昨日の夕方から様子がおかしかったみよちゃん。呼ぶと私について来たので 牛舎横のパドックに入れようとしたのですが もうあと数メートルのところで Uターンしてしまいました。Jに手伝ってもらって もう一度パドックまで来させようと思ったのですが、Jは みよにしたら みんなといっしょの方が落ち着くから とみんながいる放牧地に戻してしまいました。
その後 夜の10時半頃に(もう暗くなりかけていた)Jにみよの様子を見に行ってもらいました。案の定 お産が始まっていました。まだ 少し時間がかかりそうだったので、まずは腹ごしらえ と遅い晩ごはんを急いで食べました。
11時を過ぎるとさすがに暗くなります。Jと私は それぞれ懐中電灯を持って北の放牧地まで行きました。そこは半分斜面で 一番下まで降りてしまうと 土手のすぐ手前が深い溝になっているので 子牛が転げ落ちる恐れがあります。幸いみよは 一番上の土手の角に伏せていました。だけど 周りにやじ馬(牛)が集まり、落ち着いて出産できるような雰囲気ではありませんでした。
私がお産の進み具合を見ている間、Jは できるだけ近くで決定的瞬間を見よう と寄ってくる牛たちを押し返すのに専念していました。特にしつこかったのは だごべえとコラ兄弟で、お母さんのユプサも少し下がったところで 興味津々で見ていました。好奇心が強いのも遺伝?
さて、お産の方ですが はじめは小さい風船のような物(胎胞?)が見えていたのですが、すぐに子牛の脚の先が出てきました。蹄の底が下を向いた正常な体位です。みよがしっかりいきむので 楽に出てくるかな と思っていたら 子牛の肘から先がなかなか進まなくなりました。まだそれほど時間は経っていなかったのですが、第二破水が起こらず 子牛が水の入った袋の中で窒息してはいけないと思い Jに袋を破ってもらいました。そして 脚を少し引っぱると 子牛は自然に滑り出して来ました。
4本の脚全部に白いソックスをはいた子牛。おとうさんがタンブーで やっぱり白が多めです。みよが突然方向転換して 子牛を舐めまくり出したので 後はお母さんに任せました。脚の長い子で 立ち上がろうとする度に何度も倒れてしまいましたが 30分もしないうちに 正しいやり方がわかって 歩き始めました。
Jの懐中電灯のバッテリーが空になってしまったので 私たちは小屋に戻りました。全て順調で、たとえ子牛がおっぱいを飲まないとしても、みよの後産が出ないとしても 朝になってから対処しても遅過ぎません。
朝一番(とは言っても8時)に見に行ったら 母子とも元気そうでした。子牛はオスでした。

みよに似たかわいい女の子が欲しかったので ちょっと残念ですが これで3年後のお肉のストックが保証されました。

子牛は ちゃんとおっぱいを飲むし、しっかりお母さんについて歩けるし 何も心配はありません。でも念のために 今晩は牛舎に泊まります。
Jは辞書を引っぱり出して Dで始まる言葉や名前を見ています。私は きっと女の子だと思って 男の子の名前は用意していなかったのです。子牛の名前は 次回お知らせします。
スポンサーサイト