ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

あぁ、晴れた!

今朝は、霜で一面真っ白になりました。寒いんかな? と温度計を見ると、0℃でした。

お日さまが昇ると同時に、予定通り、南側最後の放牧地を開けに行きました。

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草がそんなにあるわけではないけれど、牛たちは、それでもけっこう満足して食べています。

お日さまが高くなると同時に、青空も出て、ひなたでこっくりのポポット。(お馬さんたちは、マルキーズとげんきのすぐ横。)

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こちら側の親子も、久しぶりのお日さまで気持ち良さそう。

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今日は、いつものようにマルキーズ親子の世話だけではなく、牛たちが南側に行く前に柵を見て回るのも、電気の接続も、お馬さんたちの水の補給も、みんな私一人でやりました。

Jおじさんは、昨日の夜からお腹の具合が悪くて、死にそうなくらい吐き気がして、頭まで痛いとかで、どうもウイルス性の胃腸炎らしいです。(午後には起きて来たけれど・・・。)

そう言えば、クリスマスに生ガキを食べてから、ちょうど2日目。2ダースの内、2個しか食べなかった私は平気だから、かなり疑わしいです。これでJおじさんは、当分生ガキを食べたがらない と思います。
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えっ、クリスマス?

そう言えば、昨日でした。今年は、日曜日に重なったせいか、意識せずにすんでしまったような・・・。

うちでは、特に、高価なプレゼントを買ったり、食べきれないほどのごちそうを作ったりしないけれど、これまで、毎年話題にして来たクリスマス。今年は、なぜか、フツーに過ぎてしまいました。

木曜日(22日)に銀行に用事があり、その帰りに、いつも行くスーパーに寄ったら、Jおじさんの大好物のカキ(2ダース入りの箱)が出ていたので、高かったけれど、これを逃すときっと買えない と思って、買って帰りました。

カキは、去年あたりから稚貝(多分こう呼ぶ)の死亡率が異常に高くなり、もうこれからはカキが食べられなくなる とか言っていました。それでも、全滅したわけではないので、いくらか出回っているけれど、値段は、去年の二倍高くなったような・・・。

そして、カキは生ものだから とその2ダースは、木曜日の夜全部食べてしまいました。

クリスマスイブの24日は、ごちそうの準備でお店はごった返す日なので、なるべく避けたかったけれど、パンだとか、なくては困るものが足りなくなって、また買い物に出かけました。

Jおじさんから、『この間のカキがおいしかったから、あったらまた買って来て。』とか言われて、もうあるわけないから『うん、まだあったらね~。』なんて軽々しく答えてしまいました。でも、奇跡的に数箱残っていたので(この辺りの人たちって、海産物はあまり食べない?)、また買うハメに。それから、ついでに辛口白ワインとレモンも・・・。

それが唯一のごちそうで、あとはいつも通りの晩ご飯でした。(だから写真を撮ろうなんて気にもならなかった。)

私たちは良いけれど、今年はなんと、ボラン食堂がまだ営業していません。今年は遅くまで草が残っていて、牛たちも、お馬さんたちも、まだ乾草なしでガマンしてくれています。Jおじさんも忙しくて、食堂を開く前にしておくはずだったこまごましたことが、まだできていないので、ちょっと待ってもらっている というところです。

それでも、牛たちは、今日の夕方ごろからプーブー言い出したので、昨日、牧草地をもう一つ開けたのに続いて、明日は南側最後の牧草地を開けて、それがすんだら、いよいよボラン食堂の開店です。

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上は、もうすぐ3ヵ月のガラとお母さんのベルナデット。この子、生まれた時から巨大(43キロ)だったけれど、どんどん大きくなっています。(顔はブスになって来てるような・・・。)

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こちらは、今日で1ヵ月になったげんきとお母さんのマルキーズ。げんきは、生まれた時から小さくて(26キロ)、お母さんそっくりです。

歩留り56パーセント

あいかわらず、どんより曇り空+時々雨のボラン農場です。でも、冬至も過ぎたところだし、明日は新月だし、そろそろカラッと寒くなるのを期待しています。

さて、今日は(牛たちが移動したボラン農場案内図はちょっと置いておいて)お肉の報告です。

巨大に見えたエコくん。枝肉重量は、目標の400キロを下回ったものの、精肉の重量が220キロちょっとで、歩留りが56%台という好成績でした。

去年今年と、この数字が52パーセント程度で低迷していて、お肉屋さん(業者さん)が、脂身のあるところを大きく取除いているのでは とか疑ったりもしましたが、今回は正常に戻りました。まだまだ、目標の60%には遠いですが、少し希望が蘇りました。

エコくんの等級がO(上から4番目)+の4と、去年同じ時期に出した、歩留りが49.5%と、ボラン農場始まって以来の最悪の成績だった《だごべえ》と全く同じで、今回もかなり悪いと予想していました。

でも、等級も月齢(33ヵ月)も全く同じなのに、こんなに違いが出ると、またまたわからなくなってしまいます。今回は、歩留りが6~7%良くなったのと、売れ行きが(お断りするほど)バツグンだったおかげで、売上も今までよりグンと上がり、私たちはゴキゲンのはずなんだけど・・・。

エコくんの前、9月末にお肉になったユーロくんは、月齢(32ヵ月)枝肉の重量も、等級(O=4)もほとんど同じだったけれど、歩留りは51,5%と、ひどいものでした。ところが、肉質は『BMSで言うとどの位?』とマジメに思うほど、サシが入っていました。

それなのに、エコくんのは、ほとんどサシが入っていません。赤身ばかりでも柔らかいので、それなりにおいしいのですが、あまりアルモリカンらしくありません。今までの最高の歩留りは、バルダ(メス・一産)の62%で、やっぱり赤身ばかりの柔らかいお肉でした。

サシが多かったか、少なかったか 考えて見ると、大まかに言って、イッジーばあちゃんの家系(例:ユーロ)が脂肪太りでサシが多く、マルキーズの家系(例:エコ)は、少ないような気がするのです。

もともと、イッジーばあちゃん系をやめてしまったのも、ブヨブヨ脂肪太りで、見るからに肉牛向きの体型ではない牛ばかり生まれたからです。でも、それをやめてしまったから、これからは、うちのお肉にサシがなくなる?!

今、ジョンさんちにいる去勢たちを見ると、例外のふじくん以外は、余分な脂肪のない、おしりが大きめな牛ばかりです。

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これも、多少の血縁関係は無視して、すもうを積極的に使った結果なのですが、そのせいで、肉質が変わり、赤身ばかりのお肉になったらどうするか というのが新たな心配事です。

少し前にお話しした《ブタ尻子牛》の話ですが、先週、検査結果が出ました。やっぱり、本物でした。とすると、母親のだなえも、父親のすもうも、必然的にその遺伝子(こちらではmhと呼ぶ)を持っているわけです。

今のところ、そのmh遺伝子がどこから来たのかわからないので、どの牛がそれを持っているかはっきり言えませんが、赤身のお肉 と言うと、みんなmh遺伝子のせいじゃないか とつい疑ってしまいます。

雨、嵐、そしてカゼ

いったいいつからか思い出せないほど、ずっとこんなお天気が続くボラン農場です。(写真は、牛たちが大畑上にいた時。今日からは大畑下に移動。)

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たまには晴れ間も出るけれど、この時期は、日が短いために暗い印象があり、その上こんなにジメジメされたら、これでクリスマスがなかったらどうしてたか といつも思います。

そう言えば、先週の土曜日だけは、めずらしくお天気が良かったけれど、アルモリカン牛組合の年次総会に行ったJおじさんは、おみやげに強力なカゼをもらって来て、とうとうダウンしてしまいました。

おかげでその前の週に続いて、牛飼い、馬飼いは、みんな私がすることに。幸い、雨が降ると牛や馬たちはそれほど水を飲まず、飲み水の心配がないので、全て難なくクリアできました。

ところが、火曜日、去年膨大な量の翻訳の仕事を下さった会社から連絡があり、緊急の仕事がある と言うことで、まあ、2ページなら と引き受けてしまいました。

私が恐れていた通り、翻訳するフランス語の文章は、ほとんど1000語あり、(2ページ半)、内容もややこしいのに、落ち着いて仕事ができる時間なんてほとんどなく、類いマレなるハードスケジュールに。

そしてお約束の水曜日の夕方、最終確認をあと半分残したところで、5時半を過ぎ、暗くなり始めました。真っ暗になる前に、マルキーズとげんきを牛舎に戻さないといけないので、私は、翻訳の仕事を放り出して、外に。

もう少しでマルキーズとげんきが牛舎に入るところで、Jおじさんが走って来て、『C(呼び捨て)から電話やでぇ!』

翻訳会社のCさん、私がなかなか翻訳を送らないので心配して電話して来たのです。他の人達はもう提出したのに って叱られました。Cさんってパリの人だから、私が牛を牛舎に入れるのに仕事を中断した なんて言ったらどんな顔をしたでしょうか。だから、何も言わず、『すぐに送る。』とだけ言いました。

でも、このギャップ・・・。牛が大事か、仕事が大事か。私には、生き物である牛の方が、明らかに優先です。でも、結局、私がぐずぐずしたために、私が翻訳したページを東京で夜中の2時半まで待っていた方に、気の毒な事をしてしまいました。(それならそうと、はじめから言ってよ。)

その翌日、木曜日の夜は、大西洋から嵐が通って行きました。もう何日も前から、時速130キロの突風を伴った嵐がこちらの方に来そうだ と聞いていたのですが、幸い、この辺りではよくある強風程度ですみ、心配していた停電も(お肉が冷蔵庫にぎっしり入ってるので)免れました。

ところが、昨日フと気が付くと、電話が通じなくなっていました。インターネットが使えるものだから、午後になるまで全く気が付きませんでした。昨日も、今日も、○ラ○ステレコムに連絡して、やっと、19日の夕方6時までには復旧の見込み という返事をもらいました。

この週末は、お肉のお客さんがいらっしゃるので、電話なしは不便だけど、みなさん、次々に買いに来てくださっています。

そして、こんな忙しい時に、私はとうとうJおじさんにカゼをうつされて、ボーッとしています。

げんき、げんきの一週間

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今日は、午後から雨になったけれど(夜になって風も強くなった)、お昼には晴れ間も出ました。(晴れていないとまともな写真が撮れないカメラなので。)

子牛のげんきのミルクはもちろん、牛舎の掃除、とやるべき事が増えたのに、Jおじさんは、今のうちに外回り工事を と納屋と牛舎の仕上げに専念したので、牛飼いはほぼ100パーセント私に回って来た先週でした。

マルキーズは、なぜか私の言うことなら良く聞くので、朝、放牧地に連れて行ったり、夕方また牛舎に入れたりは、私ひとりで大丈夫。げんきも、はしゃいで走り回るけれど、しっかりマルキーズについて来ます。

ただ、先週は哺乳瓶からミルクをグビグビ飲んだのに、数日前から、よっぼどおなかが空いていないと飲んでくれなくて、苦労しています。ふつうなら毎日6リットル飲んでも良いのに、今日なんか、やっと1リットルしか飲みませんでした。

一日に何回も哺乳瓶で飲ませるのは、時間もかかるし、その度に洗い物をするのもめんどうなので、バケツでまとめて飲ませようとしているのですが、今のところ、バケツがきらいで逃げてしまいます。(げんきの代わりに、マルキーズが中身を見に来る。)

去年のふぶきも、バケツに慣れて、放牧地にいても走って来るようになったのだから、げんきもそのうちに と思っています。

さて、北側の放牧地はきれいに食べてしまったので、先週の金曜日に牛たちの移動を行いました。

南の放牧地までかなり距離があるので、作業の合間に、Jおじさんに手伝ってもらいました。私は、うしろから押して行くはずだったのに、Jおじさんが姿を現すやいなや、全員Jおじさんめがけて走り出し、その光景は、まさにアイドルを追いかけるファンの女の子たちでした。(ファンクラブ新会長はファンタ。)

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げんきは、これでこりたかと思ったら、あいかわらず柵をくぐって、行きたいところに行ってしまいます。そうすると、オスカルが吠えるか、マルキーズが吠えるかのどちらかで、またちゃんと放牧地に戻ります。

見かけと中身の違い

一日おきに雨なら、まだ文句も言えなかったけれど、雨が2日続くとやっぱりイヤになります。昨日は一日中牛舎で過ごしたマルキーズ毋子。今日は、まだ小雨だったうちに、外(牛舎裏)に出しました。

げんきは、もうすっかり哺乳瓶に慣れ、見せるとすぐに来て、1リットルのミルクを一気に飲んでしまいます。もっと飲みたくて私を追いかけて来るのを、マルキーズのおっぱいのところまで押して行って、そこでねばるようにさせています。

マルキーズは、去年のように、少しはミルクが出るようなので、少なくとも初乳の期間中(一週間)なるべく母乳を飲ませよう と哺乳瓶は控えていたのですが、やっぱりぜんぜん足りてなかったようです。初めての哺乳瓶を、ものすごい勢いで飲み干してしまいましたから。

去年のふぶきとは違って、げんきは、哺乳瓶もすぐに理解してくれて、楽ちんです。ちっちゃくて、元気いっぱいのげんきは、毋親ゆずりか、頭も良さそうです。

それにしても、これを見てください。

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このおっぱいにほとんどミルクが入っていないなんて、信じられます? お産をしてこの形になったのだから、絶対に入ってるはずだ と思ったのですが・・・。

見かけ倒し と言えば、エコくんもそうです。あんなに巨大に見えたのに、枝肉になったら、たったの393キロ! 9月末にユーロくんを出荷した時、二頭ともほとんど同じ大きさで、どちらを先にしようか迷いました。その時のユーロくんの枝肉重量が395キロ・・・。なんか、だまされたような気分です。

骨太、脂肪太りのエコくんだから、業者さん推定の歩留り55パーセントに反して、私は50パーセント と見ています。等級がO(D)+4で、悪くはないけれど、去年のだごべえも全く同じで、結果はたったの49パーセントでしたから。

そうすると、お肉は20箱しかできず、早々に完売御礼 となりました。がっかりしたJおじさんは、(うちにはその遺伝子があるそうだから)今度からブタ尻専門にしようか とタワケタことを・・・。

げんきです

ちょっと寒くなったかな と思っても、すぐに寒さが緩んで、ほとんど一日おきに雨のボラン農場です。去年はこれが雪でなにかと大変だったのは別として、今年も去年と全く同じことをしています。

まず、11月末にマルキーズが子牛を産んで、ミルクが足らないので哺乳瓶で飲ませて、11月30日に去勢が出発して(去年はだごべえ) と奇しくも日にちまで同じです。

今日はまず、ボラン農場案内図の更新から・・・。

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生まれた時から、信じられないほど元気な子牛ちゃん。外でも中(牛舎)でも、跳ね回っています。哺乳瓶は、最初から何の抵抗もなくゴクゴク飲んで、さっきは、乾草を一束くわえてモグモグやってました。

『かわいい子牛ちゃん、こんにちは。お名前は?』
子牛:『はい、げんきです。』
『いえ、そうじゃなくて、あなた、何というお名前なの?』
子牛:『げんきです。』
『あんた、あほか? 日本語わからんの?』
子牛:『そやから、《げんき》や ってゆうてるやろ!』
『???』

と誤解を招きそうな名前だけど、たった26キロで生まれた小さな小さな子牛は、名前に負けず元気です。

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