生まれそうになって 夜中にユーチカが騒ぎ出した時 見に行ったJの懐中電灯のバッテリーが空になり 私が持っていたダイナモ懐中電灯を渡した という逸話によるものです。
この話には すもうに襲われるのが怖くて 柵の外の道路側にいた私は 一人暗闇に取り残されて 家に戻るのに一苦労した という続きがあるのですが まあ、とにかく ダイナミックな子になれ という気持ちを込めた名前です。
とは言っても、本人を目の前にすると つい《ももくん》になってしまいました。私たちのことを全く怖がらない かわいいももくんです。
そのももくんも 今日で生まれて3日目になり、牛舎に閉じこめるのは健康に良くない と、今朝 霧が晴れると外に出しました。

放牧おデビューのももくん。『ごはん、まだ~。』と出入り口に集まっていた他の牛たちの間を 猛スピードで駆け回りました。子牛の後を追って駆け回るお母さんのユーチカの姿は 毎年のことだけれど笑えます。
そんな めんどう見の良いやさしいお母さん と信頼していたユーチカが 今日はなんと子供置き去りをしてくれました。
午後になって、みんなを牛舎に入れようとした時、ユーチカとももくんは みんなから少し離れたところでゆっくり休んでいました。私は 多分、みんなといっしょには来ないな と思い そっとしておきました。
みんなが牛舎に入ったので扉を閉め 最後にだふね以外の子牛たちをつないでいると 扉の向こう側から『開けろー!』(多分・・・)とユーチカの声が。ももくんを連れて来たにしてはえらい速かったな と思って扉を開けると お母さんひとりでした。
ごはんが食べたくて来たからには 子供探しといで! というのもかわいそうなので ユーチカは席につないで、私がももくんを呼びに行くことにしました。
ももくんは さっきいたところで眠っていました。そーっと起こしてやったら ぼーっとした顔で私のことを見ています。立たせようと あちこちなでてやっても キョトーンとしたままなので、おしりをたたくと どっこいしょ と立ち上がって 私の後を付いて来ました。はじめは ゆっくり小走りだったのが そのうちお母さんがいないのに気が付いたのか ムームー大声を出しながら私を追いかけて来ました。
そうして 牛舎に飛び込んで来たももくんも 一人前につながれて並んで乾草を食べている子牛たちも 私が頭を掻いてやっても逃げなくなっただふねも みんなみんなかわいくて 食べてしまいたいほどです。
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