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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

T村にお越しの際は野生の動物にご注意ください

今朝は、久々にお天気が良くなったので、久々に牛たちの写真でも撮ろう とカメラを持って家のすぐ横の放牧地に行きました。このごろ、名犬オスカルは、放牧地の中には入れてもらえない(やたらに牛を追いかけるため)のをよく理解し、私は何も言わないのに、入り口の前で《伏せーっ》で待っていました。

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ジゼルの目を見て『OK !』、ガラのおしりを見て『あらっ、また毛が薄くなってる・・・。』とか思っていると、すぐ近くから種雄牛の雄叫びが聞こえました。

種雄牛 と断言したのは、その叫び方が牝牛や去勢とは全く違って、キングコングと間違えそうな声を上げるからです。

また、そんなのがどこかから脱走して来て、並木道を入って来られると困るので、オスカルを連れて並木道の入り口を(ヒモで)閉めに行きました。ところが、道の途中まで行くと、なぜうちの牛たちが集まって同じ方を向いているのかわかりました。

なんと、見たことのない大きな黒い牛が、並木道と牛たちの放牧地の間の土手によじ登って、うちの牛たちに飛びかかろうとしていたのです!

私やオスカルが行って黒い牛のおしりを押すようなかっこうになったら、それこそ牛たちの中に飛び込んで行きますから、私たちはあわてて家の方に引き返しました。

そして、オスカルをさっきのように牛たちのいる放牧地の入り口に立たせて(オスワリしてたけど)、私はさっきの黒い牛の正面に廻って、土手の向こう側に降りさせました。

黒い種雄牛は、一度並木道に降りたものの、また別のところから土手によじ登り、私一人では手に負えん! と、応援を求めに、いったん退去を決めました。

Jおじさんは留守だったけれど、ジョンさんちにいたので電話をして、すぐに帰るよう連絡してもらって(携帯は持たない人)、脱走して来た黒い牛の方は、多分違うやろ とは思いつつ、それでもまあ一番近いF君の家に電話しました。(F君ちの種雄牛は、ボランくんだから。)意外にも、その黒い種雄牛(間違ってなかった)は、F君ちから逃亡して来たもので、本人はいなかったけれど、奥さんがすぐにF君に連絡してくれました。

応援がすぐ来てくれる と少し心強くなり、牛たちの様子を見に行くと、黒い種雄牛は、さっきの土手の上でも家に一番近い方にいました。

また、オスカルを入り口に残して、私だけ放牧地の入って見ると、種雄牛君、土手の上でおしっこをしているところでした。その頭がちょうど家とは反対の並木道の出口の方を向いていたので、おしっこが終わるのを待って(Jおじさんに、おしっこをしている子牛をびっくりさせたらアカン と言われてるから)、前から脅すと、並木道に降り、そこで、名犬オスカルが待ってましたとばかりに吠え立て、村道まで追い出してしまいました。

私たちの見事な連係プレーにほれぼれしているところに、Jおじさんが到着し、F君も来て、一件落着 と言いたいのですが、それにしても、多い! 多すぎる! 種雄牛脱走が。今回の黒い種雄牛ちゃんは、電気牧柵が怖くて、うちの牝牛たちの中に突入しなかったけれど、もしも、柵を壊して入って来たら と考えるだけでもゾッとします。

そう、だいたい、なんで村道の向こう側の放牧地にいた種雄牛がうちまで来たか と言うと、どうもうちのフェスト・ナットが発情したらしいからです。だから・・・・。

そういう時の種雄牛は、多少脅しても必死に攻撃して来るので、本当に怖いです。うちの村では、牛の脱走などよくあることで、だれも驚きません。牝牛や去勢なら自然に自分の家に帰って行くから、めくじら立てるほどのことはないかもしれないけれど(それでも、交通事故の恐れがある)、種雄牛だけはやめといて欲しいです。

そして、平和が戻ったボラン農場。紅葉が始まっています。

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