ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

へーんな日曜日

農作業業者さんのロールベーラー(こちらでは ラウンドベーラー と呼ぶ)に来てもらうことになっていた昨日の日曜日、またまた天気予報が当たらず どんより曇り空でした。『こんな天気やったら 乾けへんわ。』とJが心配していたのですが、昼前になると 時々お日さまが顔を出すようになりました。午前中に業者さんに電話して 何時に来れるか確認することになっていたので Jは乾草の様子を見に行きました。

戻ってくるなり Jは『今日、村で露天市やって。駐車禁止になってた。』と。乾草を収穫している所は 村の北にあるので 教会のある村の中心を通って行きます。その道は 通行禁止にはなっていなかったので 行き来するのに支障はないだろう と言うことでした。でも、露天市の話はだれからも聞いていなかったので 私は半信半疑でした。

そうしているうちに 空が晴れ出し、ロールベーラーも夕方の6時に予約が取れたので Jは急いで 乾草かき回し兼畝作りマシンをトラクターに付けて走って行きました。急ぎ過ぎて マシンのスタンドを外さないで引っぱったので スタンドが壊れてしまいましたが べつに作業とは関係ないので それは後回しです。

午後1時頃に Jから『かき回し終わったから迎えに来て。』と電話がありました。(携帯嫌いもこんな時は別。)お昼ごはんです。作りかけのハンバーグを放り出し、私は愛車に乗って乾草現場に向いました。村の露天市ってどんなんかなぁ とわくわくしながら。

ところが 途中県外からの車4台とすれ違った以外は 村はいつもと同じでした。すなわち 人っ子一人いませんでした。確かに 露天市-駐車禁止 という看板はあったけど。

猛スピードでお昼ごはんを終えて Jを送りに行った時もやっぱり同じでした。ただ、村唯一のお店であるカフェだけは人がいて その前の道路を渡った反対側にテーブルと椅子を置いて、5~6人がヒマそうに(私たちは乾草があるので ついそんな眼で見てしまう)していました。

5時頃に ロールベーラーが取りやすいように 乾草の畝を並べ終えたJが戻って来ました。ロールベーラーが来るまでまだ時間があるので うちの(恐怖の)スクエアベーラーを取りに来たのです。今回乾草を取らせてもらっている牧草地のオーナーであるRさんが 自分の分は扱いやすいスクエアベールが良い と言っていたからです。Jは できればそうする と答えたのですが、実際にできそうなので やってみる気になったのです。



もう 何年も使っていないマシンです。片付けた時にちゃんとグリースを塗っておいたので すぐに使えるはず とJは言いますが なにしろ納屋の奥に置いてあるので 出すだけでも大変です。Jが準備している間 業者さんが早めに来るといけないので 私が現地に向いました。トラクターの運転手さんを乾草のあるところまでご案内するのと スクエアベール用に畝を数本残してもらうように伝達する役目です。

またまた村まで行き カフェの前を通り過ぎようとすると 外のテーブルにいた人たちが私に(他に誰もいない)Bonjour ! と言いながら手を振るのです。『あれっ、だれか知ってる人?』と思って良く見てみたのですが 知らない人ばかり。こういう時は しょうがないので 私も手を振っておきました。

さて、向うに着いて 私は Rさんの家に入り口に駐車して 道を監視していました。去年の運転手さんは この奥に牧草地があるのがわからなくて 帰ってしまったからです。そのうち スクエアベーラーを引っぱったJが到着しました。私は ちゃんとベールができるか心配だったし、はじめの調整を手伝いたかったのですが トラクターが来るまで そこで待っていないといけません。

時間になっても来えへんなぁ と思いながら道を監視している間 何台か車が通りました。この先にまだ農家ではないふつうのお家が3軒あります。でも、そのうち 不審な車が気になり出しました。ル○○と大きく書いた自動車修理屋さんの車が 何度も何度も私の車の横を行ったり来たりするのです。この先のお家で呼んだのかな と思ったけれど それにしては落ち着きがありません。

しばらくして あっ、また来た と思って見ていると 今度はRさんのお家に入って行くではありませんか。あれっ、誰か探してるのかな と思っているうちに 車はRさんのお家から飛び出して来ました。その時 その不審な車の上の《特別輸送》と書いた看板に気が付きました。と言うと 修理屋さんの車ではなくて 幅が規格より広い車両の先導をする車です。幅が広いコンバインとか・・・ ええっ、業者さん!

なんや、なんや とあわてているうちに 先導車は行ってしまいました。でも、すぐに大きなトラクターを連れて戻って来ました。時間はもう7時を過ぎていました。業者さんは 場所がわからず 一時間もこの辺りを探しまわっていたそうです。日曜日なもので アルバイトの学生さんでした。

ようやく 監視係がいらなくなって 私はJのスクエアベーラーの調子を見に行きました。すると ベールがもう30個ほど立ててあって Rさんとあと二人が Jが作業再開するのを待っていました。そう言えばさっき Rさんのお友達であるJさん夫妻の車を見ました。小さいスクエアベールは 直ぐに二個ずつ立たせてしまわないと 湿ってしまう とJが説明したのでしょう。Rさんは 300個欲しい と言っていたので 一人では手に負えないと Jさん夫妻の応援を頼んだのだと思います。みんな 作業しやすい服に手袋でした。

業者さんのロールベーラーがスタートし Jもスクエアベーラーに戻り さあ再スタートです。私も手袋をはめて やる気満々 だったのですが J:『ひもがなくなりそうやから 家に帰って取って来て。』ええっ、なんでちゃんと見てなかったん? と言っている場合ではありません。大至急 家に向って走りました。(牧草地の大きな穴に足を取られて 大げさなころび方をしたのはこの時。)

家に帰る途中 またカフェの前を通りました。外のテーブルにはさっきの人たちがまだいて 私が通ると 一斉に Bonjour ! と手を振ります。私も同じく手を振りました。家に帰って ひものボビン2個を車に乗せて トンボ帰り。もちろん カフェの前では Bonjour !

みんな もう何個ベールを立てたかな、みんなが作業している写真を撮ってブログに載せよう とか 私はうきうきして牧草地に戻りました。すると Jがトラクターに乗って私の車のすぐ横にやって来て『ごめんねー、無駄足踏まして。』と謝るのです。

手で扱える小さいベールが欲しい と言っていたRさんは 実際にやってみて大変なのがわかり 気が変わったそうです。私たちは 以前このベールだったので その大変さが身にしみています。だから なるべく小さな径のロール(ふつう130センチ)にしてもらうのです。そのロールを 昨日は特別に径120センチで作ってもらえたので それを見てRさんは このロールだったら一人で動かせるから これが良い と言ったそうです。

ということで ロールベーラーの業者さん(学生さん)だけを残して スクエアベーラーチームは解散 となったわけです。せっかく みんなでスクエアベール とうきうきしていたのに 尻切れトンボになってしまいました。まあ、私は良いけど、あんなにがんばったJが ちょっとかわいそう。

なんとなく良くわからなくて 気分が沈んでしまいそうな帰り道 またカフェの前を通ると あの人たちが陽気に Bonjour ! と手を振ってくれました。(Jがトラクターで通った時も同じだったそうです。)

ちなみに 露天市-駐車禁止の看板は 前日のコンサートのためだったようです。何やら 村の保全職員さんが その昔、世界的に有名だったバンドのドラマーで その日は その仲間たちが集まって朝の4時まで演奏したそうです。そういうのが大好きな村です。
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