昨日は 食肉処理業者さんのところに バルダのモツを取りに行きました。レバー、ハツ、マメ、カシラは賞味期間が短いので お肉が来る日まで待ってられません。ふつうは お肉といっしょに配達してくれるものですが うちは 枝肉の熟成期間を2週間にしてもらっているので こうなってしまいます。
業者さんの工場のあるボーという町は ここから南に1時間ほど行ったところにあります。べつに私まで行く必要はなかったのですが、今度仕事で出かける時に通る道なので 下見のために いっしょに連れて行ってもらいました。
お天気が良いので 牛舎で寝ているユプサとだごべえも さっさと外に出してやり 私たちとしたらものすごく早く家を出ました。Jは家の工事を進めたいので なるべく早く戻るつもりでした。
業者さんに着いて、モツの入った段ボール箱を受け取って さあ帰ろ と言う時に つい私が『せっかくここまで来たんやから、ついでにアンドゥイユ買いに行けへん?』と言ってしまいました。
アンドゥイユというのは 豚の腸をぐるぐる巻いたソーセージのようなものです。(アンドゥイユという言葉は『アホ』という意味でも使います。)この近くにそれが名物の町があって そこまで行かないと買えないおいしいアンドゥイユ専門店があるのです。
こういう話になると Jも『うん。行ったらあかんってことはないな。』とすぐに決りです。地図を見ながら 一番わかりやすい道を選んで はいっ 次の出口、そこを左 とかやっていると 右手に教会が見えて来ました。繊細な姿で手の込んだ彫刻で飾られた立派なものです。
地図を見ると なになに、聖ニコデモ教会? 昔、家探しをしていた時代に行ったことがある教会です。梁に彫刻されたカラフルな空飛ぶ天使は 私たちのお気に入りです。
『カメラ持って来た?』『うん。』『ほな 行こ。』と 途中下車です。観光シーズンではないので 残念ながら中には入れませんでしたが、彫刻好きのJは 写真をパチパチ。牛たちや工事のことは完全に忘れています。
でも、アンドゥイユは忘れていません。写真を撮り尽くしたら出発です。お店のある ゲムネ・シュール・スコルフの町までは 風光明媚な観光ルート。お天気も良いし ちょっとしたバカンス気分です。
大きなアンドゥイユの看板が目印のお店に入ると まずは試食です。腸なので ふつうはかなりにおいがするのですが ここのはしっかりスモークされていて 全く気になりません。数週間日持ちするので 40センチ位のを一本と お客様用に取っておく真空包装された半本を買いました。

そうして やっと家に帰るともうお昼でした。午前中何もしなかったしわ寄せは かなりのもので 晩ご飯は11時過ぎ というハードな一日でしたが おいしいアンドゥイユが食べられて幸せでした。

さて、バルダですが、タンを見て『わー、こんな小さいかわいい舌やったんや。』とか、ほっぺたを見て『ふーん、えらい大きいな。そう言えば 頭でっかちやったもんな。』とかやっています。等級もアルモリカンとしては 優秀(おしりが大きかった)なので、おいしくなってくれれば せめてものなぐさめなのですが。
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