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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

みよちゃんの娘ふみちゃん

11月末に続き、またこの週末も雪になりました。この週末 と言うと、ちょうどお肉の販売と重なって、大変な迷惑でした。(この話は次回にします。)

雪が降って何が大変か と言うと、牛たちは雪が積もると突っ立ったままなので、牛舎に入れてやらないといけないことです。うちには、ウォーターカップのような便利なものはなく、水はバケツで飲まさせないといけないし、掃除もしないといけないし、本当に1日牛の世話だけで終わってしまいます。

土曜日の夜も、牛たちは全員並んでごはんを食べ、おなかがいっぱいになるとわらの上で横になる というけっこうな待遇でした。

まず、夜中の2時頃、バランチーヌが子牛のファンタを呼ぶ声で目が覚めました。バランチーヌがあまりにもしつこく叫ぶので、ファンタは何をしているのか見に行きました。

まだ、その時間はごはん(乾草)を食べている牛も多く、みよちゃんもまだ起きていたので、ついでに様子を見ました。みよちゃんは、もうお産予定日を一週間以上過ぎているのに、まだまだその気配がありませんでした。

お母さんは気が狂いそうになっているのに、ファンタは、一年生の男の子たちの横で知らん顔して寝ていました。べつに起こすこともないか とバランチーヌが叫ぶのを無視して、私は小屋に戻りました。

朝7時頃に起きて、すぐ牛たちの様子を見に行った時も、何の異常もありませんでした。みよちゃんは、寝そべっていたのであまり細かくは見なかったけれど。

9時過ぎに、ふぶきのミルクを持って牛舎に入ると・・・

みよちゃんの後ろの溝に、ぬるぬる、ぺとぺとの子牛が落ちていて、立ち上がろうと必死でした。その周りでは、フリゼット以下子牛たちが、『これなにぃ? わぁー、きもちわるぅ・・・』みたいな顔でしげしげと見ていました。

安産も良いけれど、ここまで不意をつかれると、あわててしまいます。大急ぎでJおじさんを呼びに行って、つるつるして抱きにくい子牛を馬のボックスに入れてもらって、みよちゃんも連れて来ました。こうしてやっとお母さんとご対面できた子牛は、女の子(今年5頭目!)でした。

みよちゃんには女の子を産んで欲しい と名前はもう前から《ふみ》(Fから始まる)と決めてありました。お父さんのすもうに良く似て骨格はしっかりだけど、それほど骨太ではなく、脚も長いすばらしい子牛です。

今日は、良いお天気で、雪もほとんど解け、みんなでお外に行きました。

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左はお兄ちゃんのふくすけ(みよに顔がそっくり)。右がお母さんのみよ。家族以外には絶対にふみちゃんに触らせない猛烈お母さんです。
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