『もしかしてあんたが感染源?』と ついマルキーズのことを白い眼で見てしまいますが、だからと言って 今まで何の障害もなかったので これもボラン農場の特徴の一つ ぐらいに受け止めています。
カリプソが伝染病で100点満点を取れなかったことから 7月の初めに人工授精センター行き という話はなくなりました。べつにうつるわけではないけれど 他の子牛たちといっしょにはできないらしいです。そうすると カリプソが人工授精センターに入るのは 精液の採取が始まる来年の3月頃?
すぐに行ってしまわないので 無理に離乳させることもなく、お母さんを泣かせることもなく、母子の精神衛生上良いことなのですが、メスの群れの中に去勢していないオスが一頭いると・・・ えらいことになってしまいます。普通、6ヵ月を過ぎたらセンターに入れる と言うことは それ以降は危ないからだと思います。なにしろ 早熟なアルモリカン種のことですから。
ということで カリプソをどうするか という大きな問題が出て来ました。去年、ボランくんの時は タイミング良くエコミュージアムに買い取ってもらえましたが、カリプソは うちで取っておきます。ボランくんもアルモリカンらしい立派な雄牛になったのですが カリプソは 筋肉もりもりで特別良い体格をしている(と勝手に思ってる)ので 大人になったところを見てみたいのです。

ボラン農場からボランくんとカリプソが人工授精センターに入って と軽々しくお話していますが たしかにこんなことは アルモリカン牛だからあり得ることです。これも アルモリカン牛を絶滅の危機から救おうと この地方や県が援助してくれているからです。一昨年の末には レンヌ都市圏とこの地方の人工授精コープがアルモリカン牛保護の協定を交わし、そのおかげで ボランくんの前にセンターに入った3頭の冷凍精液が すでに販売されています。ボランくんももうすぐです。
それで 日本と(比べたりしてすみません)違うのは 牛はセンターに預けるだけで 買い上げはないことです。これは私が知っているアルモリカンの場合ですが、14ヵ月ごろになった(まだ見かけは子供)雄牛一頭から3000回分を採取したら はい、さようなら~ です。雄牛は 牧場に戻って自然交配のお仕事をします。
さて、女の子のおしりが大好きなカリプソは 去勢の群れに入れてしまえばいいのでしょうが、まだお母さんから離すのはかわいそうだし、立派な大人になるための教育も受けていません。なので まだしばらくは ボラン農場で牝牛の発情検知係を務めてもらうことになりそうです。ただ いつまで検知だけで止めてくれるか・・・
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