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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

見かけ倒しのおっぱい

ちょっと前だったら『わあー、雪が積もった!』とか『パウダースノーやで。スキー場や!』とか、きっと大騒ぎしたことでしょうが、今年1月の積雪40センチ というのを経験しているので、今回は、あっさりしたものです。それどころか、『ええーっ、こんなに早く雪が積もって、ええ迷惑や!』という声も聞かれました。

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さて、おっぱいが飲めなかった子牛ちゃん。雪の中で生まれたので、Fから始まる《雪》にちなんだ名前 ということで《ふぶき》(愛称ふーちゃん)と命名しました。Jおじさんは、ぼくには覚えられない名前 と不満そうでしたが、じゃあ、何が良い と聞いても良いアイディアがなく、『好きにせい。』と・・・。

さて、土曜日に、自分で飲めなかったら、無理やりでも子牛に初乳を飲ませないと とマルキーズの搾乳をした時のことです。なんと、ミルクが出ないのです。

マルキーズは、自分の子以外にはやるものか としっかりガマンする牛なことは、知っていました。でも、分娩直後でおっぱいが張っているはずだから と何度もしつこく試して、やっと500ccほど採れただけです。

ふぶきが、寝ているとき以外は、いつもお母さんのおっぱいに食らいついているのも、私が哺乳瓶(ビール瓶)でミルクを飲ませても、もっと欲しそうにするのも、マルキーズはミルクが出ないからだ という結論に達しました。

マルキーズは、もう14才を過ぎ、去年の7月に産んだエドワードがいやに小さいのは、きっとミルクが足らなかったからだ と反省していました。だから、今回は母乳だけではなく、足りない分は私が哺乳瓶で飲ませるつもりでいました。でも、《おっぱいが出ない》とは夢にも思っていませんでした。

こうして良く考えてみると、8産目のみよが赤ちゃんだった時に乳房炎になって、それ以降産んだ かなも、だふねも、そしてエドワードも、発育が良くありませんでした。それは、生まれつき小さかったからではなく、ミルクが足らなかったせいじゃないかと思います。

でも、今までに何度も書いたように、マルキーズはホルスタイン並みの大きなおっぱいをしています。それも、歳とともに垂れ下がって歩行のじゃまになる というタイプでもありません。その美しいおっぱいが見かけ倒しだったなんて・・・。確認しなかった私たちが悪いんだけれど、何でも見た目で判断してはいけない という良い例でした。

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いつもおなかペコペコのふぶきは、ご近所の酪農家からいただいたモンベリヤルド(乳牛)の初乳を1日3回飲んで、元気に飛び跳ねています。
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コメント

うわぁ~ 雪や~
でも、雪景色が何ともいえませんね。
雪の上で「おっぱい」ですね。

  • 2010/12/01(水) 12:59:53 |
  • URL |
  • 照長土井 #-
  • [ 編集 ]

はい、雪がおっぱいです。

いえ、いっばいです。そちらより一足早く。
と言っても昨日までのことで、今日(土曜日)は雨になって、雪はうそのように消えてしまいました。

  • 2010/12/04(土) 19:03:50 |
  • URL |
  • masayo #-
  • [ 編集 ]

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