ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

朝めし前

この頃 朝は ふわふわが目覚まし代わりになっています。家(小屋)の中に寝かせると 夜中に歩き回り、果てはベッドに前脚を乗っけてミャーミャーやったり うるさいので 外に行ってもらっています。すると だいたいいつも トラクターの座席の上に行きます。

でも、朝明るくなって来ると 家のドアに向こう側からミャーミャー鳴いて 私たちを起こしてくれます。幸い 今は 日の出が7時半頃なので そのちょっと前の7時過ぎに起こされて ちょうど良いタイミングです。

ところが 昨日の朝は ふわふわが来る前に なぜか目が覚めてしまいました。私は 出掛ける予定があったので まだ早いけどまあ良いか と起きたのですが、外に用を足しに行ったJが『牛が泣いてるわ。みよかなぁ』ととぼけたことを・・・

Jがそう言い終わらないうちに 私はすでに作業服を着ながら、ゴム長を履いていました。発情の“みよ”ちゃうって。コラやん。と思いつつ、Jには何も言わず 私はひたすら 牛たちのいる牧区目指して走りました。

放牧地の入口まで行くと 少し遠くで横たわっているコラが すぐに目に入りました。やっぱり思った通りでした。コラのお産がもう始まっていたのです。(3月6日が予定日だったのに まだ早い言うたんはだれ?!)

かわいそうに 苦しくて地面をのたうち回っていたようで 角に土の付いた草がからまっていました。後ろに回ると 子牛の脚2本とだらんと垂れ下がった舌が見えていました。子牛の舌をさわってみると 冷たかったけれど ほんの少し反応があったような気がしました。

そうして あわてて(いつものように朝ごはんを作っていた)Jを呼んで来たのですが、子牛が生きているのかわからず もう半分パニックでした。だいたい いつからこの状態なのかもわかりません。コラは大声を上げて苦しんでいるのに 子牛の鼻から上がどうしても出て来ないのです。

一時は Jひとりの力ではどうしようもないので だれか近所の人を呼ぼう というところだったのですが、そうしているうちに手遅れになる恐れがありました。

なので 考え直して、もう一度 コラの陣痛に合わせて 力いっぱい脚を引っぱってみました。少し動いたかな と思ったら つかえていたおでこが出てきました。コラは泣き叫んだままだったけれど その後はスムーズでした。心配した子牛は ちゃんと生きていました。ちょっとくたびれ気味だけど 頭を上げて周りをキョロキョロ。ちょうどその時 オレンジ色のお日さまが丘の上に昇りました。

と 朝めし前にできるようなカンタンなことではなかったけれど 母子無事でホッとしました。

それにしても 子牛のおでこがつかえることが良くあります。アルモリカンは シャロレみたいな四角いおでこではないのに・・・ 私たちが助産をするようになったのは ユゴリンの初産の時以来だから つい最近のことです。それ以前は みんな安産だったのに どうしてでしょうか。

めでたく生まれた子牛は 女の子です。今朝、耳標を付けた時体重を量ったら 41キロもありました。今までに生まれたオスの3頭が大きいせいか そんなに大きく感じませんでした。コラも生まれつき大きかったし、体の模様も、顔の形もお母さん似です。

090307 1

昨日生まれた時は 写真を撮っている余裕などなかったし、私は朝から留守をしたので 今日の写真です。

さて、この子の名前は もう前から決めてありました。その名前とは・・・ これは次回のおたのしみ。
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