
これで、ごく平年並みに20℃を越え、夏らしいお天気に と思ったら、牛たちが次々と発情し出しました。
おとといの夕方、アーニカがいやにそわそわしてる と思ったら、Jおじさんが水を持って行った時には、盛大にやっていたそうです。それで、昨日は、いつもより早めに起きて、牛たち全員を牛舎裏まで連れて来ました。授精師さんの朝の部は、9時からなので、それまでにアーニカを牛舎につないで、自分の子が見えないと騒ぎ出すので、ジゼルも牛舎に入れました。
結局、授精師さんが来たのは12時過ぎで、アーニカの発情も終わってしまったような感じで、今回は、ダメだったかも。それにしても、2月にお産をしたアーニカの種付けが今ごろになってしまうなんて、ひどいものです。いえ、もうずっと前に何度も発情したけど、よりによっていつも日曜日で、そうしてるうちに音沙汰なしになってしまったんです。
アーニカよりもっとひどいのがみよちゃんで、12月にふみちゃんを産んで以来、はっきりした発情がなく、二週間ほど前にやっと発情したのが日曜日。大規模な発情(?)だったら月曜日まで持つかも知れない と見ていたけれど、もう夕方にはおとなし~くなっていました。
みよちゃんは去年、1月にふくすけを産んでいて、バランチーヌと共に、一年二産の快挙をとげました。それまでなかなかタネが付かなかったみよちゃんも、優秀牛の仲間入りか と喜んでいたのですが、やっぱり繁殖障害に近いようです。その証拠に、みよちゃんの発情サイクルは、18日以下で短いです。
なので、今日あたりみよちゃんの番だろう と昨日、授精師さんに《すもう》のストローが残ってることを確認してもらって、万全の準備で監視体勢を強化していました。
ところが、今朝、誰が見ても間違えないほど大げさな発情をしたのは、ユーチカとそして、フリゼットでした。フリゼットはまだ9ヵ月だから、表に付けておくだけだけど、ユーチカは、6月にしたのが失敗だったわけです。一回目の人工授精は、4月にグリ子を産んでから52日だったので、ちょっと早過ぎました。その一回目と今日の二回目の間隔が50日だから、やっぱり一回目は、お産後初めての発情で、その次の発情に気が付かなかった と解釈します。ユーチカだけみんなより遅れてしまったので、ここで挽回しようとして、かえって遅れさせてしまいました。
ユーチカは《ボラン》、他の牛たちは《すもう》と、お父さんが選べるのは良いけれど、人工授精は、毎日の観察が欠かせません。でも、忙しいとそんなに頻繁に、しかもじっくり牛たちを見ている訳にはいかないので、アルモリカンだけに関して言えば、種雄牛を導入するところがだんだん増えています。と言うのも、アルモリカン純粋種の人工授精の費用は、組合が毎年払い戻しをしている(すなわち無料)のに、実際に申し込む人が少なくて、予算が使い切れていない状態なのです。
自分ちで生まれた雄牛で間に合わせるよりも、ボランやすもう(他にももっといるけれど・・・)を使うと、もっとすばらしい牛が生まれる とみんなに認めてもらえるのはいつの日のことでしょうか。そのためには、うちのボラン二世、すもう二世たちに活躍してもらわないと。

だれが発情したのかわからなくなるほど大はしゃぎしてる(左から)ふぷき、ふみ、フリゼット。うしろにいるすばらしくきれいな牛は、みよちゃん。