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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

牛が見たかったのに

火曜日の午後に あたふたとボラン農場を出て、その日は またナントの空港すぐ横のホテルに泊まり、水曜日の朝 6時50分発の便に乗り込みました。飛行機の行き先は アムステルダム。ある方から ○○に行くなら ナントからアムステルダム経由で行くのが便利 と聞いていたからです。

でも、航空券を買ったのがもう直前で ナント発パリ経由アムステルダム というのしかなかったのを ナント発アムステルダムで乗換え7時間待ち というのにしてもらいました。そして その長い待ち時間で オランダのごくふつうの村か町に行ってみたい とかなり期待していました。



ナントから乗ったのは そのへんを走っているバスか電車みたいな雰囲気の飛行機でした。でも、アムステルダムで降りて 空港の建物に入ると そこは外国でした。すべての表示が英語で フランス語はもちろん、日本語もありません。そこでやっと、これはまずい と気がつきました。

自慢じゃないけれど 私は英語を使ったことがありません。私の職業はフランス語通訳 と言うと 必ず へぇー、じゃあ三ヵ国語(日・仏・英)話せるの?! と言われます。いいえ、それはまちがいです。私はあくまでも 日本語とフランス語だけ です。

とにかく この建物から出たい という思いで 外につながる出口を探したけれど 見つかりませんでした。いつも 田舎の自然の中で暮らしていると こういう商品があふれる、お金がないと水も飲めない(トイレは行けた ー ホッ。)世界は 異様に見えます。

勇気を出して 観光旅行の受付の人に聞くと 外に出るための入国検査の場所を教えてくれました。その イミグレーション と言うところは 移民局のようなことをやっていて、そちらとはあまりかかわり合いたくなかったので その横でパスポート検査をしていた人たちに聞きました。

私:『ここから外に出て この近くの町か村に行きたいんやけど・・・』
係員:『アムステルダムには行きたくないの?』
私:『もう 行ったことあるし、行きたないねん。私は ごくふつうのとこがええの。そう言えば オランダに田舎はないの。』
係員:『もちろんありますよ。でも、ここは工場地帯だから 遠くに行かないと。それに 迷子になって 飛行機の搭乗時間に戻れたらダメだから、観光バス旅行はどうですか。』
私:『私、観光地はイヤやねん。牛とか,羊とかがおるとこがええ。』
係員:『それなら、風車めぐりコースがおすすめですよ。』

ということで 最初の観光旅行受付に戻ったのですが 風車めぐりは60ユーロもするので 行けませんでした。そのうちに 顔のジンマシンのようなものがひどくなったので リラックスシートのある休憩所で休んでいることにしました。

外に出られず 牛も見られず残念でしたが、うちにメールを送ったり(インターネット接続も有料)、両替をしたり(率がすごく悪かった)、お昼ごはんを食べたりで 時間をつぶすには困りませんでした。(そう言えば けっこう言葉が通じた。)それにしても こういう お金がすべての場所 って違和感があってきらいです。

と アムステルダムをあとにして(また帰りも通るけど)私は 一路、日本に向かったのです。(木曜日の朝 無事に着きました。)
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