さて,いつまでもこんな話ばかりしたくないのですが エバンが急死する少し前,日にちはよく覚えていないけれど、雪に埋もれていた1月の10日頃、この近くに住む アルモリカン仲間のPさん(女性)から電話がありました。電話を取ったのはJですが、私は横にいて とても深刻な話をしているのがわかりました。Jが教えてくれた話は こうです。
雪が積もってから Pさんちも牛たちを牛舎に泊まらせていました。ところが その数日間に、それまで元気だった牛が1頭、2頭と急死しました。最初の牛が死んだ時 もちろん原因を知ろうとしたのですが はっきりしたことはわからないままでした。そして、その日の朝、また3頭目が死んでいました。
原因がわからず 他の牛たちも危険にさらされているかも知れない という不安な状況の上、Pさんにとってさらにショックだったのは その3頭目がユゴリンだったことでした。それを泣きながら話していたそうです。
ユゴリンは、うちからPさんちにお嫁に行った、カシューのお母さんです。私も ユゴリンは大好きだったけれど、Jが嫌いな脂肪太りタイプなので 信頼できるPさんに任せました。Pさんは 本当にユゴリンをかわいがっていて 地域の共進会に プレゼンテーションで連れて行ったりしていました。ユゴリンとは 本当に仲良しだったそうです。
それから 時々ユゴリンのことを考えていて こんなのが頭に浮びました。




私が牛の天使を描く時いつも出てくる子牛は アリス と言って、ユゴリンの初産の時死産した子です。アリスは ユゴリンに『なんや,もっとゆっくりして来たら良かったのに。』と言うような性格ですが,本当は お母さんに会えてうれしいはずです。また,最後にドタドタ出て来たのは ご存知イッジーばあちゃんです。今でも軽やかに飛ぶのが苦手です。
大好きな牛たちが次々に亡くなって、泣いてもしょうがないから、こんな絵を描くことで供養になれば と思います。
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