さて、昨日は 牝牛の(雄牛のわけはありませんが)発情を記録する話をしました。今日は 『じゃあ、どうやって発情したのがわかるの』という疑問にお答えしたいと思います。(たぶん、疑問に思ってられる方がいらっしゃると思います。)
まだ若い 初めて種付けする前の牝牛の場合は とても簡単です。発情期になると 大声で叫んでくれます。まるで警報ランプにブザーのようなものです。これが最低16ヵ月まで続くと思うと うんざりですが、あまり待たせると叫ばなくなることもあるので、叫んでもらう方が はっきりして良いのです。

人なつこい牛の場合も 比較的わかりやすいです。発情すると やたらにJの後を追うのがいます。なにか 勘違いしているようです。

これも良くあるのですが、土手に隠れて見えるはずのない牛が見える場合です。その時 顔が見える牛をマークしただけではダメです。その牛は どの牛の上に乗っかっているのか 確認しなければなりません。乗っかられて『あんた、何すんねん。』と怒る牛は 発情ではないか または発情期でも受精には早すぎか、遅すぎです。乗っかられても、動かない牛がいると 人工授精センターに通報です。

と いうことで、昨日の夜 バランチーヌが アーニカやマルキーズに乗られても平気な顔をしていたので、今朝 種付師さんに来てもらいました。今日は この地域担当チームのリーダー、フィリップさんでした。とても腕の良い種付師さんで、たいてい一回でOKです。

去年のことですが、電話通報した次の日の朝 雪が積ったことがありました。車が通れる状態ではなかったので 私たちは完全にあきらめていました。そしたら、お昼前に フィリップさんの車が 中庭に入って来るではありませんか。フィリップさんの車は 四輪駆動ではない ごく普通の車です。坂道で滑って大変だったと思うのですが、そんなことも気にせず 仕事だから と来てくれました。そんな 気の良い種付師さんです。
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