
持って帰ってもいいものか係の人にも聞かず 記念にいただいて来たものです。腕にSTAFFと書いてあって 私はちゃっかりこれを着て、地元の人たちといっしょにボランティア活動をしてきました。
どうせ行くならじっくり時間をかけて見てみたい。それだったらついでに舞台裏まで見たい と思ったからです。私みたいなヘンな日本人を受け入れてくださった ボランティアセンターの方々、また班長さん以下チームの皆様、本当にありがとうございました。しっかりお世話になってしまいましたが、楽しかったです。
私がいたのは 会場の入り口正面の《和牛再発見館》。

展示物の監視が役目でした。監視ポイントは3カ所あって、1時間または30分ずつで交代でした。
牛の眼体験コーナーはおもしろかったけど 説明が大変でした。牛は眼が悪い上に色を識別しないけど、視界が340度以上あって後ろのものも見える ということを画面を見て納得してもらえたかどうか・・・
牛の農具コーナーでは つい最近までこんな道具を使って農作業をしていた というお客さんが大勢いらっしゃいました。でも、ここのコーナーの安全重要ポイントは 刃物を含む牛の爪の手入れに使う道具でした。これは今も実際に使っているもので 話をしながらつい手に取る人がいて 私があわてて大声を出し かえってお客さんをびっくりさせてしまいました。
私のお気に入りのコーナーはなんと言っても 6頭の子牛(黒毛和種、褐毛和種、無角和種、日本短角種にホルスタイン、ジャージー)がいたところです。

これは 褐毛和種のゆかりちゃんです。見た目もきれいでお客さんの目を引いたし、いくらさわっても嫌がらないので みんなにかわいがられていました。おとなしいのはシメンタールの血のせいでしょうか。でも 和牛は黒 というのがあるみたいで、ジャージーに間違われたり これも和牛の一種とはなかなか信じてもらえませんでした。

こちらは 日本短角種の去勢君です。うちのカシューと同じ年頃で、顔がそっくりです。日本短角牛は イギリスのショートホーンが混じっているので 言わばアルモリカン種の遠い親戚です。
こんなにかわいい子がいると 誰だって写真を撮りたくなりますよね。ところが和牛再発見館は全館撮影禁止でした。だから 誰かが写真を撮ろうとしていると注意するのが ここでの一番の仕事でした。だからと言って お客さんが気を悪くするような言い方をしてはいけません。しつこくならないように 臨機応変に対応せよ というお達しが出ていたのですが、そういうのが苦手な私です。みんな公平にと 見かけると必ず、怖そうな人でも注意したので 気を悪くした人がいたらごめんなさいね。(上の写真は 朝早くお客さんが来ないうちにこっそり撮ったものです。)
館内は 飲食も携帯電話も禁止でした。あれは3日目(10月13日)のことでした。
土曜日の午後で館内はかなり混雑していました。ゆかりちゃんのすぐ横にいた私の目の前で どう見ても牛飼いの格好をした人が大声で電話していました。私はすかさず『お客様、恐れ入りますが 館内携帯電話使用禁止となっております。』と やりました。その方は平謝りでしたが、ちょうどその時 私を目がけて飛んで来た人が。
これがテレビなら ここでコマーシャルが入るとこです。なんか入れましょうか。それとも《続く》でまた明日にしましょうか。いや、いじわるしないで言います。
その時飛んで来たのは・・・牛飼いさんと男前さんでした。牛飼いさんは『これmasayoさんやん。』と。私に怒られた人は なんと照長土井さん。ということで 劇的な初対面となりました。私は 照長土井さんとは電話でお話したことがあるので 声でわかりました。でも、牛飼いさん どうして私がわかったんでしょうね。私 三つ編みしてないのに。
では この続きは次回に。