牛たちが来る前に、できるだけたくさん乾草を入れておきます。だいたいこれで、一日に食べる量の半分です。牛たちと馬2頭で 約250キロのロール(直径約130センチ)を2日で食べてしまいます。

牛たちが来て、乾草を食べている間に 牛用のチェーンで1頭ずつ つないで行きます。つなぐ順番は 一番強い牛からです。弱いのを先につないでしまうと、後から来た強いのに襲われるからです。ただし、マルキーズだけは いつもみんなの後から来て、おとなしく自分の席に付くので、最後になることが多いです。こちら側はつなぐのが簡単な一年生(一才前後)の席です。

ここで私たちも、お昼ごはんです。
お昼の休憩が終わる頃には 食べるのが速い牛は 目の前がもう空っぽになっています。そこで、第2回目の乾草配給があります。その後、こちら風の(3時ではなくて)4時のおやつです。
牛舎の裏にある ビートのサイロです。今年は寒くないので、葉っぱが生えてきますが、生野菜だから悪くはないはずです。牛たちは Jがここに手押し車でビートを取りに来るころから ソワソワし始めます。

私がビートと呼んでいるのはこういう物です。ビタミンとミネラルが豊富で、食欲が出るのか、乾草を食べる量が増えます。去年から 隣の隣のOさんのところで買っていますが、うちでも作ってみたい作物です。

大きいままだと食べにくいので、こうして切って与えます。バケツ一杯で母牛一頭分、一年生はその半分です。

去年 初めて与えた時は、みんな『なんや、これ ?』みたいな顔をして なかなか手(口)を付けなかったのですが、味をしめたら もう大好物になりました。Jが切り始めると 早く食べたくて大騒ぎになります。もちろん、みんなから見えないところで切っているのですが、音とにおいですぐわかってしまいます。
配給が始まると 騒ぎは最高潮となります。その食べ方と言ったら ここは豚小屋だったっけ と思うほどのものです。