前にいたイッジーばあちゃんは、15才で亡くなるまで、子牛を10頭産みました。マルキーズは、すでに11頭産み、どうも見た感じ12頭目がお腹の中にいるようです。順調に行けば、11月下旬にお誕生、だけど・・・
ちょっと昔の文献によると、アルモリカンは短命で、3産以上は期待しない方が良かったそうですから、うちの牛たちはみんな奇跡的な長寿、と言うことなのでしょうか。
でも、マルキーズもかなりの年になり、みんなからポツンと離れたところで寝そべっていたりすると、ちょっと心配で、近くまで行ってちゃんと反芻しているか確認してしまいます。
そのマルキーズがこの頃・・・(写真中央)

だいたい、いつ見に行っても草架の前に陣取って、満足そうに乾草をかみしめ、誰が来ようが、じゃまになったら角でぶっ飛ばすからいいの と言った感じてす。そう言えば、いつもすましてるわりには、食べ物についつらてしまうマルキーズです。
でも、最近そのマルキーズの美点にやっと気が付きました。
エミリー(一回目はダメでまた発情)の二回目の人工授精をした時、ひとりで牛舎につないでおくと不安だろう、とマルキーズもいっしょにつなぎました。牛舎につながれる=乾草が食べれる という公式が成り立っているので、マルキーズは素直に来てくれます。
人工授精が終り、二頭をみんながいる放牧地に戻し、牛舎の掃除を始めた時です。エミリーがいたところは一面グチャグチャで、床のわらは全部掃き出すしかありませんでした。それぞれの席は、ただつなぐ鎖があるだけで、仕切りも何もなく、後ろを見ようとおしりを振って餌箱に対して平行になってしまうのがいます。エミリーも落ち着かず、おしりを移動しながら各種排泄物を落としたので、そこら中汚くなったのです。
ところが、いつもひたすら餌箱を正面に立ったままのマルキーズは、後ろの方のわらが汚れているだけでした。うんちはお得意の(おしりが全く汚れない)噴水式で、ちょうど掃き出し溝の中に落下するからです。ただし、その時そばにいると、とばっちりを受ける恐れがあるので、マルキーズがその体勢を取ったら、大急ぎで数メートルは離れないといけませんが。
こういう、取り扱い方法さえわかっていれば、良い牛だと思えるのがマルキーズです。
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