ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

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ベルナデット×バンブー=期待感なし

夜中から雨が雪に変わり、今朝はほんのうっすら雪が残ったボラン農場です。

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今週はこちらも寒波で、日に日に寒くなるのを感じます。

昨日は、ベルナデットの人工授精がありました。筋肉肥大(DM)子牛出現で、《すもう》は御法度ですから、MHではないのがわかっている《バンブー》にしました。

(ベルナデットとガラの姉、フリゼット。12月の写真。)
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ベルナデットは、ガラを産んでから、もう何回も発情したけれど、ちょっと待たせてありました。9月や10月生まれの子牛は、冬で草が少なくなった頃本格的にミルクを飲み出すので、お母さんがちょっとかわいそう というのが理由です。

まあ、それだけではなく、期待をかけていた《すもう》が使えず、私たちは方向性を失ってしまい、将来に希望が持てなくなったようなところもあります。

検査の結果、《すもう》だけではなく、《ボラン》も筋肉肥大(DM)を引き起こすMH遺伝子を持っているのがわかりました。多分、《エドゥ》もMHの可能性は大きく、そうなるとボラン農場の種雄牛全滅です。

12月に《すもう》と《ボラン》がクロ と出たので、以前検査されなかった(検査以降に新しく採取された)種雄牛全頭の検査が実施され、その結果を待っているところです。

そもそも、当初アルモリカン牛のMH遺伝子調査を行った時、一般に出回っている雄牛だけしか検査しなかったのは間違いでした。お蔵入りの残り少ないストローは検査の対象にならず、その片手落ちの結果を基に、『アルモリカン牛にはDMは存在しない。』と宣言した人に責任を取ってもらいたいです。(うちの選抜メンバーは、お蔵入りストロー製ばかり。)

霜降り肉で売って来たアルモリカン牛を赤身肉にしてしまう、その恐ろしいMH遺伝子が、いったいどこから来たのか? それは、今後、種雄牛全頭や(マルキーズ系の)雌牛の検査ではっきりするでしょう。でも、すでにボラン農場で生まれた牛のほとんどがMHを受け継いでいる という最悪の事態です。

マルキーズに《マルタノ》をもらったのに雄牛が一頭も生まれず、《マルタノ》の娘たち三頭に《ラシーヌ》をもらいました。そうしてボラン(毋:バランチーヌ)が生まれるのですが、その前にメスがたくさん生まれました。バルダ(毋:たま)、アーニカ(毋:ユーチカ)、ベルナデット(毋:たま)、ベラ(毋:ユーチカ)です。全頭おそらくMH。遺伝子伝達率100% なんて信じられないことが起りました。

注:《ボラン》が生まれたので、ユーチカは《ロリーブ》をもらい、そうして生まれたのが《すもう》。《ボラン》も《すもう》も祖父は《オリブリユス》=MHの起源?

ただ、筋肉肥大(DM)が発覚したのは、多少の血縁関係は無視して私たちがお気に入りの《すもう》を使ったせいです。そうしていなければ、今はまだだれも知らず、《すもう》や《ボラン》からアルモリカン牛にMH遺伝子がどんどん広まって行った と思うとぞっとします。
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フツーじゃない牛、ファンタ

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そういつもいつも雨ばかりではなく、こんな冬らしいお天気もあったボラン農場です。

午後からは、こんな青空も出ました。

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カラッと寒くなると、水道の蛇口が凍ったり、牛たちの飲み水が凍ったり、めんどうなことが増えるけれど、冬なんだからその方が気分的にスッキリします。

でも、その冬らしいお天気も4日続いただけで、先週からまた時々霧雨の曇り空に戻ってしまいました。まだ、本格的な雨が降らないだけマシだけど・・・。

と言うことで、ずいぶんたまっていた《ボラン農場案内図》の更新をしました。(12月は牛たちがとんどん移動したので、その日付だけ。)

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牛舎でごはんを食べた帰り、まだ、牛たちが南側の放牧地にいた時で、みんな並木道を横切って放牧地に戻りました。ところが、ファンタだけ道草を食っていて遅れを取り、放牧地への行き方がわからないのか、立ち往生してしまいました。

もちろん、外は真っ暗だけど、ふつう暗闇で牛が道に迷うなんてことはありません。いつもちゃんと戻れてるのに、それに向うからお友達が呼んでるのに、並木道に行く所でUターンして、ぐるぐる回るばかり。

もしかしたら暗くて見えないのかも(鳥目?)とJおじさんが道を懐中電灯で照らし、体を抱えるようにして歩かせたら、正解でした。

ファンタは、ちょっとフツーではありません。まだ、一歳になったばかりなのに、いつもえらそうにみんなの先頭に立つし、また、人間をぜんぜん怖がりません。知らない人でも、人間がいると、即じゃれに来ます。(遊んでやってるつもり?)

そのファンタの弱点は、シラミ(多分)。もうかなり前から、首の周りが痒くて、何か適当な道具を見つけて、ないときは自分の脚で、カキまくり、ハゲになっています。人間が好きなのも、掻く道具(または、掻いてくれるもの)と思ってるからでしょうか。

兄のふじくんも、去年《首ハゲ》になったし、他の牛はまだそこまで掻きむしることはないので、これもきっと遺伝です。

デカ尻ちゃん

前回の一番上の写真に、お母さんのベルナデットといっしょに登場したガラ(3ヵ月)は、いつの間にか《デカ尻ちゃん》と呼ばれるようになりました。

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まだ、検査していないけれど、この子もDM(筋肉肥大=ブタ尻)なのは確実で、繁殖牛にはなれません。(遺伝子異常なので、純粋アルモリカンとして登録もできない。)だから、まるで男の子のような扱いを受けています。

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生まれた時(上の写真)は、マルキーズ系の美人? と思った顔も、大きくなるに従って、男の子のような顔になって来ました。

そして、その性格は、お母さんにも、お兄ちゃん(エリオット)にも、お姉ちゃん(フリゼット)にも全く似ず、怖がりで、私の顔を見ると逃げて行きます。

こんなかわいげのない性格だから、まだ小さくて扱いやすいうちに教育しておこう と、牛舎ではみんなと同じく、席を与えてつなぐことにしました。

怖がりだから、ロープでひっぱったりしたら、パニックにならないか心配したわりには、けっこう素直なデカ尻ちゃん。少なくとも、始めてから10日間大暴れした一年生に比べると、かわいいものです。

席のチェーンにつながれる時、逃げて行かないように、私が後ろからおしりを押さえているのですが、そのおしりの大きいこと。近くで見ると、本当に驚きのデカ尻です。お隣につながれているジゼル(11ヵ月)もおしりは小さくないけれど、デカ尻ちゃんのとほとんど同じ大きさで、それが高い所(ジゼル)と低い所(デカ尻ちゃん)に二つ並んでいるのは異様です。

こんなに良い子ならお母さんになれたのに、いったいなんの因果でDMなんかになってしまったんでしょう。現在、アルモリカン種でMH遺伝子(両親ともMHだと子供がDMになる可能性あり)を持った種牛の調査が進んでいて、検査結果も出ているので、また改めて話題にしたい と思います。

コックン、コックン、げんきです

ミルクの入ったバケツを持って放牧地に行くと・・・

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げんきは走って来るようになりました。

ミネラルウォーターのボトル(2リットル入り)の哺乳瓶には、迷わず食らいついたのに、バケツは大キライで、イヤイヤをしたげんき。もう、みんなと外で寝るようになるのに、バケツ嫌いのままでは困るので、心を鬼にして、バケツトレーニングに入りました。

逃げられないように、納屋への廊下に連れ込んで、バックできない状態で押さえ込んでも、(するとマルキーズがパニックで泣き叫ぶので)お母さんの横にロープでつないでも、どうしても《バケツはイヤ!》という態度を変えなかったげんき。

忘れもしない、12月31日の夜でした。かわいそうだけど、バケツ嫌いを放置するわけにはいかず、取っ組み合いになっても、わかるまであきらめないつもりでした。すると、バケツが突然《コックン、コックン》という音を出し、げんきはミルクを飲み始めました。

それからは、バケツ=ミルク という式が成立して、バケツ大好きに。

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げんきが喜んでミルクを飲みに来るのは良いけれど、全く関係のない一年生や父兄まで興味津々で見物に来るのは、いい迷惑です。

みんながあんまり近くまで来ると、げんきは怖がって逃げてしまうので、『よるな!さわるな!』と棒で追い払おうとしても、怖がるような牛たちではありません。棒はめずらしげになめられます。

なぜか、いつも一番しつこいのがジゼルで、バケツに頭を突っ込みそうになります。(ジゼルは、まだ小さいうちにお母さんがよそに行ったので、ミルクが飲み足らない?)

去年、このバケツでミルクを飲んだふぶきは、『私のバケツや~ん。』と泣きそうな顔をして見ています。

ふぶきは、この月齢ではもう毎回3リットルは飲んだ と記憶しているのですが、げんきは、今のところ2リットルがやっとです。体が小さいせいか、お母さんのおっぱいをけっこう飲んでいるせいか・・・。

げんきは、小型で脚が細いけれど、おしりに幅があり(ふぶきのは座薬型)なかなか良い子牛です。顔もますますマルキーズに似て来たし、将来が楽しみです。

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新年

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遅ればせながら、『みなさん、どうぞ良いお年を!』(フランス語で Bonne année !)

上の写真、ボラン農場の初日の出は、実は今日でした。昨日は、一日中雨で、これで一年をスタートする気になれなかったので、雨天順延にした次第です。

昨日は朝から10℃と異常に温かかったけれど、今日は少し気温も下がり、午前中はにわか雨で、ボラン農場名物の虹も出ました。

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今年は幸せな年になるしるし と勝手に解釈しています。

さて、南側の放牧地の草を全部食べ、年末の29日に、家のすぐ南側の放牧地に登って来た牛たち。

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31日に予行演習をした後、昨日から、本格的にボラン食堂にごはんを食べに来ています。

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まだまだ、つながれるのがいやで暴れる一年生もいますが(二年生も)、つながれてしまうとみんなおとなしく、せっせと乾草を食べます。

毎日、こうして一頭ずつつないでごはん(乾草)を食べさせるのは、めんどうだけれど、それぞれの体型や性格も良くわかって、こんなに有益なことはありません。

夜、放牧地に帰る時、ぼ~っとして家の前まで行ってしまうのや(ファンタ)、道草を食っているうちに柵を閉められそうになるのやら(ジゼル)、一年生は、それぞれみんなおもしろい子たちばかりです。

さて、今年はどんな話が生まれることやら。どうぞ、今年もボラン農場の愉快なメンバーをご声援ください。

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