
12月に膀胱炎で獣医さんに来てもらった時は もうすでに手遅れで 注射も効かず もう助からないのはわかっていました。だからと言って 痩せてしまわないうちに市場に連れて行くなんて 絶対にできないので、生きられるだけ生かせて、食べられるだけ食べさせることにしました。
あれから毎日 牛たちを牛舎に入れる時、『ああ、今日もイッジーばあちゃん来てる。』と 幸せに思いました。そのうち 下痢が来て、だんだん痩せて、あまり食べられなくなっても 毎日毎日牛舎に来ました。
ところが 15才の誕生日だった26日、イッジーばあちゃんは 土手の前に座り込んだまま立てなくなりました。このごろずっと立ちっ放しで疲れないのかな と思っていたのですが、多分 座ってしまったらもう立ち上がれないのを 知っていたのでしょう。
立てなくなっても それほど具合が悪そうではなかったので 水を飲ませたり、大好物のビートを食べさせたり 少し様子を見ていました。
それでも、土曜日になると 水さえ飲まなくなり、雨に濡れてかわいそうなので トラクターで納屋まで移動させることにしました。その移動が終わって、私たちの小屋の前に寝かせると すぐに息を引き取りました。
これで良かったのか、もっと他にしてあげられることがあったのか よくわかりません。でも、少なくとも私たちがいっしょだったのは イッジーばあちゃんにもわかったはずです。
天国に行ってしまったイッジーばあちゃん。ジュリーやアリスや他の牛たちといっしょに 幸せにね。