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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

自然食品市

このところ いつから雨が降っていないか忘れるほど ずーっと良いお天気です。(てるさんのお祈りのおかげです。)一時は雨に濡れてしまった乾草ロールも今はもう乾き そろそろ納屋に入れるため Jは羊飼いのジョンさんちから ロールを運び始めています。

でも、今日は 毎年この近くで開かれる《自然食品(製品)市 - ビオゾーン》に めずらしく私たち二人そろって行って来ました。有機・自然食品は こちらではビオ (Bio) と呼びます。バイオロジーから来た言葉です。この《ビオゾーン》は今年で第22回目になり、私たちはほとんど10年ぶりに行ったことになります。

私たちがアルモリカン牛を飼い始めたころなのですが、(忘れられた)地方種紹介のために2年ほど続けて ここに牛たちを連れて来たことがあります。若い頃さんざん展示されていたイッジーばあちゃんや 乳牛でフロマン・デュ・レオン種のジュリーも来たはずなのですが、もう良く覚えていません。今でも良く覚えているのは 当時みよちゃん位の年だったマルキーズが 小さい子たちに頭をなでなでされ ヘンな顔をしていたことです。マルキーズは 頭をさわられるのが大嫌いなんです。でも、おとなしく ボラン農場の看板娘を務めてくれました。

その後は 出品の規則が厳しくなり、有機自然農法で生産していることを証明する認証(下の写真のABマーク)を取っている生産者のみということで、私たちは行けなくなりました。もちろん 検査(監査)を受けることはあたりまえだと思うのですが、それにかかる費用は うちのような零細農家にはあまりにも高過ぎます。うちでは 全部お客様に直接販売するので なぜ認証を取らないのか お客様に納得してもらっています。製品にマークを付けるのは お店に並べる時に必要だと理解しています。

20070908214542.jpg

さて、食品はみんなこのマークが付いたものばかりの市です。私たちが会場に着いた時は もうほとんどお昼だったので、あっちでもこっちでも食べてる、食べてる。座っている人もいれば、歩きながらの人もいるし また その食べているものが フライドポテトだったり 菜食主義用のパテだったり ものすごく大きなそば粉クレープだったり(私のすぐ横をかすめた時 思わずかじりそうになった)つい見とれてしまいました。だって 自然食品だから 普通よりも一段と高いものばかりですよ。それが飛ぶように売れているのを見ると みんな すごーい と思います。

雰囲気としたら どこにもある露天の朝市のような感じです。買い物かごを下げた人もかなり見かけました。野菜もあればチーズやソーセージやお菓子もあり、また食品だけではなく 素材が有機自然農法の衣料品や健康グッズもかなりありました。他に 有機自然農法とは必ずしも直接関係ないのですが 住居のエコ建材やエコ製品もいろいろ出ていました。

せっかくカメラを持って行ったのに、全部見ようと一生懸命になりすぎて 写真を撮るのを忘れてしまいました。会場の片隅に うちの子牛位のかわいいブラウン(スイス?)の女の子とかロバとかヤギとかウサギもいたのですが、テントの下で暗かったので 写真は撮りませんでした。仮設の《水なしエコトイレ》というものあって 後になって 写真を撮っておくんだった と後悔しました。(そんなもの見たくない ?)

結局 私たちが買ったのは中国茶だけ。後は 家の暖房と給湯の情報収集をしました。でもとにかく 自分や家族の健康だけではなくて 環境に関心を持っている人がこんなにいるんだ と再認識した一日でした。
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コメント

私の信心浅い祈り?を聞き届けてくれるとは、仏蘭西の神様は優しいようです。
日本の神様に、明日幸せになりますようにって祈ると、次の日は十個の辛い思いがやってくるんです・・・。

そりゃ、「十」と「辛い」(←つらいですよ。からいじゃないですよ。念のため!!)を合わせると、確かに「幸せ」になるけど・・・。
なかなか、楽な人生はないようです(>0<;)

でもって、この前ボラン農場に雨が降らないようにと祈ったのですが、酔いが覚めてからよくよく考えたら、もし、全然雨が降らなかったら、牛さんたちの食べる草はなくなるし、まさよおねぇさまの食べる冬野菜は育たないし、大変なことになるのに気がつきました・・・・・。

もし、ボラン農場に雨が降った方がいい時は、一声かけてください。
湯飲み茶碗と、一升瓶とかんぱ~~いで、遠い日本から雨が降るように祈らせて頂きます!!!

で、真面目な話はこれぐらいにしておいて、私のためにひとつ教えてください。今回のプログにあった、「自然食品」というのは、フランスの中でどのような位置づけなのでしょうか。

まだまだ、レアなものなのか、すでに一般的なものになってるのでしょうか。まさよおねぇさまもその盛況ぶりにびっくりしてるのがうかがえるのですが、一方で、すでにこのような生活を15年以上?なさっているとのことですので、ボラン農場を支持してくださってる方々(←ぺんぎんさん?)の様子も含めて教えて頂ければ、うれしいです。

  • 2007/09/11(火) 14:57:38 |
  • URL |
  • てる #vG958nGk
  • [ 編集 ]

てるさん、こんにちは


でも、なんで《つらい》と《からい》が同じ漢字なんでしょうね。てるさん そんな思いなんですか ? 神様の性格が悪くて ?

話はころっと変わって 自然食品(無農薬、無化学肥料)のことなんですけど 最近は需要が高まっているとは言っても まだマイナーですね。うちの近くのスーパー(名前は ハイパー○○)は 自社ブランドの自然食を出しているのですか、いくつか普通の売り場に並んでいるもの(卵、ミルク、ワインなど)以外は 自然食売り場にまとめてあって 自然食全体で(わずか)幅1メートル程度です。

自然食を食べつけている人は むしろ専門店に行くようです。でも、そこに行くと お客様のほとんどが菜食主義のような印象を受けます。お肉や豚肉加工品も置いてありますが、それよりもお豆腐の種類の方が多いです。(日本食=自然食のイメージがある。)でも、そういうお店でまとめ買いをしている人を見ると『お金持ちやなぁー』と思います。

だれもが 添加物の入っていない安全な食品を家族に食べさせたい とは思っていても 現実は厳しいですね。それに 温めれば食べられる というのがまだ少ない(高い)ですから、自然食を買う人は しっかりお料理をする覚悟が必要です。このごろの忙しいお母さんにしたら これも つい《普通》のものを買ってしまう要因ではないでしょう。(ぺんぎんさん、どう ?)

でも、このところ消費者と自然食品生産者が提携した 定期購入が盛んになっています。お野菜が中心ですけど、毎週 消費者はできたものを買う という仕組みです。おかげで もともと土地もなかった、コネもなかった若者たちが 夢に見た農業を始められたという話をよく聞きます。

自然農家(AB認証を受けている農地は 全体の1パーセント程度にすぎないとか)の立場としての怨みつらみは また今度 ということにします。

あの、今 Jおじさんが乾草ロールを納屋に入れていますので、それが終わったら雨の方お願いします。あと3日位かかります。よろしくお願いします。

  • 2007/09/12(水) 10:54:31 |
  • URL |
  • masayo #-
  • [ 編集 ]

丁寧なレスをいただいたのに、お礼が遅れて申し訳ありませんでした・・・。出張やら、なんやらで、どたばた・どたばたで!

フランスでも、自然食品(無農薬、無化学肥料)というのは、まだまだマイナーなんですね。
日本も同じような状況の気がします。

それと、自然食品(無農薬、無化学肥料)は、ただでさえコストがかさむのに、それを証明するためのものが、さらにコストを押し上げるというのも、日本と同じ状況のような気がします。
(最近、無農薬と言いつつ、苗の時に農薬を使ってたお米の問題が起きてました・・・。)

今日は(も?)、酔っぱらってるので取り急ぎ、「ボラン農場に雨が降りますよう」にと、天照大神に祈っておきます。(←ジャンヌ・ダルクに祈るのかなぁ??)

今度はしらふの時にお邪魔するように頑張ります?
(いつものことですが、お騒がせしてすみません・・・。今日はカナダで悲しいことが・・・。)

  • 2007/09/18(火) 16:10:13 |
  • URL |
  • てる #ACZVxEjU
  • [ 編集 ]

てるさん、


いえいえ、私こそお礼を申し上げたかったんですよ。あの月曜日の雨もてるさんだったんでしょ。おまけに昨日も今日も晴れで もう至れり尽くせりですね。ありがとうございました。
カナダのことは 私も本当に心が痛みます。でも、てるさん、だからと言って飲み過ぎはダメですよ。

  • 2007/09/19(水) 19:14:45 |
  • URL |
  • masayo #-
  • [ 編集 ]

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