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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

行き遅れのコラ

行った先で大泣きしないように とみんなが羊飼いのジョンさんちに移動した機会に コラと6ヵ月になったエミリーを離してしまいました。コラは(エミリーも)もう泣かなくなりましたが まだボラン農場にいます。
(少し前の写真:コラとエミリー)

Cola FI3

当初の予定では この月曜日に出発だったのですが 向うのご主人の都合で 順延になっていました。ところが昨日になって コラを運搬する手段がないので 迎えに来れない ということが判明しました。

でも,ボラン農場には家畜運搬トレーラーがあるのに なんで配達してあげへんの とお思いになるでしょう。これ,あまり大きな声では言えないのですが トレーラーはあっても Jおじさんは まだそのための免許を取っていないのです。

でも,牛たちをジョンさんちに連れて行く時は そんなに遠くないし、村から出ないし、まさか取締りなんてないから大丈夫 と使っていました。ところが つい最近,ジョンさんが ちょうどうちからジョンさんちに行くのに通る交差点に お巡りさんがいて 免許証の検査を受けたそうです。

そんなこともあって たかが15キロとは言え,(私の)車でトレーラーを牽いて というのは論外です。じゃあ、どうする? ということで Jは昨日の夕方からあれこれ悩んでいました。

そして,隣の隣のOさんに車用のトレーラー接続球(何かわかります?)を借りて ほとんど一日かけて それをトラクターに取り付けられるようにしました。と言うのも トラクターなら 免許も一切要らず(ただし農業従事者のみ),保険もトラクターだけで トレーラーを牽いて堂々と道路を走れるからです。

これで やっと問題解決ですが 結局,向うの都合で コラの出発は 来週の月曜日になりました。(やれやれ。)

私たちがこうやって気をもんでいた間に コラをはじめ居残り組の3頭は すっかりどんぐり中毒牛になっていました。今年もどんぐりがたくさん成り 危ないなー と思っていたら・・・

草は木の下には生えません。なのに 牛が木の下にいて 落ち葉をひっくり返して何かを探していたら どんぐり中毒に違いありません。今朝,コラがそんな状態だったので どんぐりの落ちていない牧草地の真ん中に行かせようとしたのですが 目がトローンとして、いくらおしりをたたいても ぼんやり突っ立ったままでした。

ベルナデットとだなえは 牧草地の真ん中にいたけれど やっぱりボーッとして,草を食べもせず、反芻もせず かなりあやしげでした。

ということで 3頭を急きょ一つ北の大畑に移動させました。ここはまだ草が多いので そちらを食べてくれることを祈って・・・(ボラン農場案内図の更新は後日に。) 

牛や馬が多少どんぐりを食べるのは 毎年のことで どうってことはないのですが、ふつう15頭いるところに3頭しかいなくて 3頭で15頭分を平らげると やっぱり病気になるかも知れません。それにしても 中毒になるまで食べ続ける 情けないうちの牛たちです。
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