ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

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小さな山の小さな家

40センチの大雪も完全に融け,ふつうに外出できるようになってかれこれ一週間。今でも 誰かに会ったり,電話があったりすると 必ず雪の話になります。

このあたりは 雪の重みで屋根がつぶれてしまった納屋とか養鶏場だとかが かなりあったようで 村役場から 建物の被害やその他損害があったら届け出るように と電話がありました。

その他損害 と言うのは 雪でトラックが通れなくなったので 酪農をしている所は 牛乳の収集が、養鶏をしているところは 鶏に食べさせる餌の配達が 10日以上ストップしたことによる損失です。

私たちが ボラン農場に引っ越して来た1992年とその次の年以来 大した雪はなかったので 冬でも大丈夫 みたいになってしまったのですが 今回は 本当に大混乱でした。

うちのように牛の頭数が少なくても 牛舎で寝られたのは ボラン農場にいる牛たちだけで ジョンさんちの去勢は 建物がなく、ずっと雪の中でした。お隣の牛たちもそうでした。この近くの畜産試験場のようなところで かなり前に 肉用牛を冬の間も放牧しても体重は減らない という研究をしていましたが こんなに雪が積もったら 話は別です。

それに今回は運良くありませんでしたが 雪の時や気温がうんと下がった時は よく停電になります。私たちが食べ物に困らなかったのも 冷凍庫があるおかげで もしも停電になったら 何日も持ちません。

そういう最悪の事態はないことを原則とした生活に ちょっと危機を感じていたところ、Jおじさんの車が滑って家に戻って来れなくなって ふと,昔ボラン農場に住んでいた人たちの話を思い出しました。

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トラクターも車もなかった昔の人たちは こんな雪でも平気な顔で いつも通りやっていたのを想像します。牛も馬も貴重だったから 同じ家の中に住んでいたし,家(牛舎)の中に入りきれないほど牛はいなかった と思います。聞くところによると 大家族で貧しかったけれど あくせく働かず 幸せに暮らしていたそうです。

そしてもう一つ 雪に閉じ込められていた間『長い冬』のことを思っていました。ローラ・インガルス-ワイルダーの『小さな家』シリーズのひとつで 大雪で町に汽車が来られなくなったある冬の話です。

手元に本がないので うろ覚えですが お父さんとお母さんが おじいさんやおばあさんの時代は 薪を焚いて,用意しておいた保存食で冬を越したのに、自分たちは汽車に頼ってしまって 石炭や食料が手に入らないと大変なことになる というようなことを言っていました。もう、100年以上も前のことです。

私は シリーズの中で『大きな森の小さな家』が一番好きで、そのせいで 今こんなところで こんなことをしているようなものです。だから どうしても 昔のようなシンプルな生活にひかれます。そして 今回の雪騒動で 大雪が降っても,停電になってもあわてない『小さな山(このあたりはこう呼ばれる)の小さな家』を実現したくなりました。
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