母親があのマルキーズだけあって、たまは 小さいけど、ほれぼれするほどの美牛です。また、頭の良さでも 群を抜いています。でも、たまが生まれた当時は マルキーズが 人間に対して警戒するように教育していたので 全く愛敬がありません。小さい時 バケツを怖がったので マルキーズのように 食べ物で釣ることもできませんでした。だから、たまが 類いまれな食いしん坊だったのにも気がつきませんでした。
そのたまが 今日 よそに買われて行きました。どうしても母牛を3頭減らして、来年子牛を産み始める 一年生の場所を作ってやらなければなりません。それで、種雄牛生産計画に指定されていない牛は 売っても良いことにしました。今回は あと1ヵ月半でお産の たまが選ばれたのです。
たまの行き先が あまり牛に馴れていない人たちで、飼いやすい牛が欲しい ということなので、私は 少し心配です。たまは 他の牛たちに比べて可愛げがないからです。でも、意地悪じゃないし、おとなしく自分の席に付くし、決してイヤな牛ではありません。




いえ、本当にいい子なんですよ。これ、新しい飼い主にわかってもらえると良いけど。