でも、今日は 毎年この近くで開かれる《自然食品(製品)市 - ビオゾーン》に めずらしく私たち二人そろって行って来ました。有機・自然食品は こちらではビオ (Bio) と呼びます。バイオロジーから来た言葉です。この《ビオゾーン》は今年で第22回目になり、私たちはほとんど10年ぶりに行ったことになります。
私たちがアルモリカン牛を飼い始めたころなのですが、(忘れられた)地方種紹介のために2年ほど続けて ここに牛たちを連れて来たことがあります。若い頃さんざん展示されていたイッジーばあちゃんや 乳牛でフロマン・デュ・レオン種のジュリーも来たはずなのですが、もう良く覚えていません。今でも良く覚えているのは 当時みよちゃん位の年だったマルキーズが 小さい子たちに頭をなでなでされ ヘンな顔をしていたことです。マルキーズは 頭をさわられるのが大嫌いなんです。でも、おとなしく ボラン農場の看板娘を務めてくれました。
その後は 出品の規則が厳しくなり、有機自然農法で生産していることを証明する認証(下の写真のABマーク)を取っている生産者のみということで、私たちは行けなくなりました。もちろん 検査(監査)を受けることはあたりまえだと思うのですが、それにかかる費用は うちのような零細農家にはあまりにも高過ぎます。うちでは 全部お客様に直接販売するので なぜ認証を取らないのか お客様に納得してもらっています。製品にマークを付けるのは お店に並べる時に必要だと理解しています。

さて、食品はみんなこのマークが付いたものばかりの市です。私たちが会場に着いた時は もうほとんどお昼だったので、あっちでもこっちでも食べてる、食べてる。座っている人もいれば、歩きながらの人もいるし また その食べているものが フライドポテトだったり 菜食主義用のパテだったり ものすごく大きなそば粉クレープだったり(私のすぐ横をかすめた時 思わずかじりそうになった)つい見とれてしまいました。だって 自然食品だから 普通よりも一段と高いものばかりですよ。それが飛ぶように売れているのを見ると みんな すごーい と思います。
雰囲気としたら どこにもある露天の朝市のような感じです。買い物かごを下げた人もかなり見かけました。野菜もあればチーズやソーセージやお菓子もあり、また食品だけではなく 素材が有機自然農法の衣料品や健康グッズもかなりありました。他に 有機自然農法とは必ずしも直接関係ないのですが 住居のエコ建材やエコ製品もいろいろ出ていました。
せっかくカメラを持って行ったのに、全部見ようと一生懸命になりすぎて 写真を撮るのを忘れてしまいました。会場の片隅に うちの子牛位のかわいいブラウン(スイス?)の女の子とかロバとかヤギとかウサギもいたのですが、テントの下で暗かったので 写真は撮りませんでした。仮設の《水なしエコトイレ》というものあって 後になって 写真を撮っておくんだった と後悔しました。(そんなもの見たくない ?)
結局 私たちが買ったのは中国茶だけ。後は 家の暖房と給湯の情報収集をしました。でもとにかく 自分や家族の健康だけではなくて 環境に関心を持っている人がこんなにいるんだ と再認識した一日でした。