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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

ものぐさママとわんぱく坊主

このところ アイルランドからの低気圧が絶え間なくボラン農場上空を通って行きます。この間も強風警報が出て そのわりには大したこともなく ほっとしていたら また今夜も大荒れらしいです。低気圧はいのししと同じで ひとつ(一匹)通って行ったからと安心していると まだ後から家族が来ていて ひどい目に会います。

こうして 何度も強風が吹いたので 木の葉は例年になくもうきれいに落ちてしまいました。



昨日は久しぶりに晴れ間が少し出たので カランバーくんはお母さんとパドックで運動をしました。もう生まれて一週間経ったので 他の牛たちのところに戻っても良いのですが、いきなり外に放り出すのはかわいそうだと思ったからです。

カランバーくんはものぐさな方かと思っていたら なんのなんの。外に出たとたん しっぽを立てて ものすごいスピードで駆け出しました。柵があってもおかまいなしに突進するので お母さんも追い付けなくてオロオロしていました。

カランバーくんはこのごろ お母さんが食べている乾草の味見をしたり、バケツの水を飲んでみたり 好奇心満々です。もうすでに 乾草ロールを置いてある納屋の探検に行って お母さんに怒られました。私が汚れた敷き藁を集めているとフォークを攻撃に来たり 想像力豊かなわんぱく坊主です。

では ものぐさはだれか と言ったら お母さんのバランチーヌです。今まで気付いたことがなかったのですが、ボランくんがなぜあんなにものぐさなのか 今回やっとわかりました。

はじめ 寝たまま水を飲みたがったので、疲れているのだろう と思ってバケツを近くに置いてやりました。そしたら 今度はうんちも寝たままで・・・ ええっ、もしかして熱があるのかも と思ったのですが、それにしては見事な食いっぷりです。水は少し遠くに置くとちゃんと立って飲むので 単なるものぐさのようです。

今日から牛たちの冬の食堂が開店で バランチーヌとカランバーも みんなが食べ終わったらいっしょに放牧地に戻るはずでした。ところが、それは明日に延期になりました。

南の牧草地にいる他の牛たち 呼んだけど知らん顔して来てくれませんでした。お腹が空いていないからです。お昼はとっくに過ぎていて お腹の空いていた私たち。勝手にせぇー とみんな牧草地に放って来ました。我が家の家訓 : 牛より速く歩いてもしょうがない。
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