でも、航空券を買ったのがもう直前で ナント発パリ経由アムステルダム というのしかなかったのを ナント発アムステルダムで乗換え7時間待ち というのにしてもらいました。そして その長い待ち時間で オランダのごくふつうの村か町に行ってみたい とかなり期待していました。

ナントから乗ったのは そのへんを走っているバスか電車みたいな雰囲気の飛行機でした。でも、アムステルダムで降りて 空港の建物に入ると そこは外国でした。すべての表示が英語で フランス語はもちろん、日本語もありません。そこでやっと、これはまずい と気がつきました。
自慢じゃないけれど 私は英語を使ったことがありません。私の職業はフランス語通訳 と言うと 必ず へぇー、じゃあ三ヵ国語(日・仏・英)話せるの?! と言われます。いいえ、それはまちがいです。私はあくまでも 日本語とフランス語だけ です。
とにかく この建物から出たい という思いで 外につながる出口を探したけれど 見つかりませんでした。いつも 田舎の自然の中で暮らしていると こういう商品があふれる、お金がないと水も飲めない(トイレは行けた ー ホッ。)世界は 異様に見えます。
勇気を出して 観光旅行の受付の人に聞くと 外に出るための入国検査の場所を教えてくれました。その イミグレーション と言うところは 移民局のようなことをやっていて、そちらとはあまりかかわり合いたくなかったので その横でパスポート検査をしていた人たちに聞きました。
私:『ここから外に出て この近くの町か村に行きたいんやけど・・・』
係員:『アムステルダムには行きたくないの?』
私:『もう 行ったことあるし、行きたないねん。私は ごくふつうのとこがええの。そう言えば オランダに田舎はないの。』
係員:『もちろんありますよ。でも、ここは工場地帯だから 遠くに行かないと。それに 迷子になって 飛行機の搭乗時間に戻れたらダメだから、観光バス旅行はどうですか。』
私:『私、観光地はイヤやねん。牛とか,羊とかがおるとこがええ。』
係員:『それなら、風車めぐりコースがおすすめですよ。』
ということで 最初の観光旅行受付に戻ったのですが 風車めぐりは60ユーロもするので 行けませんでした。そのうちに 顔のジンマシンのようなものがひどくなったので リラックスシートのある休憩所で休んでいることにしました。
外に出られず 牛も見られず残念でしたが、うちにメールを送ったり(インターネット接続も有料)、両替をしたり(率がすごく悪かった)、お昼ごはんを食べたりで 時間をつぶすには困りませんでした。(そう言えば けっこう言葉が通じた。)それにしても こういう お金がすべての場所 って違和感があってきらいです。
と アムステルダムをあとにして(また帰りも通るけど)私は 一路、日本に向かったのです。(木曜日の朝 無事に着きました。)
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