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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

ボラン農場の牧草収穫

おかげさまで晴天が続いています。これを見越して、Jは 土曜日の夕方8時ごろ(まだ暗くない)から ポラン農場南側にある《大畑》の上の部分、約1ヘクタールの草を刈り始めました。

さて、その翌日 刈った草をかき回すのに トラクターでやってしまうか、馬でやるか悩んでしまいました。馬の農具はもう何年も使っていないので すぐに使えるわけではありませし、今週の金曜日は雨の予想なので ぐずぐずしてはいられません。だから トラクターにしようか と言いながら Jはとうとう農具を出してきました。

080722 2

ソメカという昔のメーカーのもので 草をかき回すのも、最後に畝を作るのも上手にできます。これにかじ棒を付けて 馬一頭で牽きます。

Jは 錆び付いて回らなくなったところに油を注したり、摩擦するところにグリスを塗ったりしました。歯がいくつか欠けているところは もう交換部品がないのでしょうがないとして 農具はいつでも作業ができる状態になりました。

ところが 馬具の修理をしないといけない箇所かあり それをしていると時間がかかってしまうので Jはあきらめて トラクターで作業することにしました。

トラクターに付けるかき回し兼畝作り機は かき回しが苦手なので そこを工夫して それぞれのアームに付いている二つの歯のうち 一つを取り外してやってみました。すると 期待していた通り 草がうまく飛び散ることがわかりました。

そうして 牧草はしっかり乾いて来ているので 明日も今日のように良いお天気だと もうベールにできるかも知れません。今回は そういう申し分のない牧草収穫なのですが、Jは納屋を通る度に 農具をいじっています。使いたくてしょうがないんです。

お馬さんたちもJと作業をするのが大好きで もっともっと馬の出番を増やしたいのですが 急いでいる時は ついトラクターに頼ってしまいます。夢は 馬で全部の農作業をすることですが もうトラクターが出回るようになってからは 馬で牽く農具の開発が終わってしまったので 馬でできる事は限られています。

でも、でも、もしかして、石油がなくなって 今あるエンジンが使えなくなったら 動物に牽かせる農具の研究が始まるかなぁ。なんて ボーッと考えています。慣れない暑さのせいでしょうか。

Carte 080722

だふねは かなとそっくりの成長ぶりです。まだ 他の牛たちといっしょにしないのは だふねの教育のためなのですが マルキーズの英才教育に対抗して 私たちはスパルタ教育で行くことに決めました。
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コメント

こんにちは

ああ、今でも馬で農作業をするという選択肢があるなんて、なんて素晴らしいことなんだろう!と思いました。
やはり、馬だとトラクターにくらべたらスピードが劣ると思うのですが、馬で作業をするメリットみたいなものがあったりしますか?
馬も仕事するのが好きなんですね。。
私は機械化された農業しか知らないので、なんだかとても新鮮な記事でした。
長々と失礼しました。

  • 2008/07/27(日) 07:25:23 |
  • URL |
  • とみ #-
  • [ 編集 ]

とみさん、こんにちは


ありがとうございます。
たしかに 馬だとゆっくりですね。でも、その分ていねいな仕事ができるような気がします。
私は 軽油なし、騒音なし、汚染なしに満足していますが、お馬さんたちの働きぶりを見るのも大好きです。お馬さんたち、Jといっしょにいるのがうれしそうで、いっしょうけんめいになります。
ただ そういうのが楽しくて やってるだけのことなんですよ。

  • 2008/07/27(日) 15:13:30 |
  • URL |
  • masayo #-
  • [ 編集 ]

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