南伊豆町一色(いっしき)でパン屋さんをしている小林邦行さん という方にお会いして ええっ,日本にもこんな人がいたの!? と驚いた と言うか もううれしくなってしまいました。
小林邦行さんは 6年前(だったと思う。- 間違っていたらごめんなさい。)に南伊豆に移住され,無農薬で小麦や食材を作り,パンを製造し、カフェの経営をなさっています。(詳しくは,PDFですが www.pref.shizuoka.jp/soumu/so-810/koryukyoju/documents/mi24.pdf という記事をどうぞご覧ください。)
ベーカリー兼自宅におじゃました時は お昼時だった上 パン作りに忙しかったのに 改装工事中の昔の母屋を見せていただいたり、いろいろお話を聞かせていただきました。
ふつうの人なら もうこんな古くて傷んだ家は取り壊して 新しい家を建てるところを せっかくあるのだから みたいなごく自然な姿勢で 保存を決められたとか。うーん,母屋が完成して新しいカフェができたら また来ないと とつい思ってしまいました。
小林邦行さんは パン作りでは長ーいキャリアのある方で フランスにも(あらあら)修行に来られたことがあり ブルターニュ と言うと どこにあるかご存知でした。
そういうちゃんとした方と 私たちを比べてはいけないのですが 考え方とか理想の生き方とかが同じで 本当にびっくりしていました。作っているものは違っても,自分たちが食べたい と思うものを 一番おいしくできる方法で作って お客さんにおいしく食べてもらいたい という気持ちは同じです。
なんだ、そういうことが日本でも可能だったんだ とちょっとがっくりもしました(わざわざここまで来なくて良かったんだ という意味)が 遠い日本に同志がいた と本当にうれしくなりました。
お話を聞いていて とにかく一番感激したのは ずっと放ったらかしで 竹やぶになってしまった裏山を開墾していたら 昔のお墓の跡が出てきたので 草を刈って手入れなさっている ということです。
えっ,なんで って・・・ それ、私のお先祖さんなんです。そう,LOHAS カフェ 一色のある所は 私のおじいちゃん,おばあちゃんの(昔の)家です。
ここは 母方のおじいちゃん,おばあちゃんのいた田舎で 私たちが住んでいた兵庫県からは遠くて そんなに何度も行った記憶はありません。だいたい3年に一回ぐらいだったでしょうか。それでも 私には田舎はここだけで なつかしい思い出がいっぱいの場所です。

この写真の裏を見ると,昭和32年8月 と書いてあります。一番小さいのが私です。(歳がばれてる。)
このお家が壊されることなく,大切に使ってもらえて,いろんな人に来てもらえて 私だけではなく ご先祖様たちも幸せです。
今回 母のたっての願いで 跡継ぎのいなくなった父方のご先祖様を お寺でご供養していただくために行った南伊豆は 本当に良い所でした。また、Jおじさんといっしょに来たいな とか いっそのこと住んでみたいな なんて・・・ ボラン農場がなくなってしまうので それはできませんが。