するとJは急に 冬の食堂を閉店する と言い出しました。おとといのことです。新鮮な草が食べたくてブーブー言っていた牛たちにしたら 不満はないはずです。でも、カシューをジョンさんちに連れて行く と言われて 私はびっくりしてしまいました。
冬の間 牛舎につながれる教育を受けたカシューは もう去勢たちの群に入る歳になりました。カシューも ジョンさんちの去勢君たちのように むくむく太ってもらわないといけません。でも、今年の新入生はカシューだけなので 仲間はずれにならないか ちょっと心配です。
心配だから と言ってジョンさんちに連れて行かないわけにはいきません。さっそくトレーラーの用意をして カシューを乗せました。ジョンさんちに行ってしまうと もう会えなくなるのに あっけないお別れになりました。
Jがジョンさんちから帰って来ると 今度は牝牛と子牛の総勢15頭の移動です。みんなを牛舎から出して 南側の放牧地に連れて行きます。こういう時だけは お察しの良い牛たちです。何も言わなかったのに 今までいた放牧地の出口に全員集合して、柵が開くのを待ち構えています。
柵を開けると 大きいのから順番に通路になだれ込み 途中道草をしたのは みよとマルキーズぐらいで あっと言う間に全員目的地に到着しました。みんな 黙々と草を食べ始め(牛舎でお腹いっぱい乾草を食べたばかりなのに)、子牛たちは大喜びで飛び跳ねていました。(跳んでいるのはだなえとだいご。)

こうして 草がふんだんにあるところに放してしまうと もう牛舎に来たがらないので 冬の食堂は閉店です。今年は去年より少し早くなりました。これからは 牛舎の掃除がなくなって楽になりますが、なんとなくさびしいです。牛たちはすぐそこにいるのに。

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