照長土井さんの牛舎に着くと、姫様直々のお出迎えでした。でも、牛舎の扉が開くと、大急ぎで放牧地に駈けて行かれました。後に続く牛さんたち。てるなお婆ちゃんも文字通り飛んで行きました。若いなぁー。

どうしても、絶対にお会いしたかった牛さんたちです。さわってみたかったけど、草を食べるのにお忙しそうだったので そっとしておきました。
さて、翌日10月15日は 但馬家畜市場10月セリ子牛市です。

朝からトラックに乗せられて、知らない牛たちがたくさんいるところに連れて来られて、知らないおじさんたちにおしりを触られて(キャー)おろおろしている子牛たち。でも、こちらに比べるとずっと丁寧に扱われているから大丈夫。牛の値段と尊厳は比例するのでしょうか。

まだセリは途中だったのですが、照長土井さんのご案内で兵庫県の北部農業技術センターに向かいました。ここにはまだ若い雄牛がいます。

続いて 加西市にある総合センターの種雄牛を見せてもらいに行きました。
今まで雄牛と言うと 隣のF君とこの チビのくせにやたら奇声を上げるヘンなのしか知りませんでした。前にいたキングコング君は放牧地から逃げ出し、道を走っていた車にいちゃもんをつけ 交通渋滞を起こしたことがあります。今はもっとおとなしいビアン君(アルモリカンです)に交代しましたが、それでも搾乳所から牝牛を従えて戻って来る時 道ですれ違うのは避けています。
だから私は 雄牛君たちをこわごわ覗いていたのですが、みんな気が良さそうで『ねー、あんただれぇ。どっから来たん。』と顔を出して来ました。それに 大きくなればなるほどやさしそうな顔をしていて、今までのイメージはなんだったの と思いました。
中でも照岡土井君がかわいくて、うちに連れて帰りたいほどでした。私といっしょに来る ? と聞いたら ボラン農場は草しか食べさせてくれへんからここの方がええ とお家に帰って行きました。

写真はこれだけしか撮らなかったのですが(和牛最発見館でお客さんにさんざん撮るな と言ったせい ?)私の頭の中のメモリーは 一生消えることのない写真でいっぱいです。照長土井さん ほんとうにありがとうございました。おかげさまで いろんな人や牛さんにお会いでき 思ってもいなかった充実の旅となりました。この日もめちゃめちゃ楽しかったです。
日本でお世話になった皆さん、今度はアルモリカン牛を見に来てくださいね。