さて、今日は(牛たちが移動したボラン農場案内図はちょっと置いておいて)お肉の報告です。
巨大に見えたエコくん。枝肉重量は、目標の400キロを下回ったものの、精肉の重量が220キロちょっとで、歩留りが56%台という好成績でした。
去年今年と、この数字が52パーセント程度で低迷していて、お肉屋さん(業者さん)が、脂身のあるところを大きく取除いているのでは とか疑ったりもしましたが、今回は正常に戻りました。まだまだ、目標の60%には遠いですが、少し希望が蘇りました。
エコくんの等級がO(上から4番目)+の4と、去年同じ時期に出した、歩留りが49.5%と、ボラン農場始まって以来の最悪の成績だった《だごべえ》と全く同じで、今回もかなり悪いと予想していました。
でも、等級も月齢(33ヵ月)も全く同じなのに、こんなに違いが出ると、またまたわからなくなってしまいます。今回は、歩留りが6~7%良くなったのと、売れ行きが(お断りするほど)バツグンだったおかげで、売上も今までよりグンと上がり、私たちはゴキゲンのはずなんだけど・・・。
エコくんの前、9月末にお肉になったユーロくんは、月齢(32ヵ月)枝肉の重量も、等級(O=4)もほとんど同じだったけれど、歩留りは51,5%と、ひどいものでした。ところが、肉質は『BMSで言うとどの位?』とマジメに思うほど、サシが入っていました。
それなのに、エコくんのは、ほとんどサシが入っていません。赤身ばかりでも柔らかいので、それなりにおいしいのですが、あまりアルモリカンらしくありません。今までの最高の歩留りは、バルダ(メス・一産)の62%で、やっぱり赤身ばかりの柔らかいお肉でした。
サシが多かったか、少なかったか 考えて見ると、大まかに言って、イッジーばあちゃんの家系(例:ユーロ)が脂肪太りでサシが多く、マルキーズの家系(例:エコ)は、少ないような気がするのです。
もともと、イッジーばあちゃん系をやめてしまったのも、ブヨブヨ脂肪太りで、見るからに肉牛向きの体型ではない牛ばかり生まれたからです。でも、それをやめてしまったから、これからは、うちのお肉にサシがなくなる?!
今、ジョンさんちにいる去勢たちを見ると、例外のふじくん以外は、余分な脂肪のない、おしりが大きめな牛ばかりです。

これも、多少の血縁関係は無視して、すもうを積極的に使った結果なのですが、そのせいで、肉質が変わり、赤身ばかりのお肉になったらどうするか というのが新たな心配事です。
少し前にお話しした《ブタ尻子牛》の話ですが、先週、検査結果が出ました。やっぱり、本物でした。とすると、母親のだなえも、父親のすもうも、必然的にその遺伝子(こちらではmhと呼ぶ)を持っているわけです。
今のところ、そのmh遺伝子がどこから来たのかわからないので、どの牛がそれを持っているかはっきり言えませんが、赤身のお肉 と言うと、みんなmh遺伝子のせいじゃないか とつい疑ってしまいます。
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