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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

ボラン食堂閉店宣言

もう四月だし(先週の日曜日から夏時間です)、復活祭も過ぎたし、草も伸びてきたので 冬の間行かなかった牧草地に牛たちを移動させたら と私は前からJに言っていました。春になって草がどんどん伸びる時 一度食べられて短くなったところからスタートした方が おいしい牧草になるからです。

するとJは急に 冬の食堂を閉店する と言い出しました。おとといのことです。新鮮な草が食べたくてブーブー言っていた牛たちにしたら 不満はないはずです。でも、カシューをジョンさんちに連れて行く と言われて 私はびっくりしてしまいました。

冬の間 牛舎につながれる教育を受けたカシューは もう去勢たちの群に入る歳になりました。カシューも ジョンさんちの去勢君たちのように むくむく太ってもらわないといけません。でも、今年の新入生はカシューだけなので 仲間はずれにならないか ちょっと心配です。

心配だから と言ってジョンさんちに連れて行かないわけにはいきません。さっそくトレーラーの用意をして カシューを乗せました。ジョンさんちに行ってしまうと もう会えなくなるのに あっけないお別れになりました。

Jがジョンさんちから帰って来ると 今度は牝牛と子牛の総勢15頭の移動です。みんなを牛舎から出して 南側の放牧地に連れて行きます。こういう時だけは お察しの良い牛たちです。何も言わなかったのに 今までいた放牧地の出口に全員集合して、柵が開くのを待ち構えています。

柵を開けると 大きいのから順番に通路になだれ込み 途中道草をしたのは みよとマルキーズぐらいで あっと言う間に全員目的地に到着しました。みんな 黙々と草を食べ始め(牛舎でお腹いっぱい乾草を食べたばかりなのに)、子牛たちは大喜びで飛び跳ねていました。(跳んでいるのはだなえとだいご。)

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こうして 草がふんだんにあるところに放してしまうと もう牛舎に来たがらないので 冬の食堂は閉店です。今年は去年より少し早くなりました。これからは 牛舎の掃除がなくなって楽になりますが、なんとなくさびしいです。牛たちはすぐそこにいるのに。

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