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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

マルキーズとふぶきの(汚い)話

牛たちからの抗議の声に負けて、火曜日の朝、一つ上の牧区の入り口を開けて、そちらにも行けるようにしました。(ボラン農場案内図は、なるべく早く更新するつもりです。)

今朝は、霧が出て、こんな感じでした。(手前でくつろいでいるのはマルキーズ。)

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この後すぐ、青空になった と思ったら、お昼頃には雷が鳴って、雨もパラパラ。でも、今はまた青空。8月も下旬になると、しっかり秋の気配がします。

牛たちは、草はふんだんにあるし、みんなごきげんで元気だけど、一頭だけおしりが真っ黒なのがいます。《私の牛》ふぶきです。

もう一ヵ月ほど前、下半身ほとんど全部が下痢で汚れているのを発見して以来、毎日気を付けていて、昨日までまあまあだったのが、今日はまたひどくなっていました。知らない人が見たらびっくりするほどの汚れ方だけど、本人は全く平気で、草はモリモリ食べるし、ちゃんと反芻もします。

はじめは、黄色い花の毒草を好んで食べるのがいるので、もしかしたらそれがふぶきだとか、クローバーが多いところにいたので、そのせいだとか、いろいろ原因を考えてみたけれど、はっきりしません。

もちろん、汚くなるほど下痢をするのは、ふぶきだけ。と言うと、体質なのでしょうか。そう言えば・・・、ふと、マルキーズを見てしまいました。

(マルキーズとふぶき)
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マルキーズは、典型的な乳牛タイプで、いくら乾草だけ食べさせても、出てくるモノは固形にはならず、いつも液体です。道でホルスタインの群れとすれ違ったことがある方はご存知でしょうが、ホルスタインは液体のモノを落として行きます。そう、乳牛は、みんなそういう体質らしいです。

でも、マルキーズの場合は、それをうま~く遠くに飛ばすので、おしりはきれいなものです。そして、何か気に入らないことをされると、即それを飛ばすので、注意が必要です。マルキーズがしっぽを上げたら、大急ぎで5メートル以上離れないと、とばっちりを受けます。それほど、マルキーズのは強力な武器なのです。

すると、マルキーズから乳牛タイプを受け継いだふぶきも・・・。

他の子牛たちは、みんなおしりが大きい肉牛タイプに育っているのに、ふぶきだけは、背中の線も、体の細さも、マルキーズそっくりの乳牛タイプです。性格もマルキーズに似ていて、人には媚びないけれど、私にだけはなついていて(ミルクを覚えている)寄って来るので《私の牛》です。

この子も大きくなったら、うまく遠くに飛ばせるようになるのかなぁ というのが、今朝思ったことです。
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