタ、ふみも、外で寝てもらうことにしました。12月は寒かったので、子牛とお母さん三組は、ずっと牛舎で寝ていました。でも、いつまでもいられると手間がかかるし、もうすぐこの冬4頭目が生まれるし、そろそろ外の生活に慣れさせる時が来ました。

そうは言っても、ふみはまだ生まれて2週間ちょっとなので、ふみとお母さんのみよだけは、牛舎に泊まらせようか とJおじさんは迷いました。でも、ふみにしたら、仲良しの他の子牛たちといっしょの方が良いだろう とみんなといっしょに外に出すことにしました。

みんな外に行った と思ったら、ファンタがひとりで牛舎まで戻って来ました。夜は牛舎で寝るもの と思い込んでるから? 他の子牛たちも戻って来るとめんどうなので、ファンタのおしりを押して、お母さんたちのいる放牧地まで連れて行きました。

今度こそみんな外に行った と思ったら雨が降り出し、Jおじさんが『子牛ら、迎えに行こか?』いえいえ、丈夫な牛になるには、小さいときから鍛えておかないと。かわいい子には旅 なのです。

さて、ずいぶん長い間、ボラン農場案内図の更新ができていませんでした。牛たちが南の牧区を一つずつ降りて行った日を覚えていたのに、ずっと前のことで忘れてしまいました。ボラン食堂の通常営業が始まった日も、12月の15日頃 というだけで、はっきり覚えてない なんて・・・。

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子牛たちが大の仲良しなのは良いけれど、ふぶきにミルクを飲ませていると、他の2頭も遊びに来て大変です。いつも、どこへ行くにも3頭いっしょで、私のあとをついて来る時なんか、かわいくてたまりません。

明日の朝、元気だと良いけれど・・・。

ああ、間に合った!

大晦日と言うのに、お掃除もまだしてないし、洗濯物は山のよう。もう今さらあわててもしょうがない と開き直って、どうにか年賀状の用意だけはできました。

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ボラン農場は、もう何日も晴れない霧の中で新年を迎えました。ちょっと寒さが緩んだ と思ったら、こちららしい湿度100%のお天気に。

べつに寒くないから、みんなといっしょに外に出せば良いのに、牛舎では毋子三組(マルキーズ+ふぶき、バランチーヌ+ファンタ、みよ+ふみ)がまだ寝泊まりしています。最後の見回りに行った時はもう今年になっていたので、みんなに新年のごあいさつをしました。(こんな時間だと言うのに、お母さんたちはもちろん、子牛たちもまだ起きてた。)

去年は、インターネットの接続がダメなまま、家の窓が付かないまま、ある会社から翻訳料を踏み倒されたまま、終わってしまったけど、そんなことは気にしないで、とにかく健康でさえあればどうにかなる と前向きに行き(生き)たいと思います。

みなさま、どうぞ良いお年を!

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