すもうをみんなと向うに連れて行って、かなとだなえはここに残す と言う手もあったのですが すもうのお母さん、ユーチカが12月中旬に出産予定なので トレーラーに載せるのはひかえた方が良いのでは と思ったからです。
すもうも もう10ヵ月で お母さんがいなくても大丈夫な歳なのですが みんなに好かれる礼儀正しい種雄牛になるには まだお母さんの教育が必要です。だから わざとお母さんから離さないようにしました。
じゃあ、なぜマルキーズまで居残り? という疑問が出て来ると思います。(だふねは まだ小さいのでお母さんといっしょ。)
マルキーズは だふねを産んで間もなく第一回目の発情をしたっきり 音沙汰なしです。マルキーズの息子(6頭続けてメスだった)を種牛にする という話ももう不可能になり、じゃあ、すもうがいるうちに彼に面倒を見てもらおう ということにしたのです。
マルキーズは すもうのおばあちゃんですが わざと血の濃い関係で マルキーズの特徴を固定するのが狙いです。と言うのも、マルキーズの子の代は すらっとした牛なのですが 孫になるとまたデブ牛に戻ってしまうからです。はたしてそれが成功するか、種が付いてくれるかさえ定かではありませんが ボラン農場の将来にとって大事なプロジェクトの一つです。
おっぱいが大きくて、スリムな美人 とアイドルになりそうなマルキーズですが、その性格と言ったら 毎日付き合うのがつくづくイヤになるほどです。昨日はまた だふね脱走事件の後、放牧地を移動させようとしたら だふねを連れてわざと正反対の方向に行ってしまいました。マルキーズの性格を知って 少し脅して言うことを聞かせましたが その度に私まで走り回るのはやめたいものです。
どこの牧場にも なんでこんな牛いつまでも飼ってるの と言われるのがいるそうですが うちではマルキーズがまさにそうです。それに マルキーズだけだったらまだガマンもできますが かなもだふねも母親と同じ性格で 先が思いやられます。

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