ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

ベラ、パリに!

今日は《ベラ、パリに?》というタイトルで 明日からパリ(フランス)で開催される国際農業サロンに出場する アルモリカン牛代表《補欠》になったベラの話をするつもりでした。

この国際農業サロンは 農業従事者にとって特に大事な年中行事です。牛など家畜の場合は 一年がかりで 地区の大会に出て,代表になって,県大会に出て,県の代表になって やっと全国大会で行き着くところがパリです,

ただし、アルモリカンのように数が少なくて コンクールのない種類は その地方の特産品のような感じで 4年に一度 生きた展示物 として参加させてもらっています。前回は2008年で 3頭が出場しました。

だから,今年は関係ないはずだったのが、保存活動の対象となっている13種の牛の管理機関である畜産研究所の担当者から フランス地方種の牛を一堂に集めよう というアイディアが出て,今回初めて,会場の一角で 今は珍しくなってしまった牛全部が見られる という大イベントとなりました。

そのために 今回出場する牛を推薦する役が アルモリカン会長のJおじさんにまわって来ました。でも,こういうことは Jおじさんの好みだけでは決められないので 
1- 予防注射を全て受けている(あたりまえのことなんだけれど 今,義務となっているブルータング接種の副作用を恐れ、受けていない牛が多い)、
2- 人に慣れていて,つないでも平気で,ローブ誘導ができる
という条件で 候補牛を募りました。

そして,名乗り出た牛は・・・たった一頭だけ。それも Jおじさんが個人的に推したベラだけでした。

ユーチカの次女で,大食いシスターズ妹,そして すもうのすぐ上の姉であるベラは 去年の一月に 友人Aのところにお嫁に行きました。そのベラが Aのところでオスの子牛を産み,お母さんになり、コロコロしていたのがめっきりスリムになりました。それにAがしっかり世話をしているので (うちの牛たちのように)穴などなく,毛もつやつやして,コンクールに参加する牛に比べても見劣りはしません。

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そんな手入れの行き届いた牛だから 正選手でも良かったのですが パリまでの道程は遠くて大変だし,ものすごい人出になるところは 牛にとってストレスが多くてかわいそうなので,レンヌのエコミュージアムの牛に正選手になってもらって,ベラは《補欠》ということで決まりました。

それでも Aは責任を感じて,もしもの時のために プレゼンテーションのリングでちゃんと行進できるよう ベラのトレーニングもしました。そして,先日は ベラが国際農業サロンに登録されているのを知った地方紙の記者さんにインタビューを受けて,新聞に載ったり かなり盛り上がりました。

でも,ベラはあくまでも《補欠》で,正選手にもしものことがあったら と新聞にもはっきり書いてありました。推薦したJおじさんも 正選手のようにいろんなリスクを負わせることなく 充分話題になって 良い選択だったと思っていました。

ところが・・・

昨日のお昼ごろ Aから電話がありました。車を運転していたようで あまり長く話せなかったのですが 勤務先に電話があって これから家に戻って 大至急ベラをパリ行きのトラックの停車地まで連れて行く と。

いくら何でも信じられない話なのですが 昨日の午前中 パリに向かうはずだった正選手がトラックに乗るのを拒否し、気が狂ったように暴れだしたので バリ行きを断念したとか。

かわいそうに こんなはずではなかったのに 仕事も放り出して,走り回った友人A。幸い、トラックの出発時間に間に合って,同じ地域からコンクールに参加する他の牛たちといっしょに ベラはパリに向けて出発したそうです。 

行ってしまったからには これから3月7日の最終日まで 無事に任務を果たしてくれることを祈るしかありません。見かけも性格もかわいいベラだから みんなにかわいがられますように。

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(お友達のお馬さんと:写真提供 2枚ともA.Q.)

もしも,パリの国際農業サロンに行かれる方がいらっしゃいましたら ぜひ、フランス地方種ブースに行って ベラを励ましてやってください。
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