前にも書いたように 4頭のうち この冬弟や妹が生まれなかった2頭は まだおっぱいを飲んでいたので、急に離乳させるのが心配で ついつい遅くなっていました。
お昼にお客さんがあったせいで 夕方になってから 去勢4頭を牛舎につなぐと同時に 牛たちを北側の放牧地に移動させることにしました。
私たちが呼びに行くと、もう一週間も同じところにいるのに飽きた牛たちは さっさと入り口(出口)に集まってきました。でも、まだ2頭遠くにいる と思ったら ベルナデットと そのおっぱいにしがみついているだいごでした。もう15ヵ月になるのにー!
早く次の放牧地に行きたがる牛たちを いったん牛舎に入れるのは大変でしたが どうにか 対象の4頭を捕まえることができました。お母さんたちをパドック横の放牧地に入れると 無心に草を食べ始め、子供たちがいないのに気付いていないようでした。
カランバー、だごべえ、だいご、デラックスは 私たちがびっくりするほどおとなしく トレーラーに乗ってくれました。私は後ろにいたけれど おしりを押す必要などありませんでした。何でも小さいうちに慣らせておくと 本当に楽です。
さて、無事に移動が済んで ボラン農場に戻ると おなじみの“みよ”の大声が聞こえました。いつもおとなしいのに 叫び声がいやに大きいみよちゃんです。だいごに気を取られていて みよの子デラックスは まだ12ヵ月になったばかりなのを 忘れていました。
そう言えば みよとデラックス母子も ベルナデットとだいごに負けないほど仲良しでした。


で、ベルナデットは大丈夫? と思って見ると 何が起こったのか理解できないのか キョトンとした表情で私を見ているだけでした。
でも、そのうちに 母の叫び声が二重唱になりました。ベルナデットもみよも 放牧地のパドック側の入り口から 牛舎を見つめて叫んでいます。自分たちの子が牛舎にいると思い込んでいるのです。
母牛たちが子供を探して叫び続けている間、その背中にしている方向、北西の丘の向こう側から 去勢君たちの泣き声がはっきり聞こえていました。子供たちは 遠くに行っても ボラン農場の方向をちゃんと知っています。それにひきかえ お母さんたちは 子供の声がわからないの?
泣き叫んでいるお母さんたちにはかわいそうだけれど なんか間が抜けていて笑ってしまいます。そして、一晩中叫びっぱなしだったベルナデットとみよ。今朝、出がけに 一度牛舎に入れて 子供たちがいないのを見せたら? とJに言いましたが どうなっていることやら。
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