
さて、おっぱいが飲めなかった子牛ちゃん。雪の中で生まれたので、Fから始まる《雪》にちなんだ名前 ということで《ふぶき》(愛称ふーちゃん)と命名しました。Jおじさんは、ぼくには覚えられない名前 と不満そうでしたが、じゃあ、何が良い と聞いても良いアイディアがなく、『好きにせい。』と・・・。
さて、土曜日に、自分で飲めなかったら、無理やりでも子牛に初乳を飲ませないと とマルキーズの搾乳をした時のことです。なんと、ミルクが出ないのです。
マルキーズは、自分の子以外にはやるものか としっかりガマンする牛なことは、知っていました。でも、分娩直後でおっぱいが張っているはずだから と何度もしつこく試して、やっと500ccほど採れただけです。
ふぶきが、寝ているとき以外は、いつもお母さんのおっぱいに食らいついているのも、私が哺乳瓶(ビール瓶)でミルクを飲ませても、もっと欲しそうにするのも、マルキーズはミルクが出ないからだ という結論に達しました。
マルキーズは、もう14才を過ぎ、去年の7月に産んだエドワードがいやに小さいのは、きっとミルクが足らなかったからだ と反省していました。だから、今回は母乳だけではなく、足りない分は私が哺乳瓶で飲ませるつもりでいました。でも、《おっぱいが出ない》とは夢にも思っていませんでした。
こうして良く考えてみると、8産目のみよが赤ちゃんだった時に乳房炎になって、それ以降産んだ かなも、だふねも、そしてエドワードも、発育が良くありませんでした。それは、生まれつき小さかったからではなく、ミルクが足らなかったせいじゃないかと思います。
でも、今までに何度も書いたように、マルキーズはホルスタイン並みの大きなおっぱいをしています。それも、歳とともに垂れ下がって歩行のじゃまになる というタイプでもありません。その美しいおっぱいが見かけ倒しだったなんて・・・。確認しなかった私たちが悪いんだけれど、何でも見た目で判断してはいけない という良い例でした。

いつもおなかペコペコのふぶきは、ご近所の酪農家からいただいたモンベリヤルド(乳牛)の初乳を1日3回飲んで、元気に飛び跳ねています。
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