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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

再びオージーくん

予報よりうんと少ない雨が降った後、ここ数日風が吹き荒れるボラン農場です。せっかく潤った地面も、この風で乾いてしまいそうだけど、明日また雨が降るらしいので平気平気。

でも、平気じゃないのがオージーくん。5日間注射をして、熱も38℃まで下がり、左前脚の腫れも引き、びっこも引かなくなったのに・・・。放牧地に戻って、間もなくスフィンクス。やっぱり左脚です。

一昨日の朝は、そんなにびっこじゃなくて、左ひざもほとんど腫れてなくて、このまま自然に治るかな、と期待したのは大間違い。昨日見たら、本格的なびっこになり、ひざも完全に腫れてました。

リラ - オージー母子は再び牛舎へ。また最低5日間続けて注射なので、牛舎裏で寝泊まりしてもらいます。

前回の滞在で草がほとんどなくなったので、ちょうどそこに置いてあった草架に乾草ロールを入れてもらいました。小さいベール(10キロ位)だと数時間で平らげてしまう大食いママなので。これで何日持つでしょうか。放牧地に置いてあるロールは、ほとんど3日持ちます。成牛はマルキーズも入れて9頭。計算上、リラ1頭が5日で食べてしまうはずありませんが。

牛舎裏で食べて、牛舎に入っても食べて、一日中食べてばかりのリラ。飲むお水の量も多いし、すると出て行くものの量も多くて、お掃除がめんどうです。

で、今日のテーマのオージーくん。注射をするとすぐにびっこはなくなりました。熱もなし。でも、ひざは変形して腫れたまま。5回注射しても完全に治らなかったらどうしよう。

Osy 20181016 b

オージーくん、女の子と間違うほど脚が細くて、それでいてお尻の幅が広くて、ふわふわの毛で、どこを取っても私好みの子です。でも、虚弱体質だと、大きくなってもお肉にしかなれないよ。(おいしいお肉にはなれそうだけどね。)
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ヌリアちゃん2度目の挑戦

久々に雨のボラン農場です。これだけ降れば、牧草地に緑が戻って来るわ。

左脚が腫れて5日間注射を受けたオージーくんも、びっこを引かなくなり、平熱になったので、ママといっしょにみんながいる放牧地に戻りました。

まだリラ - オージー母子が牛舎裏にいた間、ヌリアちゃんの人工授精がありました。2回目です。

1回目は9月のはじめ。なんとなくそわそわして、時々大声を出したヌリアちゃん。まあまあ、前回の発情から数えて妥当な日数。人工授精センターに通報する前に、本当に発情なのを確信すべく、決定的な兆候を待っていました。

でも、そういう時に限って何も起こりません。

しばらく待って、時計を見ると、12時15分前。午後の人工授精受付終了まであと15分。もう最後の手段、と私の目の前に突っ立ったままのんびり反芻していたヌリアちゃんのお尻に手を置いて、マッサージを始めました。発情している牛は、そうされるとしっぽを上げるものです。

でも、ヌリアちゃん、全く反応なし。

やっぱりダメか、と引き上げかけると、近くを通りかかったリラが、いきなりヌリアちゃんのお尻に乗っかりました。ヌリアちゃんは逃げもせず、まんざらでもなさそうな様子。私は、急いで家まで電話しに走りました。

それが1回目。授精師さんもごく普通にしていたから、間違いなく発情だったはず。

ところが、その12日後の午後に、ヌリアちゃんはまた大騒ぎを始めました。

その時は、もうみんな南側の放牧地。ヌリアちゃんは、大声で叫びながらひとりで放牧地を行ったり来たりするにとどまらず、土手の向こうにいるお隣のリムザン去勢たちに向かって呼びかけてます。(種雄牛がいなくてよかった。)

どう見ても発情のようだけど、他の牛たちは完全に無視。その日はパスして、次の朝何度も見に行ったけれど、叫ぶばかりで何も起こらず、人工授精のやり直しはしませんでした。

そして、それから16日経った夜、ヌリアちゃんは、またまた大声で騒ぎ始めました。今回は、ほとんど休みなく叫び続け、寝たかな、と思っても、夜中にわざわざ家のすぐそばに来て大絶叫。その声を聞いて、牛舎裏で寝ていたリラが返事をするし、えらい近所迷惑です。

朝になって、今度こそ人工授精のやり直しをしよう、とヌリアちゃんを捕まえに。相変わらず大声で何か叫びながら、本人(本牛)もやる気満々で、早足で牛舎裏まで迷わずずんずん進んでくれました。

牛舎裏では、叫ぶヌリアちゃんを待ち構えていたリラが大歓迎。いきなりヌリアちゃんの後ろから乗っかりました。

人工授精が済み、みんなのところに戻った後もまだ興奮状態だったヌリアちゃん。今回はちゃんとタネが付きますように。

これで2回目だから、チャンスはもう一度だけ。いえ、べつに何度やり直してもかまわないけれど、今までの経験から、3回発情しても付かない場合は、何度やってもダメでした。まあ、それはまたその時に考えるとして、今後も監視体制を続けます。

ほんとにほんとにかわいいヌリアちゃん。

Nouria 20181006

斜面でヘンな格好してるけど、実物はミス・アルモリカン級の美少女です。

牛たちの秋

ちょこっと雨が降った後、またまた秋晴れが続くボラン農場です。もういいかげん雨になって欲しいところだけど、やっぱり青空だと心も晴ればれするものです。

今、牛たちのいる南側の牧草地は、もうカラカラの北側に比べるとまだ多少緑が。

GCh 20181001

“大畑“が大好きな牛たちは、草を探して歩き、飽きたら一つ上の牧区に乾草を食べに来る日々。そこは家のすぐ横だから、いつでも水桶に水が入ってるし、天国だわ。

朝晩はぐんと寒くなったけれど、みんな機嫌良く元気・・・、と言いたいところだけど、一頭だけ具合の悪そうなのが。それをJおじさんに言うと、

『また、あいつか。』

“あいつ” と言うのは、オージーくんのことです。

獣医先生に耳を診てもらった数日後、なんかびっこ引いてるような感じだったオージーくん。そのうち本格的なびっこに。

関節炎じゃないかと心配したけれど、ひざの腫れはなし。Jおじさんは、子牛同士で遊んでてアホなことしたんやろう、と全く気にせず、しばらく様子を見ることにしました。

私が仕事で家を留守にして、2日ぶりにオージーくんを見に行ったのが土曜日の朝。私がいない間、気を付けておくようにJおじさんに頼んだのに、いつ行っても寝てたとか。(それだけでも心配じゃない?)

オージーくんは、左脚全体が腫れて、その足を前に投げ出した格好で寝そべってました。(これをスフィンクス座り、と呼ぶの知ってました?)

それでも、私が行くと立ち上がって、残りの3本の脚で器用に走る走る。

それだけの元気があれば命に別状はなし。でも、オージーくんはまだ1ヶ月の赤ちゃんです。急に容態が悪化することも考えられるので、獣医診療所に電話で相談し、また先生に来てもらうことになりました。

今回も、先日耳を診てもらったR先生。本人(本牛)は元気だし、特に心配することはないけれど、自然に治るまで放っておくと発育の妨げになるので、抗生物質の注射をしてもらいました。

それから4日間は、毎日注射を続けないといけません。今まで筋肉注射をしたことのないJおじさんが挑戦。(私にはムリ。)けっこう上手にできて、オージーくんは動きもしませんでした。

オージーくんとリラ母子は、治療が終わるまで群れを離れて牛舎裏に。幸い、リラは食べるものがある限り文句も言わず、おとなしくしています。オージーくんも、やっぱり疲れるのか、今のところ囲いから脱走もなし。

みんなそれぞれ、穏やかな秋を過ごしています。

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