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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

だごべえ出発

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エミリーがいなくなって、代わりにふぶきが生まれて、今日は、だごべえが出発の番でした。今回は、クリスマス需要をアテにして、絶対に12月中旬にお肉の販売をしたかったので、もう一ヵ月以上前から予約を入れてありました。

ところがこの雪で、あの牛運搬大型トラックが果たしてここまで登って来れるか、もう何日も前から心配していました。幸い、昨日も今日も晴天で、雪は少し解けたのですが、気温が低いので夜の間にそれが凍って、道路はツルツルの状態です。

牛たちも、夜は雪のない木の下で寝ていたけれど、気温がマイナス6℃まで下がって、特にまだ小さいフェスト・ナットやフリゼットがかわいそうなので、昨日の夜は全員牛舎にお泊まり となりました。

夕方暗くなる直前に牛たちを呼びに行くと、だごべえがだなえのおしりに貼り付いていました。だなえもかなり興奮していたけれど、去勢のだごべえも、何もできないわりには、真剣にだなえのめんどうを見ようとしていました。

ですから、バランチーヌを先頭に(マルキーズとふぶきはすでに中)だなえとだごべえが牛舎になだれ込んで来た時は、ふぶきには見せたくない、めちゃめちゃの大騒ぎになりました。みんなで牛舎の中をぐるぐる走り回った末、だごべえをやっとの思いでつなぎました。

この冬の各自の席は、もう前から決めてあったものの、だごべえは予定外で、フェスト・ナットはまだつながないことにして、一年生三頭(エリオット、ふくすけ、ふじお)を詰めて、だごべえの席を作りました。

放牧地にいても草が雪に隠れて、満足にごはんを食べていなかった牛たちは、乾草をもりもり食べ、ぐっすり眠りました。

さて、今日の午前中は、あまりにも忙しくて、だごべえをお迎えに来ることになっている業者さんに問い合わせの電話をするヒマもなく、予定の12時半が来てしまいました。時間になっても大型車が登って来る気配もなく、やっぱり今日はダメか と思い始めました。

必要であれば、県道までうちのトレーラーで行けないか とJおじさんが道路の状態を見に行きました。そのJおじさんがすぐに戻って来たので、どうしたのか と思ったら、業者さんの大型トラックが来たのです! あちこちで滑って、ここまで来るのは大変だったそうですが、来てもらえて本当にホッとしました。

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何も知らないだごべえは、いつものように積極的にトラックに乗ってくれて、あっという間に出発です。その後トラックは、お隣の牛(以前、時々うちに遊びに来ていたリムザン)をお迎えに行き、だごべえは、知り合いの牛といっしょに旅立つことになりました。

その後、やっぱりここまで来るのは大変だったそうですが、だなえのために授精師さんが到着しました。きっと来れないだろう と半分あきらめていたけれど、これもホッとしました。そして、出発直前まで役に立っただごべえに感謝です。
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