
それにしても、子牛ってゲテもの食い。フリゼットは、無心にハリエニシダの枝をかじっていました。
11月1日は万聖節の祭日、すなわちお墓参りの日でした。この季節は、街も墓地も菊の花でいっぱいになります。
そして、11月1日はまた、オスカルのお誕生日。うちの子になって1年過ぎたオスカルは、2才になりました。お誕生日のプレゼントはなかったけれど、《ハッピーバースデー》を歌ってあげました。
そういうおめでたい(?)日に、お天気も良くなったことだし、羊飼いのジョンさんちにいた牛たちをお迎えに行きました。あちらは草も少なくなったし、マルキーズとバランチーヌが11月下旬にお産の予定なので、もうそろそろお家に帰って来てもらわないといけません。
前日にジョンさんちの段取りを整えておいて、ほな行こか というところ。

少なくとも6往復はしないといけないので、午前中から始めました。まず、全員(ジョンさんちに残る去勢たちも)を出荷柵前の小さな牧草地に閉じ込めて、順番に一頭ずつ柵に入れて、一度つないで、トレーラーに乗せて出発です。
牛は、群れを離れて単独行動をするのをいやがるので、一頭ずつ順番になんてできるんかいな と思っていたわりには、すんなり行きました。(みんなえらい!)ふじおとバランチーヌ、フェストナットとだふね、ふくすけとみよは、母子いっしょにトレーラーに乗り込みました。
子牛のいないユーチカやアーニカとなるともっと簡単で、往復するのに30分かからず、日が暮れる前に7往復目も可能か という期待も出てきました。
でも、ものごとがそんなにうまく行くはずはなく、6往復目のマルキーズ・エリオット組に時間を取られてしまいました。お母さんがいない(ベルナデットはもうすでにボラン農場に)エリオットも、トレーラーなんてもう何回乗ったかわからないマルキーズも、乗せようとしたら怖がって肘をついてしまい、えらいことに。
怖がる2頭をなだめすかして、お尻をたたいて、やっと乗せ、ボラン農場に戻った時には、もう日が暮れかけていました。家の横にいたみんなを集めて、ベルナデット、フリゼット、エミリーのいる放牧地まで連れて行き《ホッ》としたその時の空は・・・
