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ボラン農場の牛たち

アルモリカの小さな村からアルモリカンArmoricaine牛たちのお話をお届けします。

この冬のJおじさんの作品

あの大寒波ももうとっくに終り、再び小鳥のさえずる声が聞こえるボラン農場です。ここは、最悪の時も、気温が-6℃までしか下がらず、水道がその時凍っただけですみました。子牛のげんき(2ヵ月半)が下痢をしたので、気温が氷点下の間はお母さんと牛舎にお泊まりだったけれど、もう何日も前からみんなと外で寝ています。

さて、しばらく話題にしなかった家の工事ですが、(お金がなくて)進んでいないわけではありません。だからと言って、住めるようになるのはまだまだ先のことです。

前回11月以来、進化したのは、家の裏口のテラスになる所を埋め立て、納屋に板を張った時開けておいた穴(すなわち窓穴)に透明なプラスチック製の板を入れたことです。そして、

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ちょっと小さくて見えにくいですが、牛舎の中庭側に引き戸が付きました。(写真、一番奥。)これで、風が入らなくなったので、みんなで牛舎の中にいると、けっこうポカポカします。見た目もちょっと日本家屋風で、私のお気に入りです。

そして、先週めでたく完成したのがこれ。

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Jおじさんこだわりの天井の骨組みです。これに板を張ると、かまぼこ型の天井になります。

Jおじさんがひとりで考案した骨組みは、この二つの部分から成っています。

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これを組み合わせるとカーブができて、それをもともとあった屋根の骨組みや梁に取り付けます。

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これひとつでカーブの片方だから、全部で50組近くを材木から切って取り付ける というずいぶん時間のかかる仕事でした。

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それでも、Jおじさんは、牛たちやお馬さんたちの餌やりや牛舎の掃除の合間に、こつこつ夜遅くまで作業を続けました。教会のような天井を実現するために。

でもその間、できる限り牛たちやお馬さんたちの世話をしていた私の忙しさ と言ったら、もう大変なものでした。とにかく落ち着いて座っていられる時間がなくて、翻訳の仕事はいったいいつできるのーっ!! みたいにキリキリしていました。(通訳の仕事で出張の場合は、全て放り出して行くので、私としてはまだ楽だった。)

次は、カーブの骨組みの間に断熱材を入れ、天井板を張ります。でもその前に、キコリ作業が待っています。去年の冬もあまり時間が取れなかったし、とうとう暖房用の薪が底をついたので、どうにかしてもらわないといけません。それに、ボラン農場外側の私道(お城の領地)にうちの木の枝が突っ張り出して、(道と同じ幅の大型)トラクターが通れない とクレームが出たので、それも急ぎです。

キコリ作業よりも、天井を続けたくてうずうずしているJおじさんですが、そちらが早くすむように私も手伝うことになると思います。そういう私たちのリズムとか、こだわりとか、きっとふつうの人から見ると異常なんでしょうね。
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